■GIMIC2代目マザーボード用 X68000ケース製作への道のり8

▼オートイジェクト対応5インチFDD風ユニット製作▼

前回のGIMIC MB-1では、FDD部分はSDカードスロットとリモコン受光部として利用していましたが、
以前からチャレンジしてみたかったオートイジェクト機能を自作してみたいと思います。

先日製作したミニフロッピーディスク(偽物の2インチサイズFD)が、
電動でイジェクトする機能とメディアの有無を感知するセンサーを取付けたいと思います。
(フロッピーにデータが入っているワケではないので雰囲気だけですが・・・)


1mm厚のユニレート材を使って工作してみます。

2インチサイズより多少大きくカットします。

1mm厚のFRPを利用して枠を作ります。


こんな感じにバンドソーでカットが出来ました。

次に2mm厚のFRPと接着剤で合体させます。

更に同じ形状にバンドソーでカットします。


これで3mm厚のFRPの枠が完成しました。

黒ユニレート材とFRPを接着剤で固定します。

更に同じ板を接着して入れ物を作りました。

電動でフロッピーディスクがイジェクトする部分の構造を検討した結果、
ジャンク品のPanasonicデジタルレコーダーから取出した小型の「ソレノイド」を利用することに・・・
内部に磁石が入っていて電気を流さないで押し込むと[カチッ」っとロックします。
3V程度の電気を入れると外部にあるスプリングの力で「ポーン」っと飛び出ます。


これが、ジャンク品からゲットしたソレノイド

不要な部分を折って更に小さくします。

こんな感じに2ドライブ分のパーツが出来上がり


FRP板を使って部品を固定するパーツを作ります。

こんな感じに仮取付して動作をチェックします。

ミニフロッピーを入れて電気を流すと・・・

当初の予定よりミニフロッピーの厚みがあったので、思っていたよりスムーズにミニフロッピーがイジェクトしませんでした。

ドライブ側はサイズ変更が出来ないので、小型バイス2個と厚いベーク板2枚を使ってミニフロッピーをプレスすることで
本物のフロッピーディスクと同じ厚さ程度まで薄くなったのでイジェクトがスムーズに出来るようになりました。

ちなみに、2個のソレノイドは仕様が違っていて片側のドライブ用だけ金属の部分の形状が短くて、
フロッピーをイジェクトした後にソレノイド内部の棒が飛び出し過ぎてしまうので、追加のパーツを合体させることに・・・


金属を延長する為に0.5mm厚のFRP板を接着

固定金具をL型に曲げて2mmのネジで固定しました。

全ての部分をネジで固定しているので、
多少の微調整が出来るようにしています。

FDD風の構造が出来たので実際に動作チェックをしてみます。


カチっと音がするまでミニフロッピーを押し込みます。

電気を入れると・・・ ぽーんっと飛び出ます。


更に表面パネルを仮取付して動作チェックを・・・

表面パネル側の摩擦で丁度良い飛出し具合になりました。

イジェクト部分が成功したので、次にミニフロッピーが入っているか、ライトプロテクトシールが貼られているか
チェックをするセンサーを2個づつ取付けたいと思います。


これが今回利用するセンサー (フォトインタラプタ)

購入したものの巾が狭いので分離(カット)します。

ライトプロテクト用のセンサー穴を開けます


樹脂の部分を接着剤で固定してからセンサーを挿入

メディア有無のセンサーを後方に取付

位置が決まったのでセンサーに配線をします。


全ての配線が終わったのでアセテートテープで固定します。
どーでも良い機能かも知れませんが、
ミニフロッピーを「0ドライブ」に入れないと
MDXを再生しない回路にしようと思っています。

更に、ライトプロテクトが貼られていないフロッピーディスクを
入れると強制イジェクトする無駄な仕組みも導入予定です。

「1ドライブ」側はGIMIC MB-2側とは
特に連動する機能は考えていませんが、
電源を切る時には自動排出する機能を作りたいです。

他の作業に目処が立ったら制御回路を設計します。

▼ミニフロッピー用の市販ゲームソフトケース風のSDカードケース製作▼

Needs製の FB-50Lに似せたフロッピーケースを結構時間掛けて作りましたが
当初の予定では、GIMIC用に使用するSDカードを入れるケースを作ろうと計画していたのに、
どこかで道を間違ったようでSDカードを入れることより、ミニチュアフロッピーディスクを収納することだけに集中しすぎて忘れていました。

どうしても、SDカードを当時のX68000用のゲームソフトケースっぽいケースに保管したいので自作します。


これが本物のゲームソフト用ケース(電波新聞社)
←このケースに似たミニチュアを
作ろうと思ったものの
7cm x 7cm x 1cm程度の
市販ケースがみつからず断念。

表面の材料名もわからないので
とても苦戦しました。

(電卓の付属のケースも同等素材だと思います)

表面素材で似たようなのを
見つけたのがコレ→
水道管の工事とかに使う
「防食テープ」
(巾75mm)です。

1個68円(税込)だったので
実験するのに助かります。


材質は塩化ビニールらしいです。

ケースと似たような表面素材を購入したものの、熱で溶着してくれる素材なのか不明なので実験をすることに・・・


卓上シーラーを使って試しに熱溶着してみます。

綺麗に溶けて2枚が溶着したようです。

接着剤を使って厚紙と接着できるのかも実験

実際の溶着方法はおいおい考えるとして、工作用の材料として使えそうだったので、
探しても見つからなかった小型ケース
( 70mm x 70mm x 10mm )を自作したいと思います。

▼先ずは試作と練習▼


クラフトロボに付属しているソフトで図面を書きます。

試しに普通紙で寸法確認 (フニャフニャです)

少しだけ寸法変更して厚紙(0.6mm)を使って実験します。


木工用ボンドを使って厚紙を挟みます。

慣れない熱溶着で箱の形に・・・

所々熱で溶けたりして意外と大変な作業でした。

枠を熱溶着してみるものの溶けて欲しくない内側部分が溶けてしまったりして完成度が低いので断念。
更に厚紙も木工用ボンドでフニャフニャになってしまい、枠が綺麗に出来ませんでした。あと耐久性も悪すぎでした。

このままでは難しいので、防食テープと厚紙(0.8mmに変更)を、全て両面テープで接着することに・・・
角の部分は本物のゲーム用ケースに似せる為に熱溶着をして雰囲気を出してみます。


横長な両面テープを使います。

防食テープと厚紙を両面テープで合体

更に上から防食テープを貼って厚紙を挟みます


枠の部分も同様に両面テープを利用

枠の下側は熱溶着しました。

口型になるように接着剤を使って合体


両面テープと熱溶着と接着剤の組合わせで・・・

内側の部分は綺麗に出来上がりました。

外観は出来が悪いですが箱にはなりました。

製作方法に目処が立ったので本番用のSDカード入れのケースを数個作りたいと思います。


クラフトロボにボールペンを刺して印刷します。

カッターでカットする部分を綺麗に印刷出来ました。

コツコツとカッターで大量な厚紙をカット


厚紙に両面テープを個々に貼って防食テープと合体

角を綺麗にカットしてから内側に折り曲げます。

外側と折り曲げる部分を熱溶着します。


こんな感じに綺麗に出来上がり

同じ作業をして13枚程度作りました。

次に枠になる部分のパーツを作ります。


両面テープで防食テープを地道に貼り付け

熱溶着と曲がる部分に切れ込みを入れる作業をしてから・・・

口になるように接着固定します。


同等の作業をして箱を作る準備が出来上がり。

コの字側のパーツを丁寧に瞬間接着剤で固定します。

ロの字側の枠も同様に接着剤で固定しました。


まぁまぁな完成度のケースが出来上がり

何個か作ったものの接着剤の流し込みが上手く出来ないですねぇ〜

この続きは「GIMIC2代目マザーボード用 X68000ケース製作への道のり9」で紹介します。

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