みかぐらうた要旨


天理教の唯一の教義はおつとめです。
おつとめの地歌がみかぐらうたです。
おつとめの解説書がおふでさきです。



よろづよ八首
おつとめの前歌
序歌とも呼ばれ十二下りのうたの前書です。真理を知れば勇むという内容です。

一下り目
真の豊かさ 肥のさづけ
散財の心を定めてたすけ合う人たちの所に真の豊かさがあると教えられています。

二下り目
真の治まり ところの治め方
力で統治するのではなく、おつとめの理合いを理解し、それに基づいて難渋をたすける心で通れば真の治まりがあるということを教えられています。

三下り目
つとめの理が元の神、実の神
陽気づくめ世界の基本理念は真理である。陽気づくめの世界は、教えを聞き分けた人が寄り集まって出来るということを教えられています。

四下り目
心の澄ませ方 心の治め方を教えられています。たすけ合ったら極楽住まい
つとめの理によって個人の行き詰まりから、社会、地球の病、宇宙の病に至るまで矛盾が解消する。そして、たすけ合いが行なわれている所が極楽だと教えています。

五下り目
ぢばの理 真のたすけ場所の理について教えられています。
人を抑圧したり、支配しようとする倒し合い文明から、たすけ合い文明への切り替えの場がつとめのぢばである。大和の元のぢばだけでなく、国々所々につとめのぢばをつくるために講をつくろうと教えられています。

六下り目
扇の伺 つとめの理で思案する
おつとめの理合いを思い起こして判断し、常に真理に則った行動を心がけなさいと教えられています。

七下り目
真の種まき ひとこと話はひのきしん
世の中を幸福にする値打ちのある福田に種を蒔きなさい。真理を理解してひとことでも人に伝えなさい。それが無理ならそれとなく匂わすだけでもしましょうと教えられています。

八下り目
適材適所の世界づくり 何か心がすんだなら早くふしんにとりかかれ
真理を理解してから陽気づくめの世界を建設すると教えられています。

九下り目
心定めのつとめ 思案して心定めてついて来い
神の心になるための心定めの仕方を教えられています。人にやらされるのではなく、思案して納得したら、自主的に行ないなさいということです。

十下り目
病の元は心から
難儀も病も前生の業のためではない、自分の心遣いと行いが原因であると教えられています。

十一下り目
ひのきしん 陽気づくめ世界の基礎づくり
生命あるものは積極的にたすけ合いに生きることが喜びの道であり、ひのきしんである。そして、これはいつまでも続く道であると教えられています。

十二下り目
大工の人もそろいきた いづれだんだんつきくるで
真理が身についたら、真理に基づく集団指導体制で陽気づくめ世界の実現にとりかかれと教えられています。真理に沿った世界は人間の本性である。無理について来いとは言わなくても皆はついてくる。そして、これは再現なく広がるということです。

かぐらつとめ
かんろだいつとめで心の存命の理を表わす。

ちょとはなし かみのゆうこときいてくれ あしきのことはゆわんでな このよのぢとてんとをかたどりて ふうふをこしらへきたるでな これはこのよのはじめだし よし よし

この身体親から私に生き通し 心はころころ入れ変わる。

あしきをはろうて たすけせきこむ いちれつすまして かんろだい

一回目の七回は 元の理 (過去)
元の理は生命体の分析 生命は調和体 (元の理)
人の喜び楽しむように 生れついたのこの私。

二回目の七回は 天然自然の理 (現在)
たすけ合えば勇む 争えばいづむ ここまで育ったこの私。

三回目の七回は 陽気づくめの理 (未来)
一手一つ・同心・同意で分業して調和(実の神)
陽気づくめの世を創る 難渋たすけの生き甲斐で 陽気に暮らすこの私。