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霧ケ峰自然保護センター:  
 
先生達が昭和35年頃作られた地質図。

強清水の近くにある霧ケ峰自然保護センターに、

霧ケ峰の地質の資料が有ると言うことでよって見ることになりました。 

 着いてみると、今日は休館日だとの事でしたが、

会長さんにお願いしていただき特別に見せてもらえることになりました。

霧ケ峰火山の初期は、130万年ほど前だそうで、深成岩の一つであるカンラン岩を取り込んだ安山岩・鉄平石として

福沢山や唐澤山で板状摂理の状態で見られるそうです。

   霧ケ峰で見られる溶岩は、和田峠を中心とした流動性の高い角閃石両輝石安山岩で

火砕流の様に流れて出来たので、霧ケ峰はなだらかな丘状になっているのだそうです。

 
車山溶岩。  縞目の見事な霧ケ峰溶岩。
まだちょっと時間があるので、コルボックルヒュッテで一服する事になりました。
車山:コロボックルヒュッテ
 
時折吹く強風も治まらず、車山周辺も小雨と霧の中です。

ヒュッテの主人・手塚さんも昨年亡くなられたそうで、

写真とコルボックルヒュッテの創設50周年を記念して出版された・諸国名峰恋慕が並んでいました。

それぞれに飲み物を注文して、一息いれました。  

 その間に、先生にコロボックルヒュッテにまつわる話や車山の話をしていただきました。

先生は、大学の頃は教育学部に所属しておられたそうですが、

卒業研究に霧ケ峰を取り上げ、コルボックルヒュッテを起点にして調査をされた思い出があるそうです。

  また、最近車山の崖を上って調査をされたそうです。 

 車山は霧ケ峰火山群の中では一番新しい火山だそうで、

ビーナスラインから上の崖には2030mの溶岩が7層あるそうです。  

 一番下が85万年前で上が83万年前だそうです。  

 さらにその上には75万年前の溶岩があるそうです。  

 火口からは、水蒸気爆発の跡は見られなかったそうです。 

 物見石のあたりは85万年前の溶岩だそうです。  

 最後に、ヒュッテの現在の御主人の依頼で、

日本オオカミ協会さんの日本オオカミ復活に関してのアンケートの記入をしてヒュッテを後にしました。

   日本鹿が増え、その食害への対策として考えられているそうです。

 

   
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