■HDCAM HDW-750風、MPEG IMX MSW-900ビデオカメラのGoPro内蔵への道のり3

▼ビューファンイダーの分解▼

まだまだ、ビューファインダーの部分の改造は終わりません。


これが、MSW-900に付属のビューファインダーです。
中古のMSW-900に付属していた
ビューファインダー(BVF-V20W)に、
GoPro純正オプションの
液晶モニターを何とか内蔵させます。

ちなみに、BVF-V20Wは、
16:9比率の2.0型モノクロCRTでした。


ネジを数個外すと簡単に内部が見えるようになります。

CRT部分のコネクタを外して分離させます。


これが取り外した、2.0型のモノクロCRTです。

角には綺麗な鏡が入っていましが今回は利用しません。

▼液晶パネル部分と基板間の延長▼

ビューファインダーの構造上、どうしても液晶パネルと基板部分を分離しないと内蔵が出来ないようなので
液晶パネルから出ている0.3mmピッチの配線を延長します。


0.3mmピッチのFFCケーブル(長さ10cm)と、
0.3mmから2.0mmにピッチ変換する基板を利用します。

こんな感じに0.3mmピッチの37pinを2.0mmピッチに変換して
延長が楽に出来るようにします。

このままではピッチ変換の基板が大き過ぎるので利用しない邪魔な部分はカットします。


PCBカッターで2.54ピッチの部分はカットしました。

こんな感じに小型のピッチ変換基板が完成


コツコツと細い柔らかいフラットケーブルをハンダ付けします。

延長ケーブルを使ってGoProと液晶モニターを接続してみます。

問題なくGoProで撮影して動画が液晶モニターで確認出来るようになりました。
タッチパネルはビューファインダーの寸法の関係で利用することは断念しました。


これが意外と時間の掛かった延長ケーブルです。
問題なく映ることが確認出来たので、
液晶パネルの裏側に両面テープを使って
ピッチ変換の基板を貼り付けて固定しました。

液晶モニターを延長するだけなのに、
0.3mmピッチのパーツは種類が少なく入手困難で
FFCケーブルも37Pタイプが見当たらず
39Pを購入して2Pだけカットして利用しました。

本当は0.3mmピッチのFFC連結基板があれば
こんな苦労はしなくて良かったのてすが・・・


ファインダーの部分に液晶モニターを固定します。

裏側から先ほど延長したケーブルを取り出します。

ちなみに、アクリル板の枠を作って液晶モニターをファインダー内部にピッタリ固定しています。

▼ビューファインダー用の配線ケーブルの加工▼


これは元々使われていた配線とコネクタです。
ビューファインダー(BVF-V20W)用の
コネクタは20ピンですが、
今回のGoPro用の液晶モニター延長に
必要なピン数は30ピンです。
更にタリーランプ用に2ピン必要なので
合計で32ピンだったりします。

元々のコネクタを利用したかったのですが、
無理っぽいので、外装だけ利用して、
それっぽく見えるようにします。


コネクタの分解をします。

黒い樹脂の中はネジ止めの金属でした。

メス側も同様に必要な部品だけにします。


特価品の32芯ケーブルを購入しました。

先端に2mmピッチのメス端子を取付けます。

タリーランプ用のコネクタも取付けます。


分解したコネクタに無理やり32芯ケーブルを通します。

こんな感じに見た目はコネクタを使っている風になりました。


先端にiPod用の端子を取付

逆側もIpod用のオス端子を取付けます。


GoPro本体から液晶用基板までの延長ケーブル完成です。

元々、ビューファインターに入っていた基板は一部利用します。


GoProの液晶用基板をビュファの基板に固定します。

こんな感じにホットボンドと両面テープで固定


先ほどの32芯延長ケーブルも配線します。

フラットケーブルを液晶パネルへ配線します。


ピッチ変換基板は追加した黒い箱の上に固定してます。
フラットケーブルは1回転してあるので、
ビューファインダーの覗く部分を上下に回転させても、
内部のケーブルが断線したり、邪魔になったりしません。

タリーランプ用の配線も完了しているので
DC+5Vさえ供給すれば点灯するハズです。

これで、フタをすれば、ビューファインダーは
GoPro用のカラー液晶ファインダーへ生まれ変わります。

▼タリーランプの改善▼

GoProのタリーランプの信号をそのまま増幅して今回のビューファインダーへ接続してみたのですが、
GoProの仕様で録画時はLEDが点滅してしまうことに気づきました。
HDCAMやMPEG IMXカメラでタリーランプが点滅する時は、バッテリーが消耗している等なので、
点滅信号を、常時点灯している回路を追加することに・・・


これが、点滅を点灯に変える回路

これで、録画中はタリーランプが点灯します。

▼ビューファインダー部分は完成▼


20ピンのコネクタを使っているように見えますが・・ 実際は違います。

ビューファインダーへの配線も本物っぽく見えてるハズ

ファインダーを覗くとGoProの液晶モニターがあります。
ピッチ変換や延長を繰返したので、
GoProに直接液晶モニターを接続した時に比べて
多少、ノイズっぽい映像になりました。

ただ、ピント合わせはギリギリ何とかなる性能で、
液晶のノイズは録画側には関係ないので
許容範囲としておきます。

タッチパネルは断念したものの、
メニューを表示させて設定することは
2個のスイッチで問題なく出来ます。
(2個のスイッチはレンズ側のスイッチを利用)

この続きは「HDCAM HDW-750風、MPEG IMX MSW-900ビデオカメラのGoPro内蔵への道のり4」で紹介します。

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