■GIMIC2代目マザーボード用 X68000ケース製作への道のり4

まだまだ、細かい製作が続きますが、嫌にならない程度に作業を進めたいと思います。

▼DC端子固定パーツ▼

ACアダプターを接続する為のDC端子をケース裏側に取付します。


今回はスパイラルステップドリルを使います。

8mmと10mmの穴あけをしてから

2つにカットして2枚を重ねて接着します。


背板に作った部品を接着固定

DC端子を仮固定してみます。

表から見るとこんな感じでツライチです。

▼放熱ファン部分の製作▼



今回利用するのは25mm角のDC5Vファンです。
特に発熱するような部分はありませんが、
X68000(実機)と
同じ位置にダミーファンを取付します。

初代GIMICケースでは、
ファンのスリット加工はしていませんでしたが、
X68風パソコンで作ってみたら満足度が
高かったので今回は作ってみたいと思います。


10mmの高さにカットします。

直角になるように接着固定します。

角にネジ穴用の三角形を更に接着します。


2mmのエンドミルで深さ1mmで削ります。

裏返して6mmのエンドミルで1mmの深さに削ります。

これが裏表をエンドミルで加工したスリット部分です。


バンドソーで欲しい部分だけカットします。

こんな感じに穴のサイズに更にヤスリで研磨して・・・

穴にスリット部品を接着固定します。


先ほど作ったファン固定用の枠も接着します。

試しにDCファンを取付してみます。

表から見るとこんな感じです。

ダミーでもDCファンを取付けたことで雰囲気が増しました。
ちなみに、先ほど加工したアミアミになっている右上が一部破損して無くなっているように見えますが、
DCファン固定用のネジを入れるスペースを確保しています。


ここまでで作ったパーツを全て取付

表から見るとこんな感じです。少しづつ作業が進んでますね。

▼前面パネルの加工▼

電源スイッチ、キーボード・マウス、ヘッドホン端子、音量調整など、X68000っぽく見せる重要な部分の穴あけをします。


ノキズを使って穴をあける位置を正確に決めます。

ケースの厚さギリギリに11mmの穴を開けます。
実機のX68000に比べると
毎回作っているケースは結構小さいのですが、
初代GIMIC用ケースでは前面の端子関係は
リサイズして作っていました。、
今回のケースは高さに多少の余裕があるので
本物と同等サイズの部品を
入れてみようと思います。


ゲーム端子用の穴もフライス盤で加工します。

電源スイッチ部分は慎重に丁寧に加工中〜

部品を入れる関係で内部はギリギリまで薄く削ります。


こんな感じに部品を配置する場所だけ削ってます。

表から見るとこんな感じです。ケースサイズのワリには穴が大きいですね。

▼ケース上部のスリット加工▼

上部のアミアミの部分は加工が大変です、エンドミルの加工位置を間違ったら最悪な出来になってしまいます。
フライス盤のクロステーブルのハンドルをクルクル回す回数を間違えないように地道に加工をします。

今までのケース(初代GIMIC & X68風パソコン)は、「ユニレート」か「ベークライト」を使って再現していましたが、
今回は全部塗装をすることにしたのでケースと同様の素材(FRP)で作ります。


2mmのエンドミルを使って同じ間隔で加工

同じ作業を繰返して表面の加工が終わりました。

裏返して10mmのエンドミルで多少間隔を広げて加工中〜


もう一枚、左側のタワー用のスリットパーツを作ります。

こんな感じに左右のスリット板が出来上がりました。


PCBカッターを使って希望のサイズに綺麗にカットしました。

リセットスイッチ用の2個の穴をあとから追加で合体させます。


2枚のFRPの形状を似せてから接着固定します。

こんな感じにリセットスイッチの穴が追加されて完璧です。

X68000風Windowsパソコンでは加工と材料の関係で妥協していたリセットスイッチの2つの穴が、
パーツを2個合体させることで意外と簡単に完成度の高いパーツが出来上がりました。

▼ツインタワーの固定▼

左右のタワーを下の台に固定して位置決めをしないと後部のケースの寸法が決定出来ないので3mmのネジで固定してしまいます。


面取りドリルを購入して加工してみました。

綺麗に皿ビスがツライチで隠れます。

上下のケースが3mmのネジでシッカリ固定出来ました。

▼ヘッドホン端子▼

ヘッドホン用の10mmの穴を開けただけでは、3.5Φ用のヘッドホン端子が固定出来ないので、内側に8mmの穴を追加します。


8mmの穴を開けたFRP板を小さくカットします。

ケース内側にカットした材料を接着固定します。

こんな感じに段差のある穴が完成しました。

▼音声可変用のボリューム固定▼

ケース内が予想以上に狭くて大掛りな加工をする余裕がなかったりします。簡単な方法で可変ボリュームを固定したいと思います。


U字型に加工したパーツを垂直に固定します。

試しに音声調整用VRを固定してみます。

表側からツマミを入れてネジで固定します。

結構ギリギリな感じですが、ツマミが軽く回転するので問題なさそうです。

▼電源スイッチの製作▼

次に前面パネルの中心に位置する電源スイッチを作りたいと思います。
今までX68000風のケースを作る時には定番にしていた「光るスイッチ」を今回も採用することにしました。


押しボタンスイッチはパソコン用のケーブル付を利用

スイッチと合体させるパーツを作ります。

FRPに綺麗な穴が開きました。


裏返して2mm程度の溝を作ります。

余計な部分をカットして研磨しました。

試しにスイッチと合体してみます。


アクリル板をPCBカッターでカットします。

綺麗に四角くカット出来ました。

試しに電源スイッチ用の穴に入れて確認


先端を丸く削って本物っぽく似せます。

全てを合体させてサイズを確認中〜

LEDを取付ける作業は、他の工程が完成しないと出来ないので一旦中断しておきます。

▼ゲームジョイパット端子▼

別にゲームが遊べる仕様にするワケではありませんが、今回は本物のD-sub 9ピンを取付したいと思います。
ただ、樹脂製の黒いD-sub 9ピンが簡単に見つからなかったので多少加工をしてみます。

MSXやX68000などに樹脂製のD-Sub 9ピンは使われているので取外せば簡単なのですが、
MSXやX68000に申し訳ない+勿体ないので、ジャンク品のファミコン互換機から貰うことに・・・


これが150円くらいで購入したファミコン互換機

2Pのコネクターを取外しました。

ピンの部分は安っぽい単なる棒なので取り外し


ピンを交換する前に薄くカットします。

 金属製のD-Sub9ピンのパーツを利用

内側だけ欲しいので分解します。


先ほどカットした樹脂製の枠と合体させます。

接着剤で周辺をカチカチに固めます。

表から見るとこんな感じに出来上がりました。

この形状のままでは、ケース内に収まらないので後日削ったりします。

この続きは「GIMIC2代目マザーボード用 X68000ケース製作への道のり5」で紹介します。

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