3/3
入笠湿原:  
   
湿原の入口には、鹿除けの扉が付いていました。   湿原の花もボチボチ・ミズバショウ。

湿原が花で覆われるのはまだ暫くかかりそうで、

湿原の中央を上がるちょっと無粋な階段を上ってゴンドラ山頂駅へと向かいます。 

 入笠山は海底火山が有った所が隆起したそうで、

溶岩で出来ているそうで大阿原湿原の辺りがプランクトン堆積の石灰岩であるのとちょっと違うそうです。

  入笠山は山の形が、藁を積んだ・におの笠ににていたので、最初は・におがさ山と呼ばれていたそうです。 

 ここの湿原が入笠湿原と名前の付いたのは比較的新しく昭和になってからだとか。 
  スズラン。
明後日からは、スズラン祭りだとか、この状態だと例年よりかなり遅れているのかもしれません。
   
ゴンドラ山頂駅: 釜無ホテイアツモリ草・山野草展  
   

南アルプスが、糸魚川-静岡構造線で切られた先のフォッサマグナに造られた八ヶ岳火山(左・赤岳、右・権現岳)

山頂駅に到着する頃には、雲行きもちょっとおかしくなり、雷が鳴りだし、ゴンドラもしばし運転中止。

見事に咲いた、釜無ホテイアツモリソウ。 

 入笠山の自生株は地元の人達の保護活動により、少しづつ増えてはいる様ですが、

なんせ絶滅危惧種なかなかお目にかかれません。 

 自生株の開花は6月中旬〜7月だとか。

花を眺めながら、雷の通り過ぎるのを待ちます。

雷も通り過ぎた様なので、来た時と違う道を戻る事にしました。 

 こちらの道は花盛り、いろんな花が咲いていました。   ツバメオモト。 

 サクラソウ。  残念ながらシナノコザクラではありませんでした。

クマガイソウ。
大阿原湿原:標高1810m  
   

最後に大阿原湿原を訪れる事になりました。 

 途中に富士見へと下る小さな沢がありました。  

これは高遠(前回訪れた遠照寺の裏から峠を越えてテイ沢・大阿原湿原へ)から江戸へ向かう最短距離の街道があった所だそうで、

近くには高遠藩の金奉行が江戸の藩主に金を届けようとこの近道を通り、

清水を飲もうとした所を後を付けて来た盗賊におそわれ、

首を切られたという首切清水と言う所があるそうです。

大阿原湿原へは、10年前の17回のマリオ倶楽部で訪れた事があります。 

 6月だったので、湿原ももう少し緑だつた気がします。  

大阿原湿原は、国内最南端の高層湿原だそうで、

湿原が高層化するには低温で過湿で塩類の乏しい所が良いそうで、

ここ大阿原湿原は石灰岩の上にあり条件が良いのかもしれません。 

 ただ、温暖化の影響もあってか、湿原も高齢化しているそうです。

コミヤマカタバミ。
テイ沢に到着。  

 茶色の多い湿原でも、結構いろんな花に出会いました。

コヨウラクツツジ。  マイヅルソウ。  ミツバオーレン。

テイ沢に咲いていた白い花、葉は二輪草にもにているが小さく、ヒメイチゲにしては葉がちょっと違いそう。

湿原の周りは、木道が整備され随分と歩きやすくなっていました。 

 湿原にある巨岩の所で、最後のコザクラ探しをしましたが、発見できませんでした。 

 最後に、10年前にここで先生に教わった笹籠作りの復習をして帰途につきました。

ちょっとよりみち:JA西山店  

今日の買い物タイムは、富士見にあるJA西山店によってみました。 

 皆さんお目当ての野菜は売っておらず、そうそうに退散。 

帰りのバスの中で、木舟のシラザレの崖を見ながら、

会長さんのしらざれ村のごん吉の孝行話を聞きながら戻ってきました。  

 最後に、今回の探索では幻だったシナノコザクラの鉢植を見せて頂き、

何時の日がシナノコザクラに出会える事を願いつつ今回の旅を終えました。 

   
   
   
   
  目次へ・・・次ページ・・・・戻る