令和６年　団長訓示

　

令和６年、新春を迎え、今ここに伝統ある諏訪市消防出初式を厳粛かつ盛大に挙行できますことを心より感謝申し上げます。

　ご来賓の皆様方におかれましては、本日貴重なお時間を割いてご臨席賜りましたこと、また日ごろから消防団活動に対し多大なるご配意、ご協力をいただいておりますことに対し深く感謝申し上げます。また、表彰式において表彰を受けられる団員の皆さんには心からお祝い申し上げます。

　さて、昨年を振り返りますと、火災が多く発生した年でありました。５月に起きました、霧ヶ峰ガボッチョ山での林野火災、市街地では全焼となる建物火災が4件（高島・末広・豊田・下金子）発生しております。

　新型コロナウイルス感染症が５類へ移行、社会活動が正常化し、4年ぶりに開催されました諏訪湖まつり湖上花火大会では、陸上においての雑踏警備の強化を図りました。

霧ヶ峰の林野火災では延焼が広範囲におよび、2日間の長期的な活動を余儀なくされました。１日目は２０キロ近い水嚢を背負い、長距離を徒歩にて現場西側の火災ラインの消火活動に大きく貢献してくれました。２日目は夜明け前より現場へ集結し、足場の悪い焼け野原をくまなく歩き、鎮火確認ために多くの団員が尽力してくれました。その労に対し改めて感謝申し上げるとともに、災害に屈しない諏訪市消防団の姿に、強靭さ、連帯感、責任感の強さを改めて感じました。

　この新しい一年は、組織としての誇りを更に高め、目標に向かって一丸となり、進化し続ける年でありたいと考えております。
消防団の使命であります、「市民の生命・身体・財産を守る」これを達成するためには、「諏訪市消防団は一つ」の精神で一致団結して災害等に向き合うこと、また地域防災を担う両輪と形容される団と常備消防がお互いに高めあい、強く連携をとって行くことが必要不可欠であります。今後起きうる未曽(みぞ)有(う)の大災害、南海トラフ大地震等に備えるべく、訓練を通じ、団員の技術力、組織力の更なるの強化を図っていく所存であります。

結びとなりますが、団員を常日頃から支えてくれております御家族、関係団体の皆様に深く感謝申し上げます。また、団員の諸君には通常の仕事を抱える中、火災や水害・予防啓発活動等に献身的に活動されておりますことに対し、心より深く感謝申し上げます。

　令和６年、諏訪市が無火災・無災害で平穏無事な１年となりますことと、皆様方のご健勝・ご活躍を心から祈念申し上げます。