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白駒池:青苔荘  
 

今年の紅葉は、1週間ぐらい早いとか、白駒の池は紅葉真っ盛りでした。

  今回の旅では、苔の勉強もと言う事で、

青苔荘のオーナーの山浦さんに特別講座をお願いしてあるそうで、青苔荘へと向かいます。 

 山荘の前で、今回案内していただく青苔荘の山浦さんにご挨拶、苔の資料を頂いて観察会出発の準備をします。

  このあたりは、日本蘚苔類学会から2008年に「日本の貴重な苔の森」として、

全国11番目に認定されたそうです。 

 山浦さんは、北八ヶ岳苔の会の会長さんで、北八ヶ岳コケ図鑑も出しておられ5月〜10月までは、

毎月専門の先生方を招いての苔の観察会も開いておられるそうです。  

 ここ八ヶ岳では、500種類・国内の苔の1/4が見られるそうです。

最初に出て来たのは、山で良く見る岩に着いた黒い苔。 

黒いクロゴケ(高山蘚類)と茶色いコバノスナゴケ(蘚類)。

コバノスナゴケ・乾燥して縮まって茶色くなつているが、水をかけたら開いてたちまち緑に変身。

次の岩に有ったのは、チシマシソゴケ。  ミヤマチリメンゴケ(蘚類・倒木)

セイタカスギゴケ。  腐食土にはえる蘚類。
   
カモジゴケは、親のスネかじりで世代交代はしないそうです。

日本最大のスギゴケで、高さは30cmぐらいになるとか。 

 乾燥して葉が縮れていました。  白い胞子は毛生え薬になるとか。

ヨシナガムチゴケ(苔類・岩)

苔には、蘚類(茎葉体)・苔類(主に葉状体)・地衣類(菌類・藻類の共生体)3種類があるそうです。

苔の名前を調べるには、生えている場所を覚えておくのが良いそうです。

 

苔好きな山浦先生。

ミヤマクサゴケ(蘚類・倒木)。   ホソバミズゴケ(蘚類・湿地)

ミズゴケは水を吸うと、30倍ぐらいに膨れるそうです。 

イワダレゴケ(ステップモス・蘚類)。 
チシマシッポゴケ(蘚類)

ムツデチョウチンゴケは、垂れ下った胞子体を5〜6個付けるので、ムツテだとか。

   7,8年休眠するものもあるとか。 ダチョウゴケ(蘚類)

 苔が緑色に見えるのは、苔にとつては緑色がいらないので反射しているからだそうです。

地衣類等で木に寄生するものがあるが、木から養分をすう様な事は無く、木を枯らす事はないそうです。

シラビソ。   ホソバウキミクリ。

苔の勉強をしたり、紅葉の池を眺めたりとちょっと忙しかつたけど、無事に一周することが出来ました。

倒木の根底には光苔。

池に浮かぶ水草が光っていました。

 ホソバウキミクリだそうで、7月には白い花を付けるそうです。

  北海道と岩手そしてここにあるだけだそうです。 

  最後に光苔(蘚類)を見て、午前の部は終了です。

ちょっといっぷく:青苔荘  

今日の講師の山浦先生のやっておられる山小屋・青苔荘へ戻って昼食を頂きます。

  その前にまずは一杯、ビールで乾いた喉をうるおします。  

 今日の御献立は、野菜の天婦羅・岩魚の甘露煮等の入ったお弁当と、熱いキノコ汁です。  

 3時間コースを短縮していただいたとはいえ、苔の観察も紅葉見物もたっぷりで、

午後の予定時間もおして来ており、ちょっと急いで青苔荘を出発します。

   
   
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