対岸を眺めるとこういう景色になります。山の上のホテルは下呂観光ホテル。一度でよいからこういう高級ホテルに泊りたいなあ、と感じました。私は朝蓼科を車で出て来て、本日は日帰りの強行軍なのです。手前の川を渡る鉄橋は高山本線です。

 クアガーデンの露天風呂浴槽はこんな具合でした。ゆっくりと落ち着いたという感じではなくて大雑把な感じです。もう一工夫ほしいなあ、と感じました。

写真:源泉15号の源泉塔。画面右端ピンクの建物がクアガーデン露天風呂。

下  呂  温  泉

              2005/11/14

野口雨情 「思やなつかし 湯が淵あたり 宵の月さへ 来てのそく」

 やはり地元の方々がお使いになる露天風呂がもっともシックで風情がある、と思いました

 来るときは高山経由で、帰りは木曽福島経由で帰りました。長時間のドライブで疲れました。


 では皆様、ご機嫌よう。

 さて、いよいよお目当ての河原の露天風呂です。ここに入浴するために遠路はるばる車を飛ばしてやってきたのです。河原から湯が沸いているのです。入浴は無料です。JR下呂駅から飛騨川を渡る大橋から丸見えなのですが、誰も気にしていません。そろそろ3時過ぎになって地元の方が入浴にこられています。露天風呂という感じではなくて夕方皆が集まって世間話をする集会所、という感じです。

写真:後方に見える立派な建物は岐阜県立の温泉病院です。

写真:女性の方もこられて足湯を楽しみながら世間話に興じています。男衆は丸裸なのですが、ちっとも動じていません。

 やや広がった山間に飛騨川が流れ、JRの高山本線が走っている。下呂温泉の泉源はこの飛騨川の川底にあるようで、幾本もの灯籠型の源泉塔が河原に立っている。源泉塔に隣接する川岸には巨大な温泉タンクが設置されているので、すぐそれとわかる。

下呂温泉の大衆浴場「白鷺の湯」の前に石碑が建っている。林羅山が著わした詩文集「林羅山詩集巻三 西南行日録」から取ったものらしい。林羅山は江戸徳川家初めの四代将軍に仕えた学者、朱子学者。

この碑面からすると、「其最者下野之草津。々陽之有馬。飛州之湯島。三處也。」と読める。々陽は津陽。津陽は摂津の唐名、だという。飛州之湯島と書いてあるのが、飛騨の下呂温泉のことらしい。

画像:白鷺の湯の前に立つ碑面

写真:入浴客のお供をしてきた犬がご主人の帰りをおとなしく待っています。ベンチ脇に置いてあるのは世話役が使う掃除道具です。しっかり管理されている様子が伺えて安心いたしました。

写真:大衆浴場「白鷺の湯」