JBL Lancer L-101のオリジナル状態でのエンクロージャー振動解析 バッフル板ユニット中間位置 側板中心位置 背板中心位置 下記の波形画像下のファイル名をクリックすると音声ファイルにリンクします(容量各約9MB)。 (上部画像はSP正面マイク収録した波形/下部画像は各部のエンクロージャー振動の波形) ![]() ![]() 補強前L-101-Baffle.wab 補強後L-101ーバッフル振動ーシェリーマン.wab 補強前のオリジナル状態/3KHzのピークが無く全体で-10dB程低い振動波形(以下上下の波形の比較) 補強後の改造状態/全体に-15dB程低い振動波形 ![]() ![]() 補強前L-101-Side-plate.wab 補強後L-101ー側板振動ーシェリーマン.wab 中域以上の振動無く帯域が狭い/全体で-10dB以上低い振動波形 1KHz以下の減衰少なく以上は大幅に減衰している ![]() ![]() 補強前L-101-Back-board.wab 補強後L-101ー背板振動ーシェリーマン.wab 約700Hz以上は大きく減衰している 1KHz付近の減衰無くそれ以上は右肩下がりで大きく減衰している |
エンクロージャーの振動解釈 1.L-101の補強を行いオリジナル状態と同条件で測定してみました。 2.L-chにはエンクロージャー各部(バッフル/側板/背板)の補強済みの音が収録されています。 オリジナル状態と比較試聴されてどの様に感じられるでしょうか。 3.補強はオリジナルに手を加える制約から簡易な加工を施しています。 4.担当者としての感想は a.音質は向上した。 b.補強による振動抑制効果は得られていない。 c.オリジナル状態のエンクロージャーはユニットに生じる反作用を吸収出来ていない。 (構造的な強度不足と経年変化による強度低下/使用部材の強度不足と経年変化による強度低下と考えている) d.この現象により中低域が反作用で減衰して痩せて聞こえ歪も多く感じられる。 e.簡易ではあるが補強の実施で反作用による悪影響が減少している。 f.エンクロージャーの各部位では補強後も振動が大きいので改善が必要と考える。 g.強固な構造/振動(共振)の少ない部材/振動音の綺麗な部材/適切な振動制御などが必要か。 h.以上はエンクロージャーの振動についてのみ影響を述べてみた。 |