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牛方宿:  

 

街道脇には、秋の花が一杯。   先生の説明を聞きながら、次の牛方宿へと向かいます。

林の中の道を抜けて、広い道に出た所に牛方宿がありました。  

 沓掛の牛方宿で、江戸時代の茅葺、寄棟造りの建物で、街道沿いに現存する唯一の建物だそうです。 

  残念ながら今日は休館。

 

沓掛石仏群。(庚申塔、地蔵・白衣観音・大日如来・馬頭観音)    ここから再度山道に入ります。


ジイソブ。 コウヤワラビ。ミゾソバ。
弘法清水:    
弘法清水。 牛つなぎの石。

所々に古い石畳の残る街道を下って行くと、親坂の弘法清水があります。 

 水場の高い方は人間用、写真の低い方は牛馬用だそうです。

親坂の石仏群(何故か馬頭観音のみ)を過ぎで橋を渡ると、再度車道へ出ます。 

 さらに下って、番所へと向かいます。

千国番所:  

番所に着いた所で、まずは腹ごしらえ、番所役人のご好意により奥の資料館で、

食事を取らせていただけることになりました。

  館内の紹介ビデオを見ながら、朝マリオさんで作っていただいたオニギリを頬張ります。  

 昔の面影の濃い建物の中で、昔の道具達に囲まれていただく昼飯は又格別なものがありました。

番所塩蔵。   番所と共に復元したものだそうですが、当時の塩の流通を調整する為に

もうけられたものだそうで、広さは現在の建物の2倍は有ったそうです。   

 又たてものは、塩保管の為、釘を使わずに造られていたそうです。

番所は、江戸から明治2年まで、松本藩の番所として使われていた所だそうで、

通行手形・品改、移入税の取り立て等の業務を行っていたそうです。 

最初は、千国の庄屋の2家で代行していた様ですが、後には松本藩の担当が行う様になったそうです。

   上り荷は、加賀越中・越後の塩、魚()、穀物等で、下り荷としては、

麻、タバコ、大豆、生薬、綿等が有ったそうです。

松本藩も色々トラブルがあり、何代も担当藩主が変わっている様ですが、

ここでは初代藩主の石川数正の家紋の入った道具、裃が使われていました。

千国の庄史料館:

史料館は、千国集落にあった民家をそのまま移築されたものだそうですが、

馬屋他も付いた当時としてはかなり大きな建物です。

(通常の1軒の民家としては大き過ぎる様にも見えました。) 

2階は、下の囲炉裏の間を囲む様にして作られており、かっては養蚕にも使われていた様です。

奥の居間には、松本の押絵雛等の古いお雛様が飾られていました。

   
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