France  Suisse    ’2006 Tour du Mont Blanc  TOP PAGE

3日目 7月17日(月) ツール・ド・モンブラン 1日目 歩行時間:休憩時間を入れて約6時間半 
       フランス/ノートル・ダム・ドゥ・ラ・ゴルジュからボンノム小屋まで
快晴の朝を迎える。
いよいよ5日間に渡るツール・ド・モンブランの開始である。
荷物は、2泊3日分がザックの中で、1泊2日分は3日目の小屋に届けてもらうように別にする。更に残りの荷物は最終日に同じホテルに泊まることになるのでホテルに預けて行く。
全部の荷物を持って行かなくても良いのでずいぶん助かる。
出発する時受け取ったのが5日間の行動食。その多さに唖然。それが現地では普通の量みたいだけれど、5日かかっても食べきれないと思うので、半分以上を急遽届けてもらう荷物の方に入れた。
またこの日から5日間現地のガイド、ジョンさんが案内してくれる。
バスで移動し、「ノートル・ダム・ドゥ・ラ・ゴルジュ」で礼拝堂の見学後、トレッキングの開始。
歩き始めは樹林帯の登りで一見楽そうに見えたが、実際はかなりの急登でゆっくりゆっくり行った。先のことを考えるとここでがんばってはいけません。

1時間半ほど行くと歩きやすい道になった。
(右)先頭がガイドのジョンさん。
12時頃到着したバルム小屋で昼食休憩。メニューは朝ホテルを出るときにいただいたパン。
小屋では飲み物を注文した。
    
昼食後の道は本格的な登りになったが花が増え、また歩いて来た道が見えてとても気持が良かった。
ジョンさんから今回の登山道ではマーモットかアイベックス(大つのひつじ)を見ることができるだろうと言われる。そしてちょっとしたらマーモット出現。雷鳥と同じで少し雲って来ると現れるみたい。見張り役が1匹いてあとは自由に遊んでいた。
ボンノムのコルで小休憩したあと標高差150m登り、ほんの少し下ると本日の宿泊小屋「ボンノム小屋」へ到着。
  
礼拝堂出発10:00 小屋到着16:30
小屋は2,433mに位置し、正面にイタリアの「バノワーズ山群」望む。
小屋はシャワー付き(石鹸は使えません)、部屋は2段ベッドが3セットの部屋を貸しきりだった。ガイドのジョンさんとツアーリーダーの方はこの日は別の部屋。
登山靴のまま入ることはできないので、持参したスリッパを履く。実は今回は持ち物リストが送られて来なかった。そこに書いてあったらしいが、たまたま機内用に持って行ったスリッパがあって助かった。
ヨーロッパアルプスは日本と違い宿泊者はそれほど多くはないので、屋根裏部屋のようなところはなく広々した雰囲気で、部屋の中を歩くのが楽だった。(この先泊まった小屋も同じだった)


4日目 7月18日(火) ツール・ド・モンブラン 2日目 歩行時間約8時間
 フランス/ボンノム小屋から国境セイニュのコルを越え、イタリア/エリザベッタ小屋まで

朝食は6:30だったけれど、4:30頃起き、小屋前でくつろいだ。
そしたら遠くの山の稜線に「アイベックス」(大つのひつじ)の姿発見。
角がかっこいいシルエットになっていた。近くまでは来なかったので写真なし。ちょっと残念。
朝食はコーヒー、or、紅茶、or、ココアとパンのいたって質素なものだった。この日は歩行時間8時間なのでしっかり食べる。そして昼食のセットをいただく。
この日のコースは「ノーマルコース」とバリエーションコース」に分かれ、ガイドが選択してくれたのが「バリエーションコース」だった。(ノーマルコースの方は遠回りになるので歩行時間は長くなる)
そのおかげできれいな景色をたくさん楽しめた。
素直に行くと左写真の谷を下って行くのであるが、その前に一つのピークに行った。
そしたらモンブランが見えた。


更にマッターホルンも遠くに見えた。

山頂方位盤で山座同定
 
Le Cervin =マッターホルン です。

更にイタリアの「バノワーズ山群」を望む。右奥の山が一番高いです。
予想外の展望を楽しんだ後下りに入る。
赤矢印のところが展望を楽しんだピークで、その後ろにモンブランが控えている。


 
バリエーションコース沿いの滝
登山道沿いは予想外に花が多く、今までにない花があるとガイドのジョンさんが教えてくれる。
この花はアルプス三大名花の一つ「エンチリアン」
青色がとってもきれい。

いったん谷に下ったところは「グラシエ村」で、小屋があったのでお昼休憩になるかと思ったらそれはチーズ小屋だった。みんなで見学してからちょっと休み登りに入る。まるでハイジとおじいさんがいそうな小屋だった。
少し登ってお昼休憩の「モッテ小屋」に到着。
そしてここはまだフランスです。


モッテ小屋とグラシエ針峰
モッテ小屋通過後はフランス/イタリア国境の「セイニュのコル」に向けて長い登りとなる。
行く先にはグラシエ針峰が見え、振り返れば朝越えて来た「フールのコル」や「グラシエ村」からのゆるやかな登りの道が良く見える。

あと少しでセイニュのコルってところで雨が降ってきた。かなり強い降りだったけれど、レインウエアを着ることなく、傘をさす。ヨーロッパの登山道は日本の登山道と違い、広々しているので、傘で充分だった。
地元の人もレインウエアは着なくて、ザックの上からマントのような物を羽織るだけで、濡れるのをかえって楽しむ雰囲気。

コルに到着したら雨はだいたい止んだ。30分くらい降っていただけだったかな。(これが今回唯一の雨だった)
    
セイニュのコルからはモンブラン、ノアール針峰、グランドジョラスなどが見えるはずだけれど、残念ながら「グラシエ針峰」だけがはっきりわかった。
そしてコルにあった標識。山名ではなく、各国の地名が表示されていた。 

ノアール針峰を見ながらベニの谷を行く

そしてこの日宿泊の「エリザベッタ小屋」(イタリア)と正面に「トレラテート針峰」

エリザベッタ小屋前にて「トレラテート針峰」3,930mと
「レックス・ブランシュ氷河」を望む

「グラシエ針峰」3,816mと堅牢な造りのエリザベッタ小屋
そしてイタリアの国旗

翌日の下りコース「コンバルの湿原」を見下ろす
この日の小屋では・・・お誕生日の方がいて食事の際お祝いをしていました。歌を歌ったり、楽器の演奏もあって、イタリアの方ってほんと明るいわ〜〜〜って感じた祝福でした。
部屋は2段ベッドが一つにエキストラベッドを出してガイドのジョンさんと3人で一つの部屋だった。ただしこの2段ベッド、手すりがなかった。(もちろんペーターが上段) もし落ちたらジョンさんの上に直撃です。

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