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アジア最大の葉のジャクチク。 

  竹と笹の区別は、背の大きいのが竹で小さいのが笹と言われますが、

そうでもなく判別は成長につれ幹から包が離れるのが竹で、いつまでも残っているのが笹だそうです。

  竹は暖かい所で育ち、笹は寒さにも強いとか。 

 地下茎の広がりを抑えるガイドも、笹は60cmぐらいでも良いが、竹は1mぐらいは必要だそうです。

ギンタイアズマネザサ。ヤネフキザサ。 

弾痕笹(虫食い跡。)  弾除けに戦地に持って行ったとか。

柔らかい色のカムロザサ・田中さんもお気に入り。 

ラッキョウヤダケ・根元がラッキョウ状に膨らむ。

シロシマインヨウチク。

インヨウチクは、先ほどの笹・竹の簡易分類にも当てはまらず、両方の性質をもつているとか。

クマザサ・成長すると葉に隈が出来る。   

植物園の中央にある大降り蹲(ツクバイ)・随月泉。

小堀遠州の作庭工法にもある蹲だそうで、世界最大の降り蹲だそうです。 

 蹲の水盤は300年ほど前に、九州で臼とした使われていたものだそうです。

 

縄文窠。

 笹葺き屋根の縄文竪穴式住居もあったはずと、地元にある茅葺の窖を参考に平成26年に造ったものだそうです。 

 中は結構広く造られていました。 

 入口には伊那市富県にある御殿場遺跡の土器の面が下がっていました。 

 御殿場遺跡からは、縄文・弥生・平安の住居跡が見つかっているとか、

顔面付釣手形土器は重要文化財にもなっているそうです。

縄文窠をちょっと下った所に板倉・神坐がありました。 

 板倉は、日本古来の建築様式で、断面が三角になる横材をくみ上げたものに校倉造りがあるそうです。

 中には、南東の吉風を受け止める走り大黒が祭られているそうです。

上の道側の堺に八ヶ岳連峰がそびえていました。 

 実際の八ヶ岳が借景に取れれば素晴らしいのでしょうが、

残念ながら、ここは工業団地、隣の建物がちょっと気になります。

網笠岳山頂からの、笹庭園。

笹の花・笹は稲科の植物で2060年に一度花が咲くそうです。

  実が付きやすいものと、付きにくいのがあるとか。  

 花が咲くと上部は枯れるが、地下茎が残ってまた新しい目が出るそうです。 

 種で増えることもあるそうですが、そちらは珍しいとか。

受付のある、外露地清風萬里館へ戻ってきました。  前庭の笹に丁度花が咲いていました。

中央の大広間で、お茶をご馳走になりました。 

 笹茶だそうで、大和生物研究所で作っているのかな。  なかなか爽やかな味です。

  大広間には、茶会で使われる点茶台・八峯卓が置かれていました。

大広間天井の立派な二重梁。

隅には陶芸家・藤村元太氏の笹の葉の手水がありました。

一休みした所で、ホームページに載せたいとかで、皆で記念の写真を撮っていただき、

笹離宮の見学もお開きとなりました。 

 今日の昼食所は、上原山工業公園の少し下にある、たてしな自由農園さんです。

ょっといっぷく:808 Kitchen & table  

平日にもかかわらず、食堂は満杯、天気も良いのでパンを買い込んで、店の前のテーブルで頂きました。

  食事の後は、隣の自由農園さんでお買い物、めぼしいものが沢山見つかった方も居られた様でした。

八ヶ岳自然文化園:銀河鉄道の夜

午後からは、2012年の129回のマリオ倶楽部で一度訪れたことのある、八ヶ岳自然文化園です。

  前回はハヤブサの帰後還間もないころで、

ハヤブサのイトカワ探査の迫力ある映像を見に来た事があります。  

今回は、夏の星空と銀河鉄道に乗っての銀河の旅を楽しもうという事で訪れました。 

プラネタリウムの映写時間がまだあるので、館内をちょっと見学しました。

ロケットのカプセルと、ハヤブサの模型は前回のまま残っていました。

宇宙戦艦ヤマトのパネル展。 宇宙飛行士のパネル。

アトラスオオカブト。

今回の目玉の展示は、カブトムシ・クワガタムシ展。 

 生きている珍しいカブトムシに直接さわれることです。

 変わった所で、ハチの巣の展示会。   

ラネタリウムの映像は、3種類やっている様で、我々は銀河鉄道の夜を見ることになりました。

  最初は夏の夜空の紹介・七夕にちなんで彦星・アルタイ(わし座)

織姫・ベガ(こと座)の物語、そして宇宙戦艦ヤマトにも出てくるいて座の三裂星雲についてちょっと勉強。

最後は、ジョバンニ・カムパネルラと一緒に、銀河の上を走る列車で、

北十字星から南十字星までの旅をしました。 

 プラネタリウムの椅子なので、かなりねそべっていたのと、

昼食のビールがきいていたのか、しばし夢心地の気分を味わう事が出来ました。

これで本日の予定は無事に終了。  予報に反して、雨はやって来ませんでした。 

 先程は夏の夜空を堪能しましたが、外ではススキの穂に蕎麦の花が秋の気配を運んで来てくれました。 

 まだ時間があるという事で、黒田良夫氏の散華展を見に行くことになりました。

ちょっとよりみち:根津八絋美術館

今回の展示会は、地元下諏訪在住の油絵画家・黒田良夫氏が

諏訪市出身の東大寺第214世別当を務められた守屋弘済氏の米寿を祝って、

44枚の散華を贈られたそうですが、それと同じものが展示されているそうです。

   会場は、秋宮の近くにある、根津八絋美術館。 

 階段を上った所に、1枚の散華がありました。 

 東大寺の昭和の大改修の時に作られた散華だそうで、守屋和子氏から贈られたものだそうです。 

散華の他に、絵も展示されていました。 

 下は根津氏のブース、書・画・陶芸の展示もありました。

散華とは、蓮の花びら型の紙に、絵や書を書いて、

法要の時に空にまいて荘厳するものだそうです。 

  今回の旅では、田中事務長の丁寧な説明で、無粋な私にも風流の心配りを少しだけ知ることが出来、

また最後には素敵な散華で、多少の心の洗濯も出来た気分の一日でした。   感謝・感謝。

   
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