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松尾山善光寺:真言宗  

次に訪れたのは、もう少し諏訪大社よりに行った湖南にある善光寺です。  

お寺に上る道は細くかなり入り組んでおり、バスで上るのも大変です。  

バスを降りて、急な坂を上っていくと山門が見えてきます。  

山門への道は、昨日の雪がちょっと凍ってツルツルです。

足元に注意しながら山門のへ到着です。  

門の扉を御住職に開けて頂いて、境内へと入ります。

まず、門を通してのすばらしい借景を眺めながら、横山先生に山門の説明をしていただきます。   

この山門も大隈流の建築だそうで、彫刻もすばらしいですが屋根の垂木の間隔が垂木の幅と同じになった

締め垂木という造りだそうです。    山門は鐘楼としても使われていたそうです。  

   
   
善光寺は熊沢さんが檀家になるそうで、御住職にも親切に案内していただきました。

まずは本堂でありがたいお経をあげていただき、その後で善光寺の説明をしていただきました。  

現在の長野の善光寺の御本尊・一光三尊阿弥陀如来が百済から来て最初に飯田の元善光寺に

居られたそうですが、その後このお寺にしばらく逗留し、長野の善光寺が出来たところで、

現在の地に移ったのだそうです。  

現在、全国で善光寺の分身は100ケ寺ぐらいあるそうですが、ご本尊が居たのは、この三寺だけだそうです。

毘沙門天(多聞天) 阿弥陀如来像。
   

毘沙門天(多聞天)。  四天王の北方守護神・北に向いて置かれているそうです。  

この仏像は上社神宮寺から明治の廃仏稀釈の時に移されたものだそうで、

この寺には四天王のうちのこの一体のみがあるのだそうで、他の3体の行方はわからないそうです。

不動明王。  これも神宮寺から移されたものだそうで、もとは神宮寺普賢堂にあったものだそうです。 

 神宮寺から移された仏像としては、この寺にはさらに2体の仁王像があるそうです。   

神宮寺から移された仏像で、他には四賀の仏法寺に神宮寺如法院に有った普賢菩薩が

あるのがわかっているそうです。

真言宗の本尊・大日如来は表本尊として置かれていますが、御簾の裏には秘仏として、

長野の善光寺と同じに阿弥陀如来が置かれているのだそうです。   

それにしても、左におられる阿弥陀如来も立派なものです。

大日如来の右にあった愛染明王。   横山先生によると、愛染明王は結構珍しいものだそうです。

仁王像。  鎌倉時代の運慶・湛慶の流れをくむものではないかということで、国宝に申請したが

傷みが激しいので認可されなかったそうです。  

目がくりぬかれているのは、博打打が目が出るということで、

お守りにしてしまったのかもしれないと言うことです。   

この仏像も、神宮寺から移されたものだそうで、最初は前の山門にあったそうですが、

傷みがはげしいので中に入れたのだそうです。

沢底の福寿草:    

善光寺参りの後は、再度戻って有賀峠を越えて沢底の部落へと向かいました。 

 峠は、昨日の雪が多少残っていましたが、天気もどんどん良くなり絶好の花見日和となりました。

最初に訪れたのは、日本一古いとされる道祖神です。  土手の福寿草も日に当たり一杯に開いていました。  

道祖神の所では、村のボランティアの方が来られて説明をしてくださいました。  

沢底はサソコ・ドンズマリと言うことだそうです。  

道祖神は11体あるそうで、誰が作ったのかはわからないそうです。  

日本一古いとされる道祖神は、裾まくりスタイルで夫婦円満をを願ったもので

江戸時代にはやったものだそうです。 

28日にはコトハチ日といって目チリ、鼻チリとして道祖神の顔に餅を塗って目・鼻

の健康を願うのだそうです。 

と丁寧な説明が終わった所で、わざわざ村の長老まで来てくださいました。  

しかし、昼食会の時間が押していてお話をうかがうことが出来ませんでした。   

長老どうもすみませんでした。

駐車場の所では、村の方々が出られてお茶に漬物、オコワ等の接待をして下さいました。

ちょうどNHKの方が(横山先生ご推薦の沖縄出身の何とか言う女子アナもいっしょでした。)

福寿草の取材に来ておられました。  

確か、福寿草祭りは2月末に済んだはずでしたが。  

福寿草の方は、昨日の雪で雪の中の福寿草をチョット期待しておりましたが、雪はありませんでした。  

皆さん、福寿草見物もそこそこに、すかさずお土産調達を済まされた様でした。   

今日の昼食は、明日がひな祭りと言うこともあって、春の香り一杯の華やかな食事会となりました。

花の節句にふさわしい、この季節限定の食前酒から始まって、次々と春の香りのするお料理を

堪能してめでたくお開きになりました。   

ただ、紅麗花(クレカ)の方は口当たりも良く、食前酒ならぬ食中酒でついつい

かなりいただいてしまった様でした。   御馳走様でした。   

   
   

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