2007年10月-2  

10月4日〜7日 北アルプス<餓鬼岳2647m〜唐沢岳2632m〜燕岳2763m〜大天井岳2922mを歩く>

3日目 餓鬼岳小屋〜(剣ズリ)〜東沢岳〜東沢乗越〜北燕岳〜燕岳〜燕山荘

5:40の日の出に合わせて4:30に起床、仕度を済ませて外に出たらすでに素晴らしい展望が広がっていた。そして最後になる餓鬼岳の山頂へ・・・

      

    

日は浅間山の右手から昇った。こんな素晴らしい日の出だったが、山頂まで来ていたのは私達を含めて4人だけだったのが意外だった。(小屋から5分なのに・・・それほど寒くもなかったのに。)
過去2回見ることができなかった360度の展望を満喫して、とてもとてもとても名残惜しかったけれど朝食の6時に合わせて下山した。朝食後予定では6:30出発だったのに、準備に時間がかかり7時出発。この日は唐沢岳を往復する人もいた。

この日のコースは東沢乗越までが初めて歩くコースなので期待大。
剣ズリの前後はハシゴが多くあり、特に最後は長い鉄梯子があると小屋の地図に書かれていてちょっと緊張。(東鎌尾根のハシゴの2倍を想像した)


剣ズリと奥に槍ヶ岳

剣ズリは小屋から見た方がトンガリが強調されてかっこいい。紅葉が思ったより進んでいてきれいだった。

  
花崗岩の大きな石を積み重ねた稜線が続き、剣ズリの右手を巻く (赤矢印は梯子・・・こういった梯子がたくさんあった)


ここは3段階の梯子


前日行った唐沢岳が見えた。山頂の花崗岩も良く見るとわかる。


問題の鉄梯子・・・オンマウスで下から見上げる

問題の鉄梯子はこれ↑だった。想像と全然違っていて5m位の安全な梯子だった。

    
更にかっこいい岩の横を通って行く。

餓鬼岳から剣ズリ、東沢岳を経て、「東沢乗越」へ到着。
以前うちが中房温泉から東沢コースを登って来た時(2003年)は人はすごく少なかったが、今回は餓鬼岳の小屋に泊まった人はほとんどこのコースを使っていた。
ここまでは初めてのコースだったので、当然ながら相当遅いペース、でもここからは普通に登った。そしたらちゃんとコースタイム通りの時間だったのでちょっとうれしかった。そういえばこんな階段前にも登ったなぁ・・・


   
登りきったところの景色

登りきったところからは、北燕岳⇒燕岳⇒燕山荘。(ここから先の景色はあまりにも有名なため省略)
北燕岳は燕岳から近いけれど、そのわりに北燕岳まで足を延ばして来る人は少なかった気がした。燕岳山頂は当然ながらとても大勢いた。
燕山荘は連休だけあってほぼいっぱいで、うちは別館泊まりになった。(3回目の宿泊で初めて別館) 夕飯は2回目で、この日は3回目まであった。赤沼オーナーのアルプホルンの演奏とお話しは食事中にあり前回と話しの内容は違ってまた良かった。

4日目(最終日) 燕山荘〜大天井岳〜東天井岳南肩〜常念小屋〜一ノ沢  

最終日の朝食は日の出と重なってしまう、先着順のため待たなければいけない・・・ので、持参した物で済ませることにして、日の出に合わせて外へ出た。
別館横のテラスにはすでに大勢集まって来ていた。


日の出5:45


説明は不要・・・ 5:50

この景色を見た後は今回で3回目になる槍を見ながらの稜線歩き。1回目は快晴だったけれど、前回は少し曇っていた。
今回はまたまた快晴でうれしい。


そしてこれから歩く稜線、常に槍を見ながら・・・ 6:00


まずは大天井岳を目指す・・・最後の登りの道までくっきり見える


そして大天井岳と大天荘

大天荘到着は10:00とまだ早かったが、山頂に行った後、小屋前のメニューに釣られて食事。
インディアンランチセット1,100円・・・ナン、カレー(キーマカレーorチキンカレーorホウレンソウのカレー)、サフランライス、アイス、お茶(チャイかな?)
山菜うどん 800円 どちらも最高においしかった。
そして最後の稜線歩き・・・常念岳に向かって。2003年の時は展望はあるものの曇り空だった。今回は青空と大展望!


大天井岳の次は常念目指しての稜線 (常念岳には今回は登らないけれど・・・)


常念が近くなって来た。手前の草紅葉が綺麗

常念小屋で大休憩後、携帯を使ってタクシーを予約。一ノ沢まで3時間がコースタイムなので、+20分余裕を見た。最後林道歩きを10分見た。

表示できず(悲)すみません。下りきった一ノ沢の登山口は昨年の豪雨の影響で今も最後までは車が入ることができない。
本来9月には工事が終わる予定だったのが、長引いてしまっていた。そのため約1K下まで下る。
その犯人はこれだった。大きな木が道を完全にふさいでいて、その先は少し路肩が崩れていた。
予定より15分ほど早く着いたがタクシーはすでに待っていてくれてすぐに乗ることができた。その道すがら、豪雨の影響を受けて復旧した箇所をいくつか見て(舗装が新しいのですぐにわかる)、豪雨がもたらした被害の大きさを実感した。

エピローグ
本来の予定とまったく違う行き先となったが、唐沢岳の意外な山頂に剣ズリの道、燕岳から常念までの縦走、天気に恵まれてどこも最高だった。
今回行くにあたって一番悩んだのが、トレッキングパンツ・・・・夏用か冬用の厚いのにするか。
思い切って冬用の厚いのにした。一日目に一瞬暑いか?って思ったがその後はちょうど良かった。特に朝日を見る時は厚いので良かった。気温は0度近くまで下がっていた。10月の北アはもう冬用でいいと良く覚えておこう。
さて、来年は今年行けなかったところに行けるかな?もう7月の休みの設定はしないで、8月の頭に設定した方が良いか。でもそうすると祝日がないから休みが短いなぁ・・・・・・ なぁ〜んてことは来年考えよう、今年の山もまだまだ残っているし。。

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