Bud Powell / The Bud Powell Trio Plays |
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1947年
ピアノ・トリオのバイブルと言われている名盤ですね。
47年の録音の初リーダー作(1〜8) ― 緊張感あふれる火傷しそうな熱いプレーです。
マックス・ローチ:ドラムス、カーリー・ラッセル:ベース
53年の録音(9〜16) ― 表現力に円熟を感じるプレーです。
アート・テイラー:ドラムス、ジョージ・デュビビエ:ベース
この5年間の間の彼のプレーの変化は劇的で彼の人生を投影している。
「アメイジング(神がかり的)」と言われた、天才の輝きを堪能できます。
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The Quartet of Charlie Parker / Now's the time |
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1953年
チャーリー・パーカーがニューヨークでデビューしたのは、1942年だった。
トランペットのディジー・ガレスピーが同じ楽団で活動していたことからビバップの名コンビと言われること
がある。ディジーは、日本へ何回か来日しており、私もその演奏を生で見ることが出来たが、
チャーリーは、薬の依存もあり1955年34歳の若さで飛び立ってしまった。
ジャズ好きで有名なクリント・イーストウッド監督の「バード」では彼の生涯が忠実に描かれているので必
見です。この革命児の活動時期は短いが、そのプレーは、その後のジャズ界に多大なる影響を残しました。
1947年、バド・パウエル(P)、トニー・ホッター(b)、マイルス・デイビス(tp) マックス・ローチ(ds)
らとの活動時期は、レコードも好セールスだったようです。
このアルバムでも高速のメロディーのブローが気持ちいい、そして、ほとんどの曲が3分ほどと短いが各メンバーがソロを取っている完璧な演奏が楽しめます。
このアルバムは、チャーリー・パーカーのアルバムで一番音がいいアルバムであり「最後の偉
大なレコーディング」として有名な名盤です。
メンバーは、Hank Jones,Al Haig(p),Teddy Kotick,Percy Heath(b),Max Roach(ds)
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Chet Baker / Chet Baker Sings |
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1953年
こんなに昔のアルバムなんだと改めて年代順に並べてみて驚きました。
ピアノ:ラス・フリーマン、ギター:ジョー・パスそして、ヴォーカル・ペットが
チェット・ベイカーこのシンプルな演奏の中、チェットの甘い声がスタンダード
をじっくり聴かせてくれる。時代を超えて輝き続ける永遠の名盤。
私の持っているアルバムは、My Funny Valentine が1曲目でガーシュインの「Someone To Watch Over Me」が
収録されているのですが「Time After Time」「My Ideal」が収録されていない。複数の盤があるようですね。
1. That Old Feeling 2. It's Always You 3. Like Someone in Love
4. My Ideal 5. I've Never Been in Love Before
6. My Buddy 7. But Not for Me 8. Time After Time
9. I Get Along Without You Very Well 10. My Funny Valentine
11. There Will Never Be Another You 12. Thrill Is Gone
13. I Fall in Love Too Easily 14. Look for the Silver Lining
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Glenn Gould / Bach The Goldberg Variations |
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1955年
初めてこのアルバムを聴いたのは、もちろんLPレコード(アナログ)です。 針を落とした瞬間、静かにテーマ:アリアが
優しいタッチで静かに奏でられ、ヴァリエーション1:では、物凄いスピード(ドライヴ感)
でグールドの指が鍵盤を駆け回る。その音は一音一音がクリアーで粒がしっかり聴こえる。曲と曲の間が切れ目がなく、
たたみかけるように繋がっている。
バッハの曲だけにスピリチァルな響きがあるがクラッシックというジャンルに拘らずに聴けるアルバムです。
マイルスの「Kind Of Blue」ヨーヨーマの「無伴奏チェロ曲」など初めて聴いて、その音で目の前の景色が変わり聴い
たとたんに別世界にエスケープさせられるアルバムがあるが、これもその種の名盤です。
カイザーリンク伯爵が眠れぬ夜の為におかかえの音楽家のゴールドベルグに弾く曲を
バッハに依頼したのは有名な話で、この話からこの曲が「睡眠薬代わりの曲」と誤解されていますが、伯爵の
求めた曲は「夜眠れなくても夜を楽しく穏やかに、そして快活に過ごせる曲」だったそうです。
グールドの演奏は自由でアグレッシヴで「不眠症」なんて怖くないと思わせる素晴しいものです。
トマス・ハリスの「羊たちの沈黙」でレクター博士がリクエストするがこのアルバムです。私は、朝や
入浴中にこのアルバムを聴くのが好きです。
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Helen Merrill / Helen Merrill |
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1955年
クリフォード・ブラウンは、アート・ブレイキーのクインテットに参加したり、
女性ジャズ・シンガーのダイナ・ワシントン、サラ・ボーンと共演したりと忙しい
日々を送っていた。 このアルバムは54年12月録音で、トランペット:クリフォード・ブラウン、
アレンジをクインシー・ジョーンズ、ピアノ:ジミー・ジョーンズ、ギター:バリーガルブレス、
バリトン、フルート:ダニー・バンクというメンバーで録音されているジャズ・シンガーヘレン・メリルの最高傑作で名盤です。
クリフォード・ブラウンは、残念ながら翌年56年に25歳という若さで交通事故で亡くなっている。
1. Don't Explain 2. You'd Be So Nice to Come Home To
3. What's New? 4. Falling in Love With Love
5. Yesterdays 6. Born to Be Blue 7. 'S Wonderful
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Sonny Rollins / Work Time |
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1955年
Ray Bryant(Piano) George Morrow (Bass) Max Roach (Drums)のメンバーで
極太のティナーサックスをソニーが聴かせる名盤。
ジャズは楽しい! 翌年には、あの誰でも知っている名盤「サキソフォン・コロッサス」がリリースされる。
1. ショウほど素敵な商売はない 2. パラドックス
3. レインチェック 4. ゼア・アー・サッチ・シングス
5. イッツ・オールライト・ウィズ・ミー
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Count Basie And His Orchestra / Basie In London |
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1956年
1965年9月7日ヨーロッパ・ツアー先のスウェーデンでのライブ盤。
この頃、ヨーロッパにはジャズを愛する人たちが多かった為、多くのジャズミュージシャンは、
ヨーロッパに移住したり公演を行っていたようですね。ベイシーのこのヨーロッパ・ツアーも大成功だった事が観客の
声で伝わってきます。
ブラス・アンサンブルは、洗練されより複雑なアレンジメントが思いっきりスイングしていて興奮します。
ジョー・ウィリアムスのヴォーカルも3曲聴けます、もちろんリズムを支えるギターのフレディ・グリーン、ソニー・ぺイン(ds)も
いいですね。又、ベイシー(この時52歳)自身の弾くピアノもスイングしています。
有名なコーナー・ポケットも「これを聴かずに死ねるか」と思える素晴らしい演奏が収録されています。
ジョー・ニューマン(tp)、フランク・フォスター(ts)、フランク・ウェス(ts)らのメンバーのソロも美味しいフレーズ
がプレーされています。
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The Miles Davis Quintet / Relaxin' |
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1956年
1951年、プレステッジ・レコードと契約したマイルスだが、55年にはコロンビアと契
約する、それに先立って新メンバーによる「黄金のクインテッド」を結成する。そのメン
バーが、ジョン・コルトレーン、レッド・ガーランド、ポール・チェンバース、フィリー
・ジョー・ジョーンズだ。 コロンビアでの記念すべき一作目は、「ラウンド・アバウト・
ミッドナイト」でその成功でマイルスは名声をますます高めて行く。
このアルバムは、プレステッジの契約の消化のため2日間(5月11日、10月26日)で25曲を
レコーディングしたマラソン・セッションといわれるレコーディングから生まれた4枚のアルバムの1枚です。
ちなみに他3枚は、「クッキン」「ワーキン」「スティーミン」です。その4枚のレコードの中でも
タイトル通り、マイルスのリラックスした音が楽しめるのが、このアルバムです。
1曲目 マイルスと思われる指でのカウントでリズムがスタートする。2曲目は、ガーランドが華麗な
指さばきで曲をスタートするとマイルスが、口笛で演奏を止めてブロック・コードでの演奏を要求する
マイルスの肉声が収録されている。通常はカットされるスタジオでのやり取りがスタジオの空気を感じさせ
嬉しいですね。
4曲目の「オレオ」は、ソニー・ロリンズの曲でモダンジャズのスタンダードですね。
この曲の演奏は、皆さんこなれているのか、構成(アレンジ)がなかなか複雑です。マイルスのトランペットから
演奏がスタートしてリズム隊が追いかけるように入ってくる所が「いいですね〜」チェンバースのベースが
良くランニングしています。そしてガーランドのピアノが唸らせますね。皆さん楽しそうに演奏しているんだ
ろうなと感じる演奏です。
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Miles Davis / 'Round About Midnight |
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1956年
マイルスの念願がかない、大手レコード会社のコロンビアへ移籍後1枚目のアルバムがこの名盤です。
語りつくされた感はありますが、1曲目のセロニアス・モンクの曲「ラウンド・アバウト・ミッドナイト」の
曲のアレンジが、すごい。
ガーランドが一発 初めのコードを弾き、それに合わせて、コルトレーンのティナーがカウンターメロディー
を吹き、すぐにマイルスのミュート・トランペットがブルージーな空気を作り、マイルスが主線のメロディーを
夜の中に突き刺さるような響きで穏やかに繊細に聴かせる。
ギル・エバンスがアレンジされたといわれるブリッジにくい気味にコルトレーンの素晴らしいソロが始まる。
ここで「ゾクゾク」ときますね〜。
メンバーは、前年からのクインテット。ベース:ポール・チェンバース、ドラムス:フィリー・ジョー・ジョーンズ
ピアノ:レット・ガーランド。
モダンジャズを作りだしたメンバーと帝王マイルスが作り出した正に金字塔的なアルバムです。
この後ギル・エバンスのビッグバンドとの共演アルバム「マイルス・アヘッド」「ポギーとべス」
「スケッチ・オブ・スペイン」をリリースし、58年には、「マイルス・ストーン」をリリースしている。
1曲目、3曲目が56年9月、2曲目が55年10月、4〜6曲目が56年6月にレコーディングされている。現在リリースされている
CDには、ボーナストラックで4曲プラスされている。
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Art Pepper / meets The Rhythm Section |
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1957年
ペッパーがマイルスの「黄金のクインテッド」とLAで競演したのが、このアルバム。
ペッパーは緊張のあまり、ものすごい汗をかきながら演奏したようですが、その演奏は素晴しく。
名演揃いです。 特に1曲目の「You'd Be So Nice To Come Home To」は、いつ聴いても気持ちいい
ペッパーのフレーズに感動します。そしてドラムスのフィリー・ジョー・ジョーンズの演奏も素晴しい
快作です。天才のフレージングを存分に堪能できる名盤。
このアルバムは、音が良いことでも有名で、オーディオ・マニアのオーディオチェック用のアルバムとして
マスト・アルバムになっている様です。エンジニア:ロイ・デュナン
「Modern Art: The Complete Art Pepper Aladdin Recordings, Vol. 2 」も名盤です。
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John Coltrane / Soul Trane |
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1957年
1957年セロニアス・モンクは、麻薬とアルコールでマイルス・クインテットを
首になったコルトレーンのカンバックに手をかした。その時期の体験が
後のコルトレーンには意義深いものだったといわれています。
モンクのおかげでこの偉大なティナーは、その後、41歳の短い生涯を閉じるまで
我々に美しい音楽を届けてくれることになる。
この年、プレスティッジから初のソロ「コルトレーン」。ブルー・ノー
トから「ブルー・トレーン」という傑作をリリースする。
このアルバムは、その翌年、レッド・ガーランド・トリオとレコーディングした傑作です。
自信に満ちたその音に圧倒されます。
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Sonny Rollins / Sonny Rollins Vol.2 |
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1957年
ソニー・ロリンズのブルーノートでの名盤。
Art Blakey (ds) Paul Chambers (b) J.J. Johnson (Tr) Thelonious Monk (P)
Horace Silver(P)
1 Why Don't I - Rollins 5:42 2 Wail March - Rollins 6:09
3 Misterioso - Monk 9:22 4 Reflections - Monk 7:01
5 You Stepped Out of a Dream - Brown, Kahn 6:22
6 Poor Butterfly - Golden, Hubbell 6:05
3,4曲目は、モンクの曲で当人もピアノをプレーしている。
ジョー・ジャクソンがリスペクトしたクールなジャケット写真も有名。
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Tommy Flanagan / Overseas |
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1957年
1950年代半ばから1960年代、トミー・フラナガンは、ミンガス、コルトレーン、ケニー・バレル、ソニー・ロリンズ、
ケニー・ドーハム、ミルト・ジャクソン、アート・ファーマー等のジャズメンのセッションに数多く参加していた。
1968年から1978年頃までエラ・フィッシュジェラルドのツアーに参加していた。
このアルバムは、トロンボーン奏者のJ.J.ジョンソンのクインテットのメンバーとしてストックホルムに滞在した際、
そのリズムセクションのベース:ウィルバー・リトル、ドラムス:エルビン・ジョーンンズのトリオで録音された名盤です。
57年は、ソニー・クラーク、レッド・ガーランド、レイ・ブライアンとなど多くのピアニストがトリオ演奏でいいアルバムを
リリースしていた。その中でも、この後、コルトレーンと活動するエルビン・ジョーンズの素晴らしいドラムスと太く安定感の
あるウィルバーのベースとフラナガンの歌うピアノが、ご機嫌なこのピアノ・トリオのアルバムは長い間、私の愛聴盤です。
1曲目はチャリー・パーカーの曲ですが、9曲中6曲がトミー・フラナガンのオリジナルです。
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Ella Fitzgerald / Like Someone in Love |
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1957年
エラがオーケストラをバックにスタンダードを歌いあげます。
「Like Someone In Love」「Midnight Sun」「What's New 」などなど名曲に癒されます。
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