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茶臼山東山麓の風穴:地獄谷

麦草峠の駐車場でバスを降りて、皆さん荷物を持たずにパワースポット・風穴へと向かいます。

  麦草ヒュッテから続く北八ヶ岳の縦走路を行くと、茶水の池に出ます。

池の所で縦走路と分かれ、雨池のほうへ向かいます。  

 この道は、雨が降るとぬかることが多い様ですが、今日は足元も乾いており、快適に歩くことが出来ます。

クマザサの林を行くと、皮を剥かれて立ち枯れている木が見られます。 

 鹿による食害だそうで、一周して皮を剥かれた木は枯れてしまうそうです。

蛸足の木。  倒木の上に種が落ちて成長した木は、親木の栄養で大きくなり、

そのうち親木が朽ちて根元が空洞になったものだそうです。  

やがて、獣害防止柵の所に出ます。   この柵も最近作られた物の様です。 

 このあたりが、穴の縁の一番低そうなあたりです。  

 この縁に立つと冷気がふわっと上がってくるそうです。  

   

この時期がちょうど渇水期、今なら底まで下りれるということで、

急な斜面を降りてみる事になりました。

ここ風穴は、今から30数年前に米軍の飛行機によって発見されたものだそうで、

県の方に問い合わせがあり、県で地元の人に問い合わせがあったが、誰も知らなかったそうです。 

 それで、横山先生の所にも問い合わせが来て、そんなものは無いと答えた所、

地図に針で穴を開けたものが送られて来たそうです。 

 先生はそれを基にあたりを探して見つけたのが、この風穴だそうです。 

  今では、諏訪の七不思議のひとつにも入っておりますが、

標高も21352180m、直径が200300m、深さも40m80mぐらいと

まだあまり知られていない様で、正確な値はわかりません。  

 なんせ、切り口が斜めになった穴で数値が何処をさしているのかも定かではありません。 

  それでも、一番低そうな今回の下口からの深さは60mはありそうです。 

 底には夏まで雪が残り、最近は水の抜けが悪くなったのか水が溜まっており、

水が無くなり底まで下りれるのは、冬の前の今頃の時期だけだそうです。 

  穴の深さで、はっきりと植生の変わるのが見られる貴重な場所だそうです。  

 穴は円錐状に出来ており、底には大きな石がごろごろろとあり、

20mぐらいまでが、苔の世界、その上に少しゴゼンタチバナ等のはえる潅木帯があり

その上がすぐにシラビソの林となっています。 

先生によると、新八ヶ岳期の爆裂口ではないかとの事でした。 

八ヶ岳では円く残っている、唯一で最小のものだそうです。

底では、吐く息も白く見えます。    岩の割れ目を見ると、底の方に氷が見れるところもあります。

   
ミズゴケ。  種類まではわかりません。

底部は、苔の種類もいろいろ。    私には、ちょつと判別できません。

十分に風穴を堪能して、麦草の駐車場へ戻ります。   

   茶水の池の上に顔を出すのは茶臼山。

   
   
 
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