■オープンリールデッキ風MP3プレーヤーへの道のり5

▼テープ走行系のベアリング取付け部分の製作と、録再ヘッドの取付け加工▼


ピンチローラーを入れるは狭そうなので再加工します。
先日加工した板にピンチローラーが
触れて上下移動が困難なのでベーク板を再加工しつつ
録音・再生・消去ヘッドを取付ける作業も
同時進行させていきます。

ちなみに・・・ 録・再ヘッドに機能を持たせるかは
今後検討します。


ジャンクで入手したカセットデッキからヘッド部分を貰います。

録再・消去ヘッドを取外して利用します。


7.5mm程の高さが足りないのでスペーサーを作ります。

両面テープで材料を貼りつけてフライス盤で加工


ネジの部分のスペースを確保するために更に加工

邪魔な部分をカットしたらこんな形のスペーサーが完成しました。


早速、ヘッド部分とスペーサーを本体に取付け

カセットテープを使ってヘッドの位置が合っているか確認中


ピンチローラーを仮取付けしてヘッド位置とのパランスを確認

ピンチローラーが上面のパネルに当たるので再加工しました。


再加工後に今までの部品を全て取付けして更に調整中

こんな感じに高さギリギリでピンチローラーが収納できました。

▼回転の軸となるパーツを交換▼

テープリールの高さを調整する為に、回転の軸として利用していたステッピングモーターを再加工している途中で
間違って破損させてしまいました。更には内部に加工したゴミが入ってしまいました。(内部でカラカラ音がする)
修理は不可能っぽいので同等のHDDを探すことにしましたが、残念ながら所有してなかったので中古品を探すことになりました。


これが今回入手した中古のHDD
SAMSUNG 80GB P-ATA 同等品を2台

故障していない中古のHDDを分解することになって
勿体無い感じになってしまいました。


分解しないと本当に同じ形状なのか不安がありましたが・・・

今まで使用していたタイプとネジ穴位置や高さなど同じでした。
これで続きの作業が出来ます。今度は壊さないよーにしないとですね。

▼オープンリールテープの収納ケース製作▼

空リールやオープンリールテープを収納する紙ケースも重要なので本物に似せて作ります。


コレは本物の10号&5号リール用ケース

A3対応のスキャナーで全面をスキャンします。


ラベルプロデューサーソフトを使って取込んだ画像を合体。
先ずは10号リール用の箱を作ります。

シール付の用紙で印刷したら黒が悲しい色になったので、
スーパーファイン紙を使って普通に印刷したものを利用することに・・


印刷した用紙の裏側全面に両面テープを貼付けしました。

0.7mm程度の厚紙に先ほど印刷した用紙を綺麗に貼付け。
上記の写真は既に箱になっています。


表から見るとこんな感じです。
銀色部分の光沢がないのがちょっと不満ですが・・・

裏側は完全移植です。
当時の汚れまで、そのまま印刷してあります。


箱を開ける為の凹み部分も忠実に再現しました。

直径は約10cmの小さな箱(ケース)の完成です。

▼モーターと構造の変更▼

今までリールテープの回転に小型モーターを利用していましたが、空リールにカセットテープ3本分を巻きつけたら
トルク不足で回転が不安定になってしまったので、1ランク大きいモーターに変更をします。


何度同じよーな作業をすれば完成するのか・・・
所有している材料もこれで全て終わってしまいました。

モーターの位置を一番下に移動しました。
今回もプリンタから取外したモーターでヘッド移動用を利用します。


モーターやベアリングなど固定する部分を全て穴あけ

こんな感じにパーツを仮止めして動作をチェックします。


ピンチローラーを上下に移動にさせる為「ソレノイド」を、
使ってそれらしく作ります。

電気を流すと中の棒が引っ張られる仕組みで
「カチッ」と大きな音がします。


裏側からソレノイドをネジ止めしてピンチローラーを制御します。


L型の金具を作ってピンチローラー用のモーターを固定します。

メインの板にDCモーターをネジ止め(他のパーツは取外してあります)


ソレノイドの上下動作チェック中〜 問題なく動作しました。

▼モーター&MP3プレーヤー制御基板▼

MP3プレーヤーに連動してテープ(モーター)の回転も制御したいので制御基板を作ります。


制御 I/Oが多いICを使って回路を作ります。

無駄のない部品配置にしたいのでジックリ検討します。


完成した制御回路基板

裏側はこんな感じです。

▼電源部の製作▼

制御基板とは別に電源回路も作ります。

MP3プレーヤー用電源や
モーター、照明、制御基板用など
5種類の電圧を作りたいと思います。


完成した後に電圧が調整できるように電圧可変式になっています。

裏側はこんな感じです。ジャンパー配線が汚いですね。


出来上がった回路を本体に接続して動作実験してみます。

早送り→再生など多少動きに不満があるので後日調整します。

この続きは「オープンリールデッキ風MP3プレーヤーへの道のり6」で紹介します。

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