■GIMIC用 X68000風ケース製作への道のり2

X68000風のWindowsパソコンケースを製作している合間に、今回のGIMIC用のケースを作っているのですが・・・
パーツ数が少ないので簡単に完成するかと思っていたものの意外と加工する部品が多くて時間が掛かっています。

▼ポップアップハンドルの製作▼

ケースが小型になってもポップアップハンドルだけは作らないとX68とは言えないので、カチっとロックする構造を作ります。


今回は5mmのアルミ丸棒です。写真は既に折り曲げ済み

アルミ丸棒を固定する為のパーツを作ります。

切断時にギザギザになった部分を綺麗にします。


板の中心に楕円形の穴を開けます。

穴あけ前(写真下) 穴あけ加工後(写真上)

こんな感じに40Pinのケーブルが通るようにしています。


ハンドルと取付け部品を仮に合体

穴を開ける位置を正確に決定します。

ツインタワーとハンドル部をネジ止め

下側の部品の上に置いてみました。


X68000っぽいデザインに近づきました。
←今まで作った3個のパーツを組合わせて
やっと気付いたのですが、
ポップアップハンドルの固定用パーツの寸法を
間違って作ってしまったようで、当初の予定より
横幅が狭くなって完成してしまいました。

バッテリーや配線の関係で、
このままでは全ての部品が入らなくなるので
再度、ベークライト板で同じ加工をして
横幅を3mm程度、長くしてみました。→

後日、ロックする構造を作ります。


左上が、新たに横幅を厚くした固定用パーツです。

▼マザーボード基板とOPMモジュール基板のケーブル延長▼

ケースサイズとデザインの関係で、ツインタワーの片側だけに全ての基板を入れることは無理なので、
マザーボード基板とOPMモジュール基板を左右に割り振ります。
(OPMモジュール側には開発中で未発売のPCMモジュールを取付けできるスペースを確保済みです)


ケーブル類を通す穴をケース側に開けます。

こんな感じに左右の板に穴あけ出来上がり

マザーボードを試しにネジ止め


裏側はこんな感じです。飛び出ているネジは切ります。

フラットケーブルを延長したいので部品を調達

専用工具で、ギュっと挟みます。


こんな感じに穴を開けた部分にケーブルを通します

OPM基板とマザーボードの延長が完了です。
と、思ったら・・・

後日追加予定のSDカードコネクタが
フラットケーブルの圧着コネクタ上部が
邪魔になって加工が必要なので、
他のメーカーの高さが低い圧着コネクタに
変更することにしました。

ちなみに、このケーブルでも
動作的には問題がありませんでした。


Linkman MIL規格40Pinを新たに購入

再度、専用工具でギュっと挟みました。

こんな感じにコネクタ付きケーブルの出来上がり

▼更に細かいパーツの製作▼

音声出力端子を固定するパーツや、電源切替スイッチなどケースに固定するパーツなど作ります。

毎回のことですが、手書きの設計図を元に加工をしたいと思います。ただ、今回はそれなりに細かい寸法を決めてから開始しています。


ちょっと厚いベークライトを利用します。

フライス盤でL型に加工中です。

試しに基板に取付けしてサイズ確認中

後ろ側はネジ穴を作ってあります。


更にスイッチと出力端子用の穴あけをしました。

邪魔にならない形状にしたらこんな風になりました。

2回路3接点のスライドスイッチとミニジャックを使います。


こんな感じに綺麗に配置できました。

裏側から見るとこんな感じです。

試しに基板にネジ固定して正確な位置を調べます。


USB端子・SDカード・音声出力などの穴を開けます。

加工のズレは棒ヤスリで修正しながらピッタリした穴位置に・・

リヤ側の端子は・・・

USB端子x3(各端子によって用途が違うようです)
ステレオ音声出力(ボリウムに連動しない固定出力)
MIDI入力端子(専用端子なので変換ケーブルが必要)
SDカードスロット(前面端子と併用予定なので2スロット仕様です)
電源切替スイッチ(USB/充電池利用の切替)など・・
オプション端子(今後、何かの為に数ピン空端子あり)
FDDドライブ側タワーの背面は沢山の端子になりました。
後日、更に端子の追加予定ありです。

▼ヘッドフォン用の音量調整ボリウムの延長▼

マザーボード側に取付けされていたボリウムはケースに入れると操作出来なくなるのでシールドケーブルで延長します。


基板側には6Pのピンヘッダをハンダ付けしました。

こんな感じに2芯シールドx2本を使って延長

後々のことを考えて脱着式にしてあります。

▼SDカード等を取付けるパーツの製作▼

X68風ケースに今後入れる予定のパーツ類を固定するベース板を作ります。


裏側が銅箔の紙フェノール基板を使います。

GIMIC基板の邪魔にならないような形状にします。

更にヤスリを使って形を整えます。


押すと飛び出る構造のSDカードコネクタを利用

位置決定をする為に、マスキングテープで仮固定中〜

こんな感じに5インチFDDの場所がSDの穴になります。

▼液晶モニターの購入〜加工〜取付け▼


2.4インチ 320x240ドットの液晶パネルです。

裏側には基板がホットボンドで固定されていました。
GIMICに液晶パネルを追加するとMDX再生時に
鍵盤表示するらしいので、早速購入してみました。

DDL社 e-DISP3 4,500円で購入

JST XHコネクタは付属していないので別途用意しました。

e-DISP でも、e-DISP2でも良かったのですが・・
既に発売終了になっていたので、
一番新しいタイプにしました。

ちなみに、液晶パネル部はリユース品だそーです。

現在、コツコツ作っているX68風本体の横にX68ブラウン管モニター風のケースを別途作って液晶パネルを入れて並べる予定でしたが・・
2.4インチの液晶モニターサイズだとX68風本体とのサイズ比率が変でカッコ悪いので、X68風本体に内蔵させてしまうことにしました。


FDDドライブ側のケースに液晶パネル用の穴を開けます。

モニター下にスピーカー用の穴あけもしました。

液晶が割れても嫌なので保護用にアクリル板を加工しました。


液晶モニターをネジ固定する為のパーツを追加製作

こんな感じにマザーボードに固定します。

2個のネジでシッカリと固定できる構造になりました。

▼ステレオスピーカーの取付け▼

液晶モニター下にスピーカーを搭載させます。実機ではモノラルスピーカーでしたが今回はステレオスピーカーにします。


スペースの関係で薄いタイプのスピーカーを見つけました。

こんな感じに固定される予定

先ほど加工したパネルを取付けるとこんな感じです。


スピーカー用ON/OFFスイッチを追加します。

フライス盤でL型になるように加工中〜

こんな形状のパーツが出来上がり


小型の2連3Pトグルスイッチを取付け

マザーボードのネジ穴に一緒に固定します。
本当ならスピーカー切替(ON/OFF)スイッチは
取付けしなくても、ヘッドフォンを接続したら
スピーカーから音が出ない構造にすることも
可能だったのてすが・・・

今回利用したヘッドフォンジャックには、
その構造(スイッチ)が無かったので
手動でON/OFFするスイッチを追加しました。

(構造上、どうしても使いたかった
ヘットフォンジャックだったので・・・)

この続きは「GIMIC用 X68000ケース製作への道のり3」で紹介します。

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