JBL1500AL用エンクロージャーの材料の案内





安房トンネルと北アルプス笠ヶ岳

工房のある長野県茅野市から材木市場のある岐阜県高山市、
通称”飛騨高山”までは長野県と岐阜県の県境である安房峠に
最近出来た安房トンネルを通る必要があります。
旧道は曲がりくねった事故の多い道で渋滞や自然災害の絶えない
難所で有名な峠でした、冬季は閉鎖されます。
上高地の大正池を作った火山である焼岳から僅か3kmの
距離で掘ったトンネルは温泉が噴きだし犠牲者が出るなどで
度々中断した難工事でやっと開通しました。

トンネル向こう側の出口は上高地の入り口です。
画像の左手奥に北アルプス笠ヶ岳(2898m)が見えます。
過去三度登りましたが全て雨とガスで、今日はこんな青空とは。
ここから高山までは下り坂を1時間程走ります。


 

木工団地

材料を仕入れる業者は高山市の木工団地(材木市場)の
中にあります。家具の有名な産地であり、江戸時代から
続く飛騨の匠の里は国内はもとより海外からも
良材が多く集まる国内有数の集積地です。

 

木工団地内の市場

広いグランド(土場)の様な場所に原木を置いています。
市の立つ日は丸太が更に山積みされます。

 

木工団地内業者の全景

材料を仕入れる業者の全景です。
左側の建物に板材を保管し、反対側の工場で加工をしています。

 

使用する材料です−1

今回はこのハードメープルの板材を購入します。
1500ALシステムに使う材料はこの固まりの80%を使用します。
恐ろしい程の材料の使用量です。

オレンジ色の塗装は腐蝕と水分吸収防止の為です。


 

使用する材料です−2

このひと固まりで約1200Kg程有ろうかと思います。
積むのは易し、降ろすは難しです。
工房に戻ってから一人で手で降ろしますので後が怖い...

 

使用する材料です−3

気のせいかタイヤがつぶれています。
通常の材料仕入れは丸太を競り落とす時に立ち会い、
製材、乾燥、配達まで専門業者に依頼します。
自身で荷を運ぶのは希れな事ですが、
現物確認をしたかったから出かけました。


 

使用する材料です−4

工房入口前に荷を降ろした状態です。
近日中に概算の長さで板材を切断します。
その状態でねじれ/反りなどの変形が落ち着いて
動きが収束する迄しばらく保管して置きます。


 

使用する材料です−5

ねじれ/反りなどの変形が落ち着いた頃合いを見て
大まかな寸法で板材をカットします。
そうすると材料はカットした寸法の形状で再度収束しようと
動き出しますので落ち着くまで又しばらく保管して置きます。