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以前の「ひとこと」 : 2001年11月前半



11月1日(木) 外国の名前

 今朝、上の子がリンドグレーンの『長くつ下のピッピ』を読んでいました。 私も小さい頃よく読んでいたので、 ちょっと内容について話をしてみました。 そうしたら、登場するサルの名前の「ニルソン氏」というのを、ちょうど「新聞紙(しんぶんし)」というのと同じイントネーションで発音されて、とても違和感を感じました。

 まあでもカタカナを正しく読んでいるだけましなほうで、翻訳本を読んでいると、カタカナで書かれている人名や地名をパターンで判別していて、音として読んでいないということがよくあります。例えば、同じ岩波書店の児童文学で『ドリトル先生物語全集』というのがありますが、その中に“オシツオサレツ”という架空の双頭の草食動物が出てきます。原語では“pushme-pullyou”(私を押す・あなたを引く)という名前なのですが、訳者の井伏鱒二氏が「押しつ押されつ」という見事な翻訳をされています。

 ところが子供の頃の私は、このせっかくの名訳を“オツレサレツ”と頭の中で発音していました。なんとなく回文風なところや、「お連れ」とか「去る」とかいう語感がこの生き物の雰囲気にマッチしていた(と思っていた)ため、自分の読み間違いに気がついたのは、大学生になって原書を読んだ時でした。「なんでこの単語を“オツレサレツ”と訳したんだろう?」と思って、改めて日本語版を見たら気がつきました。 実に10年以上も間違って読んでいたのでした。

 <おまけのひとこと>
 「回文」というのは、「しんぶんし」とか「たけやぶやけた」とかのように、逆から読んでも同じに読める単語や文のことです。



11月2日(金) 回文

 昨日、「回文」の話をしました。英語でも回文というのはあって、“Madam, I'm Adam.”なんていうのが有名です。 (エデンの園でEveが作られたとき、先に作られていたAdamがはじめてEveに会った時に言った言葉だ、などという説明がついていたりします。) 今日は調べている暇がなかったのですが、以前、絵本ですべての文章が回文になっているものがありました。 また、Webサイトをいろいろ検索してみると、回文のページもあるようです。

 <おまけのひとこと>
 以前、とある大学の英文科の先生に聞いた話なのですが、その先生の講座の60名あまりの学生のうち、エデンの園とかアダムとイブとかリンゴとかいう話を知っていたのが2名だけだったそうです。



11月3日(土) いろいろ

その1:松の木
 朝、駐車場に車を停めて職場まで歩く途中、クレーン車が松の木を吊り上げていました。3メートル以上はありそうな、立派な松の木でした。いいなあ、新しく植えるのかな、と思っていたら、その逆で切り倒されて切り刻まれていました。特に虫害や病気というわけでもなさそうな、立派な木でした。もったいない・・・

その2:酒類自動販売機
 普段めったに引っかからない国道の信号機で、めずらしく赤で停止しました。横に酒屋さんがあって、ビールの自動販売機がありました。その販売機に、大きく「運転免許証を挿入してください」と書かれていました。未成年者に対する販売防止のための対策なのですね。こんな販売機があることを知りませんでした。 でも、運転免許証という大切なものを見知らぬ機械に挿入して、万一出てこなかったり悪用されたりしたら(例えばこっそりコピーを取られたりとかしたら)どうするんだろうと思うと、とても自分の免許証を入れたくありません。 もちろん、そんなことはまず絶対にないのでしょうけれども。

その3:ディジタルカメラの電池
 先日購入した小さなおもちゃのようなディジタルカメラは、電源は単4アルカリ電池です。撮影したデータをいつも電池からの電力で消えないように保持しているため、電池の消耗が激しくて大変です。そこで、マニュアルでは保証されていないのですが、単4の充電式電池を購入して試してみました。単4のニッケル水素電池が2本で680円でした。 (ニッケル水素電池の充電器は、他のディジタルカメラ用に単3・単4兼用のものを持っています。) 乾電池の電圧は1.5Vなのですが、普通のマンガン電池などは使い始めるとすぐに電圧は低下してくるので、通常0.9Vとして計算します。ニッケル水素電池は普通のアルカリ電池の倍くらいは長持ちするのですが、規定電圧が1.2Vしかありません。多分大丈夫だろうと思って試してみたのですが、充電直後のニッケル水素電池を入れてみても、カメラはうんともすんとも言いませんでした。 無駄な投資になってしまいました。

 <おまけのひとこと>
 今日のひとことは全部「おまけのひとこと」みたいなものですね。



11月4日(日) CD-R

 臨時収入があったので、CD-Rドライブを購入しました。CD-Rというのは1回だけ書きこみができるCDのことで、700MB、つまりフロッピーディスクにして500枚くらいのデータを記録できます。ただし1回書きこんでしまうと消せません。

 CD-Rを購入したのは、ディジタルカメラで撮ったデータが増えてしまって、ハードディスクの空きがなくなってしまったからです。これで安心してカメラやスキャナでデータを増やせます。

 ちなみに購入したのはメルコというパソコン関連機器メーカーのCDRW-J1210USBという製品です。USBで外付なので、簡単に接続できます。ノートPCとデスクトップの両方で使いたかったので、外付にしました。購入価格は13,800円(税別、ポイント1割還元)です。

 CD-Rドライブも数年前の出始めのころは書き込みには時間がかかりましたし、しょっちゅう書き込みに失敗していました。CD-Rは1度しか書けないので、失敗するとそのディスクはごみになってしまいます。昔はCD-Rのディスク自体もとても高価なものでした。それが今では1枚100円もしません。フロッピーの500倍も容量があるのに、フロッピーより安いくらいです。

 このCD-R、音楽業界ではとても頭を痛めているそうです。なんといっても、音楽CDがコピーできてしまうのです。もちろんディジタルコピーですから、オリジナルのCDとは全く同じものが複製できてしまいます。

 例えばカセットテープのアナログ録音とか、MD(ミニディスク)の圧縮録音とかでしたら、ダビング(コピー)するとオリジナルよりも音は劣化します。その上、カセットデッキとかミニディスクとかの記録できる(録音できる)オーディオ機器は、あらかじめその製品の価格の中に一定の著作権料が含まれています。 これは、音楽データをコピーすることがこれらの製品の事実上の主目的であるからです。

 ところが、パソコンを使ったCD-Rドライブの場合、オリジナルCDを寸分違わずコピーできるにもかかわらず、著作権料などは支払われていません。それだけがCD-Rドライブの使い道とは限らないからです。 私は音楽CDをコピーするつもりは全く無いので、下手に著作権料等が上乗せされていないのはありがたいですが、でも世の中の多くの人の使い方は音楽CDのコピーなんだろうな、と想像はつきます。 (自分の演奏を自分でCDにできる、とかいうのは楽しそうですけれども。)

 ユーザーが増えてCD-Rのディスクもドライブも安くなったのはありがたいのですが、これが音楽文化を破壊することになってしまうのではないかと心配しています。

 <おまけのひとこと>
 最近、一万円程度のパソコン周辺機器を毎月1つずつくらい購入しています。買えば買うほどますます関連するものが必要になるという循環に入ってしまっているような気がします。



11月5日(月) 冠雪

 一昨日の土曜日の午後は雨でした。昨日の日曜日、よく晴れてみると八ヶ岳はしっかり雪をかぶっていました。この写真ではよくわかりませんが、山裾は紅葉し、山頂は冠雪していてとてもきれいでした。

八ヶ岳の冠雪

 いよいよ冬の季節の到来です。これから半年間、暖房が必要な季節です。

 <おまけのひとこと>
 土曜日の文化の日に、となり町のフリーマーケットをのぞいてきました。1,000円の古いディジタルカメラが出ていて、「うーん」と考えている間に売れてしまいました。子供たちはちょっとした小物を買って、大喜びでした。



11月6日(火) Rain, rain, go away.

 日本ではスヌーピーだけが妙に有名な、アメリカのpeanutsというマンガがあります。昔、縦長のツル・コミックスというシリーズが本屋さんによく並んでいたものでした。大学のころ、思い立って集め始めたのですがなかなか集まりませんでした。ところが、大学の生協の古本フェアでいっぺんに80冊くらいまとめて出ていて、当時の相場としては高めの一万円という値段が付けられていたのですが、よろこんで買った記憶があります。

 昔、NHKで“スヌーピーとチャーリーブラウン”というようなタイトルで、このpeanutsのアニメーションが吹き替えで放映されていた事があります。谷啓のチャーリーブラウンとうつみ宮土理のルーシーの印象が強く残っています。最近の、子供の声を当てている吹き替えはかなり違和感があります。

 また、このアニメーションで使っている音楽が大変すばらしいです。Vince Guaraldiというジャズピアニストがこのシリーズのために作曲している曲がたくさん使われているのですが、いずれもとてもよい曲です。この楽譜が欲しいのですが、国内で探しても手に入りません。仕方が無いので自分で10曲ほど、耳から聴いて楽譜にしてみました。著作権上の問題がありそうなのでさわりだけですが、2曲ほどMIDIでご紹介します。

 ペパミント・パティ。 この曲はリズムがとりずらくて、採譜に苦労しました。でも、こういう曲をピアノで自分で弾いているととても楽しいです。元気でエネルギッシュなペパミント・パティのテーマです。 Happiness。幸せ、という曲なのですが、友人の幸運のために自分の望みを諦めるというシーンで使われていた曲です。いかにもJazzのバラードらしい、和声の進行がとても美しい曲です。

 このpeanutsのシリーズの音楽で、“Rain, rain, go away.”(雨、雨、行っとくれ)という曲があります。雨のピアノ曲というと、ドビュッシーの「雨の庭」という曲が有名ですが、このGuaraldiの“Rain, rain, go away.”は、ドビュッシーに勝るとも劣らない、透明な美しい曲です。昨日の雨で、ふっとこの曲が頭に浮かびました。(これが言いたくてここまで書いてきました。)

 <おまけのひとこと>
 このMIDIデータは、図書館でスヌーピーのビデオを借りて、音楽の部分だけパソコンに録音して、そこから楽譜を起して作りました。 採譜が遅いので、1曲楽譜化するのに休日をまる1日つぶしてしまいます。 この“Rain, rain, go away”も採譜したいのですが、当分時間がとれそうにありません。



11月7日(水) いろは文

 いろは文というのをご存知でしょうか? ひらがな全部を1回だけ使って、意味の通る文章にしようという遊びです。 一番有名ないろは文はもちろん「いろはにほへとちりぬるを・・・」で、これがこのいろはぶみの語源にもなっています。 世の中にはとてもたくさんのいろは文があって、例えば、別館イロハニズムというページには、いろいろないろは文が紹介されています。

 日本語は仮名が多いので、こういった遊びができますが、英語だと母音が少ないため、完全にアルファベット26文字だけで重複なしに意味のある文を作るのは非常に難しいそうです。 多少の重複を許したものの例として、よく見かけるのが

The quick brown fox jumps over the lazy dog.

 というもので、マザー・グースの中の一節だそうです。英語の様々な字体(フォント)のサンプルや、タイプライタの練習などでよく見かける文です。

 <おまけのひとこと>
 昨日、仕事でライブカメラのサービスをやっている知り合いと話をする機会があったので、カメラのCCDが焼けないかどうか、またその対策をどうしているかを尋ねてみました。そうしたら、「景色優先なのでどうしても直射日光が射し込む場所に設置することが多い。だから諦めて劣化したら交換する。」ということでした。 個人で趣味でライブカメラをやってみているのだが、劣化に悩んでいると言ったら「(カメラが)もったいない。儲かるわけでもないのになんでそんなことをしているんだ」とあきれられました。



11月8日(木) 小町算

 昨日は「いろは文」のことをちょっと書きましたが、「いろは文」と来たら次は「小町算」かな、ということで、小町算の紹介をします。

 小町算というのは、1から9までの数字を1つずつ使った計算のことです。より狭い意味では、 1〜9までの数字と+、−、×、÷、( )の記号を使って、計算結果が100になる式を作ることを小町算と言う場合もあります。たとえば

123+45−67+8−9=100

です。(言い忘れましたが、この狭義の小町算では、数字の順番はこのように1から9まで順に並んでいないといけません。) 数字を1つずつ使って遊ぶ、というところが「いろは文」と似ていると思うのです。

 そういえば、昔中学生のとき、同じ学年の他のクラスの宿題か何かでこんな小町算が出題された事がありました。

□□□□□□÷□□□□=54

 この式が成立するように□に数字を入れよ。ただし数字は0〜9の10種類を1つずつ使うこと。

 要するに、6桁の数字を4桁の数字で割ったら54になった。数字を決めろ、という問題です。 この問題のことをうわさで聞いて、意地になって解きました。 今だったらコンピュータに探索させればすぐ解けてしまいますが、当時は手で一晩かけて解きました。

 <おまけのひとこと>
 今考えると、当時解いたやり方はあまり賢くなかったです。



11月9日(金) 小町算(その2)

 さて、昨日の「6桁÷4桁=54」の0〜9の小町算ですが、昨日のお昼休みにちょっとパソコンに解かせてみました。 答は

506412÷9378=54

です。 プログラムを書くのに10分程度、実行はまさに「一瞬」で答が出ました。ほかの解がないことも確認できました。 せっかくプログラムを書いたので、ちょっと修正して「6桁÷4桁=??」という小町算の??の部分を変えて、解の数を調べるプログラムに変更して試してみました。

解なし 10,11,16,21,31,36,41,48,51,61,
71,75,81,82,91,97
解1通り 12,13,28,33,43,46,49,54,57,63,
64,66,67,78,79,85,96,99

 たとえば、この表の「解なし」のところに16という数字がありますが、これは

□□□□□□÷□□□□=16

という0〜9の小町算には解はない、つまり0から9の10個の数字をどんな順番に並べ替えても、この式を成立させることはできない、ということです。同様に「解が1通り」というのは、10個の数字を並べ替える数百万通りのやり方のなかで、ただ1つだけこの式が成立する並べ方があるということです。54というのもちゃんと解が1通りでした。

 もしも中学生の私が、20年後の自分がこの小町算を10分で解いて、しかも54という部分をいろいろ変えたときに解の数がどうなるかまですぐに答えてしまうということを知ったら、どんなに驚いただろうと思うと楽しくなります。もちろんこれは私の能力が上がったのではなくて、コンピュータの能力が上がっただけなんですけれども。

 <おまけのひとこと>
 20年後の私は、いまの私を同じように驚かせるような事ができるようになっているでしょうか? 自信が無いな。



11月10日(土) be all thumbs

 この週末は、懸案の英語の勉強をしています。私は特に耳から聴き取るのがまったくだめなのですが、こればかりは短期間ではどうにもなるまいと思って、とりあえず単語や熟語を少しでも増やそうとしています。

 さっき、“be all thumbs”という表現が出てきました。直訳すると「全部親指の」ということで、転じて「不器用だ」という意味だそうです。 でも、最近の携帯電話でメールを打っている人を見ていると、親指が複数あったらメールを打つのはもっと速そうです。 「あいつは指が全部親指なんじゃない?」という表現は、英語では「あいつは不器用」という意味になりますけれども、日本語だと場合によると違った意味になるかもしれません。

 ちなみに、最近は製造業がどんどん海外へシフトしていますが、国によって器用・不器用というのはどうやらあるんだそうです。例えば細かい組立作業などだと、東南アジアなどでは8割の人が出来るような作業でも、アメリカでは逆に2割の人しかできないというようなこともあるそうです。これは、もともとの体格(というか手の大きさ)の違いや、小さい頃から使っている道具の違いというのが主な原因だと思います。

 <おまけのひとこと>
 最近、手で字を書く機会がまったくと言っていいほどありません。これはちょっとまずいかもしれません。



11月11日(日) 小型機器

 身の回りのものの使い勝手というのは、その大きさというのがとても重要です。 しばらく前は「アメリカ人は手が大きいから、携帯機器も大きい方がいい」というのが定説でした。彼らは体格もよく、皆自分の車で移動するので、重さや大きさに対する制限も日本人よりもゆるい。また、機械が小さくなると操作するためのボタンやスイッチ等も小さくならざるを得ないので、手が大きい彼らにはむしろ使いにくいのだ、というのです。

 ところが、最近いろいろ苦戦してはいますが、palm(パーム:「手のひら」のこと)という携帯情報機器があります。これは大きさも重さも日本の電子手帳などよりも小さくて軽いものです。 これは、表示画面が基本的にはわずか160×160ドットしかなく、しかもモノクロでバックライトもないというものですが、そのおかげで電池も何週間も持ちます。 こんな非力な表示能力の携帯機器がここまで広まったのはとても不思議に思います。

 この一番の理由は、「英語は、アルファベットと数字だけ表示できればよい」というところに尽きると思っています。アルファベットと数字だけならば、例えば1文字4×8ドットくらいでも充分判読できるフォントがあります。ところが日本語の仮名漢字混じり文を読めるように表示しようと思うと、最低でも12×12ドットくらいは欲しいところです。(でも12ドットだと、漢字のほとんどは不正確にしか表示できません。)加えて、機械に文字を入力するときにも、英語ならばアルファベットと数字が入れられればいいのですが、日本語だとひらがな・カタカナ・漢字を入れたくなります。

 日本でも palm を使っている人はたくさんいます。うちの職場にも何人もいます。でも、ばりばりと入力までしている人は少ないです。

 <おまけのひとこと>
 この週末は、ずっと家にいて英語の勉強をしようとしていました。家族は気を遣ってでかけてくれていたのですが、なかなかはかどりませんでした。



11月12日(月) Voice Of America

 webをいろいろ見てまわっていたら、Voice Of America(VOA)というところをみつけました。これはアメリカの国営の国際放送機関で、政治や経済や文化など、様々な話題を発信しているところだそうです。このVOAにはSpecial Englishという放送があって、これは単語を1,500語に限定し、話す速さも通常の2/3程度でゆっくりで聴き取りやすいものです。 といっても英語教育用ということではなく、あくまでも英語圏以外の人向けの放送ということで、内容も充実しているそうです。

 VOAのサイトには、この基本1,500語のリストがあります。単に単語を並べてあるだけでなく、それぞれの単語を平易な英語で簡単に説明してあるものです。 これだけの単語を使えるようにさえなれば“Special English”の内容は全て表現できるわけですから、通常困る事はなにもなさそうです。 ところが、中学校以来10年近く学校で英語を勉強したはずなのに、この1,500語の中にも意味を即答できない単語がいくつもあります。困ったものです。

 <おまけのひとこと>
 ましてや聴き取るほうになると・・・



11月13日(火) 数学セミナー

 日本評論社という出版社から、数学セミナーという雑誌が出版されています。この最新号である12月号に、いくつか興味のある話が載っていたので、久々に購入してみました。

 ペンローズタイリングの話が紹介されている「パターンと格子」、セルオートマトンの「ライフゲーム」の話、そして8の字型の新しい3体問題の厳密解の話、と娯楽数学には欠かせない面白い話題がたくさん紹介されています。

 <おまけのひとこと>
 TOEICの模擬試験(CDつき)という本を買ってきてやってみました。実力を思い知らされました。



11月14日(水) マンボウ

 月曜日の夜8時から、「地球・ふしぎ大自然」という番組をやっていて、子供たちが毎週楽しみに見ています。今週はマンボウの話でした。マンボウの不思議な行動として、海面に横倒しに浮かんだり、流れ藻の下で身体の色を目立つ色に変えたり、海面から空中にジャンプしたり、といったことが紹介されていました。

 どうやらこれらの行動はいずれも、15cmも厚みのあるマンボウの表皮につく寄生虫を減らすためらしいということでした。海面に漂うのは寄生虫をかもめにたべてもらうため、流れ藻の下で目立つのは、やはり魚に寄生虫をたべてもらうため、そしてジャンプするのは寄生虫を振り落とすため、だそうです。

 ジャンプは、水面に落ちるときに身体を水平にして、できるだけ水面に当たる面積がひろくなるようにしているんだそうです。一番「痛い」飛び込み方です。 これを見て、「マンボウは身体が痒いんじゃないの?」と思いました。身体をこすりつけるところなど何も無い外洋に暮すマンボウが、身体が痒くて水面に身体を打ちつけているんじゃないでしょうか? あいかわらず皮膚の痒い私は、マンボウにいたく同情するのでした。

 <おまけのひとこと>
 「地球・ふしぎ大自然」という番組のタイトルを調べるために、わざわざNHKのホームページを見に行きました。どうしても、1つ前の「生き物地球大紀行」と混同してしまいます。



11月15日(木) 飛行機事故

 ニューヨークで飛行機事故があったそうですが、その原因として、エンジンに鳥が吸い込まれたのではないか、という説を聞きました。エンジンに異物が入ると、それが原因で内部が破損し、その破片が原因でエンジン自体が大きな損傷を受け、激しい振動が発生して欠落などが起こり、それによって推進力や揚力のバランスがおおきく崩れて、機体自体を破壊してしまう、ということは起り得るんだそうです。

 聞いた話ですが、航空機のエンジンの耐久性をテストするために、エンジン自体にニワトリを時速200kmくらいの速度で打ち込んで、その影響を調べるという実験があるのだそうです。

 飛行機の嫌いな私は、そうまでして安全性を確保して飛行機で移動しなければいけないんだろうか、と考えてしまいます。 今、観光業界はたいへんな赤字で、たとえばニューヨーク2泊3日のツアーが運賃・宿泊費込みで3万円、ロサンゼルス2泊3日が4万円などという値段がついているそうです。1泊2日で大阪のUSJ(ユニバーサルスタジオジャパン)に行く方が、よっぽど高いそうです。

 生き物に対する考え方というのもその国の文化によってさまざまで、例えば捕鯨に反対している国が、イルカを訓練して爆弾を持たせて兵器として使おうとしたりするわけで、一筋縄ではいきません。

 <おまけのひとこと>
 まだ年賀状を購入していません。そろそろ買わないといけないな。



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2001 hhase