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中町商店街:蔵のある街

食事処のある中町に移動、時間があるのでしばし町中を散策します。 

 道路もすっかりバリアフリーに変身、なまこ壁の店も増えて来た様です。 

 中町・本町のあたりは、湧水も豊富で酒造業・呉服問屋が多かったそうです。

  明治21年の大火でこのあたりも焼失、それ以降に土蔵造りの店が造られる様になっていったそうです。 

  現在は民芸・工芸店・飲食店等が多いそうです。

ちきりや工芸店。 漆器の伊原・食い飲み屋BUN

ちきりや工芸店松本民芸館を創設した丸山氏が、昭和22年に開いた民芸品店だそうです。 

翁堂・蔵の街店・明治44年に裏町で創業・和菓子店。 布屋旅館・建立80年の宿。

はかり資料館・明治35年創業の竹内度量衡店・昭和61年市で借りて資料館に   サムサラ・雑貨店。

黒く塗って戦火を逃れた、古い蔵の家も何軒か残っています。

のまど・陶芸店。  ふじ美蔵・蕎麦屋さんは早くも年越しそばの予約。 

カレーの店デリー。 竹風堂。
   

中町蔵シック館・明治21年築の大禮酒造の母屋を平成8年に移築。

時間があったので、湧水を訪ねてみました。 源智の井戸・松本市特別史跡。

 源智の井戸は、小笠原氏の家臣・河辺与三左衛門源智が飲用水として使っていたそうで、

名水として善光寺道名所図会にものつているそうです。

ちょっといっぷく:竹風堂

今日の昼食は、117回のマリオ倶楽部で御厄介になった竹風堂さんで頂く事になりました。

  竹風堂さんが、中町に来たのは昭和56年らだそうで、平成20年には増改築を行い、

湧水をくみ上げ州浜模様の庭も造り、景観賞奨励賞ももらったそうです。 

 店の奥にある食事処も松本民芸家具でしつらえ、落ち着いた感じのお店になっていました。  

 まずは、ビールで喉をうるおし、麦とろ御膳を頂きます、食事の後は栗100%のお汁粉で締めます。

   栗おこわも人気の様で、皆さん一挙に帰りの荷物が増えた様です。

メダカ・カワニナも住み、ホタルも居るという湧き水の庭。 

 今日は庭師さんが手入れに入っていました。

   

城郭模様の木綿旗・何処かで一度見た事があるのですが思い出せません。

松本押絵ひなが飾られていました。  

 松本押絵雛は、藩士の内職として盛んだったそうですが、

大正時代になって、立体の人形雛に押されて、作られなくなってしまったそうです。

端唄芸遊館:  
   

食事の後は、同じ中町にある端唄芸游館を訪れました。

  端唄も小唄も都々逸も区別のつかない私には、ちょっと敷居が高そうですが、

まあ江戸時代から明治の初め頃に庶民の間で流行った、流行歌だとおもえばいいかと参加してみました。 

 芸游館は、平成20年から、藤本流端唄師範の秀由郎さんと秀由端さんがやっておられる唄と三味線の常設館だそうです。 

   通常は、日曜・祝祭日の公演だそうですが、今日は特別にお願いしたそうです。

まずは、端唄の春雨・蝶々から。   

 楽器も三味線から篠笛にかわって、オリジナルの松本城伝説・二十六夜神へと続きます。

途中で一休み、中町の湧き水で点てたお茶とお菓子をいただきました。

  行燈には、わたしゃあなたにほの字にれの字(あとのたの字がなぜいえぬ)と書かれていました。 

  松本には、横田町に明治10年に公娼の松本遊郭が作られたそうで、

一時は芸妓さんも188名ほどいた事があつたそうです。 

 昭和31年売春禁止法が出来、遊郭も旅館等に変わり、新浅間温泉と変わっていつたそうです。

 平成22年には、松本最後の芸者・池田さん86歳で引退、松本のお座敷文化も途絶えたそうです。

   

休憩の後は、江戸芸の奴さんにかつぽれ、俗曲のさのさに都々逸と、

なにがなにやらわかりませんが、お二人の軽妙な掛け合いで、古い歌謡曲まで進みます。 

 最後は、端唄・ストトン節を少年少女合唱隊全員で合唱してお開きとなりました。

街中散歩:  

まだ少し時間が有るので、皆さん街中を自由散策することになりました。

  天気も回復してきたので、私は松本高校のスタートした、松本城まで行ってみる事にしました。 

 松本城も古き良きものが残されたものの一つです。

   

松本高校がスタートした、松本中学が有ったのは古山地・新御殿跡だというので、

松本市立博物館の辺りかもしれません。  

  白銀に輝く表銀座の山並みを背景に立つ松本城を見る事が出来ました。 

二の丸御殿跡・明治になって御殿は筑摩県庁として使用。  修復なった太鼓門。 

   

集合場所の四柱神社に到着。 

 四柱神社は、明治の廃仏毀釈で取り壊された寺の跡に神道布教機関として明治7年に造られた神社だそうです。

  明治21年の大火で焼失・現在の本殿は大正13年のものだそうです。

 祭神は天地創造の天之御中主神・高皇産霊神・神皇産霊神と神意を地上顕現させる天照大神だそうです。

松本市招魂殿・戦没者慰霊・平成25年伊勢神宮(外宮)外幣殿移築。 恵比寿神社・昭和27年。

時間になった所で皆さん無事に集合。 

 青空にくっきり見える王ケ塔・美ヶ原に見送られて松本を後にしました。 

 今回は、昼と夜の学校の見学という事でしたが、古き良きものを残そうとがんばっておられる、

松本の皆さんの思いが伝わった一日となりました。   感謝・感謝。

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