オーナー様は親子二代のタンノイスピーカーのファンです。 所有していたのタンノイ社のARDENと呼ばれるスピーカーシステムに内蔵するHPD385A38cm 同軸ユニットを 改造されており、このユニットを良く鳴らすエンクロージャーを新たに製作希望との事でした。 ユニットは嗜好によりウーハ-部分をMonitor Redのリコーン紙に張り替え、ネットワークも自作して 外付けBOXとされています。音も外観もオリジナルから変更されているので、名称をHPD385A(改)といたしました。 大きさや音質的な好みから、別途所有しているMonitor Gold搭載のLANCASTER スピーカーを当工房に持ち込み 試聴しながら仕様を決定していきました。そんな過程から生まれたエンクロージャーとなりました。 |
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仕 様 1.方 式 : 約100L 密閉型エンクロジャー 2.使用ユニット: タンノイ社 38cm 同軸2Way HPD385A(改) 3.寸 法 : W486/H941/D381mm 最大外寸 4.材 質 : 本体 バーチ合板 18mm厚/一部36mm厚 (アメリカンチェリーつき板仕上げ) 主要接合部及び装飾部 山桜無垢材 5.仕 上 げ : 着色ウレタン吹き付け塗装 6.価 格 : お問い合わせ下さい |
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特 徴 1.密閉型の内容積は設置条件とLANCASTER型を参考にして決定 2.WHDのサイズ比は定位優先でバッフル巾を狭くする最近の方式を採用 3.回析効果対策としてバッフル両サイドを45度加工 4.エンクロージャー用材として最高クラスのバーチ合板と同じく音響的に 優れている山桜を要所に採用 5.補強と吸音材によるチューニングはオーナ様立ち会いで行い 吸音材は複数素材の混合とし、補強は素材の響きを生かしながら最小限とし、 オーナー様の嗜好に合わせるチューニングとしています。 6.音質をオーナー様の嗜好に近づける為に支給のCDを基に 事前チューニング行う 7.仕上は伝統的なタンノイ社ウオールナットとは差別化して現代の家具やオーディオ機器に人気のある アメリカンチェリー板目のつき板を採用。山桜無垢材も着色塗装により一体感を出しています。 落ち着いた存在感を出す為に抑えめの色調としてウレタン塗装の半艶仕上げとしています。 8.装飾は家具製作も行う当工房の特色を生かしてタンノイ社のスピーカーにふさわしく重厚さと風格を 表現する為に華美にならない程度に施して高級家具調度品となるように製作いたしました。 9.サランネットは最近のジャージネットによる生地を嫌い60年代前後のデザインを表現出来る素材を海外調達。 無垢材の枠で囲み本体との調和をはかっています。 10.ネットワークはオーナー様独自の回路を自身で組み込んでいます。 11.専用脚(ブロック状)を本体と同じ材質、仕上げで製作しています。 本機には台座が付属しており単体での設置が基本ですが、設置上の チューニングの選択肢を広げています。 |
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![]() 大きすぎて当工房の撮影台は使えませんでしたので 試聴室での撮影となりました。 |
![]() サランネットのモアレ模様は撮影の影響です |
![]() 華美にならないように側面には装飾を施していません |
![]() レトロな雰囲気のサランネット素材を使用 かなり透けていますが音質への影響少なく 生地も丈夫です。 |
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![]() 見る方が見ればユニットの素性が分かるとか? |