通称 ウィング−U
積層型ラウンドエンクロージャー
PURE−ROUND100A-U
(山桜無垢材100%使用)
![]() バッフルは本体+サブバッフル(黒色塗装) の二重構造。 |
![]() 天板のラウンド形状が特徴。 |
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![]() バイワイヤリング/バナナ端子対応。 |
![]() 山桜の積層構造が見て取れます。 |
![]() 2液式ウレタン吹きつけ着色塗装。 仕上げは任意に調色可。 |
![]() 専用スタンド(100%同材で製作) スパイク/受け皿一体型の インシュレーターが付属します。 |
![]() スピーカー本体とスタンドを合わせた 一体で音の調整を実施。 |
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![]() 左が初代ウイング。 右がウイング−Uです。 |
![]() ラウンドの形状を変更して曲線歪みを削減。 若干高さも変更して動作も改良。 |
![]() サブバッフルを埋込みから被せ型に変更。 構造の安定化、音質向上を狙う。 |
ウイング−Uに採用しているユニットと ネットワーク用のコイル/コンデンサーの 比較画像です。 音質重視の為にユニット価格より ネットワーク部品の方が高価。 |
奥がクロス700Hz用の中級機から高級機に 採用されているネットワークの例です。 手前のL/C(クロス約2KHz用)の2個だけの 部品の方が高価です。 純粋素材の大量使用で高価になるそう。 音質の為なら許容せねばなりません。 |
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概要 ウイングスピーカーの基本仕様は下記をご覧下さい。 http://www.lcv.ne.jp/~woodwill/PURE-Round100A.htm 初代ウイングスピーカーが完成して8年が経過しました。 その間、常にウッドウイル試聴室の特等席を占領し続け、視聴されたお客様も数え切れない程になりました。 何時の頃からか、その仕様と音質からウッドウイルの代表作となりました。 ウイングは製作から完成までの期間、地元ケーブルTVの作家を紹介する30分番組で取材を受け続けました。 完成発表と放映とが同時だった事も有り作品も当工房の知名度も上がりました。 発表イベントでは近郊に住む弦楽器制作者に良い作品だとウッドウイルの数有る中で唯一褒められましたが、 制作者本人が認識出来たのはそれから3年後の事でした。 完成時には現れなかった秘めた音色が無垢材の熟成が進むにつれて現れて来たのです。 弦楽器制作者はその事を熟知していて言った言葉だったのかと、その奥深さに感じ入ったのでした。 ウイングは「音楽乃友社」発行のstereo誌でも紹介していただきました。 私がオーディオを始めた頃から発行していた専門誌であり、 話を聞いて下さった編集長はその頃から仕事されていた業界の生き字引みたいな方。 私の頭の中では敷居が高く「清水の舞台から飛び降りる」覚悟で編集部に押しかけて行きましたら、 あっけなく話が進み、次号で1ページを使って紹介され、その縁で田中伊佐資氏の「オーディオジコマン開陳」の 表紙を飾る超弩級のスピーカーを製作させていただくなど意味深い作品となりました。 そのウイングを8年間聞き続けて来ました。 ウイングを基本にした拡張システムが何台も生まれました。 ウイングと同じに製作してくれとの依頼で完成したのが今回の作品です。 以下は初代ウイングとの対比で違いを説明させていただきます。 8年聞き続ける意味は大きいと感じています。 ウイング−Uもこれから醸成が開始されます、幸いにも近郊に納品されますので 機会が有れば聞かせていただきたいと願っています。 初代ウイングも未だ醸成が進んでいますのでその比較も楽しみです。 初代ウイング/ウイング−U 仕様比較 1.ラウンド形状の変更 ラウンド(曲面)の円弧から歪みを取り除いた曲線とします。 定在波の一部集中から拡散を図りより自然な音色を実現します。 2.接着剤の変更 木部を接合する接着剤の種類により樹木の持つ響きを失う事が有ります。 実験を繰り返して来た結果、最も良く響く種類の接着剤を採用しました。 一般の方には想像しがたいものですが、この差は樹種を変える程の差が出ます。 3.サイズの変更 高さが増えた事、ラウンド形状変更等で内容積が増加、 デバイディング.ネットワーク部品のサイズアップを補い、 バスレフチューニングを含めた適正内容積とした。 4.デバイディング.ネットワーク部品のグレードアップ ウイングに採用している低音/高音のユニットはシステム全体のバランスに配慮した上での 音質優先で選択した結果、決して高価なユニットでは有りません。 初代ウイングではその考え方によりネットワーク部品を選択しているが、 それでも市販の高級機に劣る物では有りません。 ウイングを駆動するパワーアンプを超弩級品での試聴体験から、 ユニットはこのままで、ネットワーク部品を高品質(高音質)に変更すれば更なる高音質化が 可能になると確信し、オプションでは無く標準仕様で採用した。 画像でも確認出来るが、ハイエンドクラスの部品で、ネットワークの部品代(ネットワーク製作費は別) だけでユニット価格を超える結果となりました。 因みにこの部品より数倍も高いコイルやコンデンサーも存在し、ユニットもハイエンドクラスを 採用すれば、このクラスでは世界最高峰のスピーカーシステムが完成するでしょう、 なぜなら世界にこのウイングを越えるエンクロージャーは売っていませんから。 5.専用スピーカースタンド ウイング本体とこの専用スタンドを用いてチューニング(音質調整)しています。 ウイング本体の若干のサイズアップに対応してスタンド部材もサイズアップしています。 初代ウイングでは機能と外観から円錐状のスパイクと受け皿を採用しましたが、 サイズの小さい受け皿では使い勝手が悪くて難儀しました。 ウッドウイル定番使いの受け皿一体型のスパイク型インシュレーターを装備して 音質/使い勝手も向上しました。 6.サブバッフルの構造変更 初代ウイングはサブバッフルが本体に埋め込まれる方式です。 無垢材は常に呼吸していて収縮を繰り返すのでその対策を盛り込んでいますが、 更に安定的な構造へとサブバッフルは被せ式に変更しました。 外観デザイン的にも隙が有る様に感じられるので高級感を生む上でも好都合です。 7.端子 初代はオール真鍮無垢の大型を採用していましたが、どうもオーバースペックの様でした。 大型に合う太径のケーブルでは重すぎて本体が支えきれません。 若干サイズダウンして身の丈に合う様に変更、バナナ端子にも対応できます。 ウイングクラスの高音質ではバイワイヤリングの効果も大きく出ます。 標準仕様として採用しました。 8.デザイン 塗装色は数年後の落ち着きを見越してやや濃いめに。 細かな面取り加工の変更で、全体としてより完成度が高く、高級感が出た外観となりました。 8年間、毎日観ていての観察から生み出された変更高です。 以上、ウイング−Uは初代から8年を経過したノウハウを基に高音質、高品質を実現しました。 同じ仕様で、又は更に高品質、高音質なウイングへとの変化も可能です。 完全オーダーメードによるスピーカーシステムの導入をご検討下さい。 |