瑞雲寺行持報告
| 令和8年7月3日 | 施食会(施餓鬼会) | 前日まで降った雨も止み、涼しい梅雨晴れの朝を迎えました。恒例の施餓鬼法要が厳修されました。 今年は例年より多くの皆様、約200名の参加者をお迎えして、盛大に法要をお勤めすることができました。 まず法要に先立って、導師である住職が、法語をお唱えしました。「この人間界から餓鬼道に堕ちてしまった精霊たちよ、畏れることなくどうぞ本堂へ、施食棚にお上がり下さい。今日は多くのお施主様方がお越しになり、清らかな心でもって食べ物や水等を皆様に施しをして、皆様を餓鬼道の苦しみの世界から成仏の道へとご供養くださいます。どうぞお集まり下さい。」と呼びかけました。その呼びかけに応じて多くの精霊が集まってきていることを観想しました。 お参りを下さった皆さんが真剣にご焼香されている後ろ姿には、清々しさが漂っていました。このように施主の皆様の清らかな心で施しをしてくださったおかげで餓鬼道に落ちた精霊たちも、心を一転一新して成仏の道を歩まれたことだと思います。そんな想いを一座一座観想しながら、導師をお勤めさせていただきました。 道元禅師は「布施とは貪らざるなり」とお示しです。貪り心、怒りの心、そして愚痴の心を仏教では心の三毒といって、心を汚す行為として克服することを目標としています。施主をつとめる私たちはこの施食会を通して、三毒の解消に努めることも忘れてはいけません。 これからお盆を迎えます。お盆の由来にも餓鬼道の精霊を救う故事が出てきます。苦しみの中にいるもののために自分自身を精一杯尽くす、施すことこそ、人間界で生かされている者としての忘れてはならない大切な役割だと思います。 これからお盆になります。ご先祖様の供養とともに、すべてのものを救うための布施行の第一歩として、まず自らの心の貪りの心を離れ、更に仏道を学ぶ機会にしたいものです。 ![]() |