ウッドウイル作品「Wing ウイング」のエンクロージャー振動解析 バッフル面ユニット中間の右寄り位置 側面中心位置 後部中心の下側寄り位置 (Wingはラウンドの一体構造のなのでバッフル板/側板/背板などの部材は存在しません) Wingウイングは補強前/補強後などの比較ファイルは無く完成品のファイルのみの掲載です。 下記の波形画像下のファイル名をクリックすると音声ファイルにリンクします(容量各約10MB)。 (上部画像はSP正面マイク収録した波形/下部画像は各部のエンクロージャー振動の波形) ![]() Wing-バッフル面振動-無伴奏第三第二曲 .wab ![]() Wing-側面振動-無伴奏第三第二曲ー.wab ![]() 補Wing-背面振動-無伴奏第三第二曲ー.wab |
エンクロージャーの振動解釈 1.Wingはエンクロージャーのチューニング済みですので補強前/補強後の比較ファイルは掲載していません。 2.Wingは室内楽での弦楽器の再生をターゲットとしたスピーカーですので所謂エンクロージャーの鳴きを意識したチューニングになっています。 3.それでも不要な付帯音が付加されない様にバッフル面は二重構造で10cm口径の低音ユニットでは異例の約30mm厚、 ユニットの作用/反作用に依る直接的な振動と内圧による振動の両方に耐える様に設計しています。 4.バッフル面は強固に、側面は豊かに響く様に、背面は構造的に強固になるので振動は減少すると言う設計です。 5.各、R-chのみの振動音を聞くとその設計意図が読み取れると思います。 6.L-chから聞こえるこのスピーカーの音色の評価は試聴者に委ねます。 7.バッフル面はここ迄強固にしても相応の振動が含まれるが、不自然で嫌な付帯音は無いと考える。 8.側面は楽器の胴鳴きと類似した振動を確認出来るので期待した効果が現れていると考えている。 9.背面は設計通りに少ない振動で全体の音色への影響を与えていないと考えます。 10.HS-500/L-101などは経年劣化も併せて盛大に振動しているが、その振動の聞こえ方はスピーカーの音色に対して、 個々の楽器の付帯音の付加と言うより、試聴ファイルでのチェロの独奏がまるで重奏になったのかとの印象を得ます。 あまりに振動が多く、その帯域も広い事から感じられる現象と考えます。 11.HS-500とWingを例に、単独でのL-chのスピーカーの音に、R-chの音を増加させていった時の音の変化を慎重に試聴してみると 興味深い感想を得られる事と思います。 |