2002年4月23日から2日間
場所は八ヶ岳の硫黄岳のふもと、オーレン小屋です。車は途中の夏沢鉱泉までしか入れず歩くこと約45分。まだ残雪の登山道を長靴履いて工具背負って現場ま で。風呂釜やタンクはヘリで荷あげしました。
オーレン小屋風呂釜
現場下見

シールペイント社長車  事の始まりは急に訪れました。

昨年の9月から風呂とトイレと避難小屋の新築工事は行われていまして、雪どけと共にゴールデンウィークの営業準備となるはず が、、、。

この山小屋は水力発電を今回新規に設置し、給湯も電気温水器を使い浴槽にお湯を溜めて使おうと考えていた訳です。しかしその水力発 電の電力不足がこのオープン間近い4/13日に発覚!そこで薪も焚ける兼用釜を使って追い焚きしようと思ったらしいんです。そこで夏沢鉱泉(標高 2060m)に風呂釜設置した過去のある当店に依頼が来てしまいました。
急遽現場下見となるわけですが、なんと言っても車では先程の夏沢鉱泉までしか入れず、その夏沢までの道にさえ雪が残ってる状況。ほんとこの仕事ヤバイなー とヒシヒシと実感しました。歩いてそこから45分、まだ冷え込みが雪を締まらせてくれてるので思ってたより歩きやすいのですが、工事にかかる20日過ぎは 雪も緩んで、足がズボズボ埋まってしまうか融けた雪が夜に凍ってアイスバーンのどちらかだと、どっちにしろ歩き難いのには変わらないと。


オーレン小屋は冬のまま そんなこんなで到着しましたがまだ冬景色。登りで汗をかいた身体が急に冷えます。雪はちょっと舞ってくるし、まあ取りあえず浴室内の確認と寸法をとりま す。穴あけ位置の確認やら、タイマー付ける位置やら、、、。いつもの現場よりもうそりゃ念入りに、なんてたってもう工事前には登りたくないですから。あと は必要な工具類、ブロック等の補助材料を頭の中で取り付けの段階ごとにシュミレーション。ほんと道具1つでも忘れちゃえば仕事になりませんから。ちょっと 取りに行ってくるわ!なんて無理ですもん。

まあ写真撮ったり、寸法とったりして避難小屋にて昼飯食べて下山しました。コンロせっかく持ってたのに、コーヒーとか忘れちゃって お湯だけ沸かして飲みましたが。

さて工事ですが

ヘリでの荷あげの荷物を前日にヘリポートへ持って行きましたが、そこで問題発生!

 なんとヘリは工事当日の午後2時に飛ぶ?との事をヘリポートで知らされ、もちろん今これから飛んでくれて、明日の工事は朝から全 部道具やら材料揃ってると思い段取りしてたのに、、。

オーレンの浴室  その為当日、重いホルソーやらドリル、灯油の銅パイプまで背負って登ることに。今回、普段会社勤めの弟をおテコに連れて仕事となった訳で、まあ早い話、体 力勝負の仕事でした。電気は水力発電調子悪いので発電機回すんですが、力無いのでホルソーも全開にならず循環金具の取り付けの為の穴あけ(基礎4箇所、檜 浴槽厚み55mm4箇所)が一番苦労しました。布基礎が窓枠下まで立ち上がってる為、下穴だけじゃなく上の穴まで基礎貫通させなきゃいけないのです。あと 浴槽厚み55mm、循環金具も通常使うものじゃダメです。あとはバーナーが標高2300mの場所で燃えるか?が気掛かりでしたが、ノズルを1Gから 0.85Gにおとし(灯油の噴霧量を減らすことで、空気量不足に対応させる)、空気量(送風機)調整でなんとかいい感じに燃えてくれました。








おテコの弟と風呂釜今回使用の製品

◇長府風呂釜 LHS-2

ノズル変更(1Gを0.85G)風量調整、排気等115、浴室タイマー


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