酒と肴のオツな話
「慶祝の振る舞い酒」
お祝い事や神事には酒は欠かすことができません。「お神酒をいただくということ」でも書きましたが、とりわけ神社では境内に樽酒がずらりと並んでいたり、神事の最後には必ず神様に捧げたお神酒を参拝者全員で頂戴するのが儀礼になっています。度を過ぎさえしなければ、酒は百薬の長なのであります(笑)。
さて、お祝い事すなわち慶祝行事でも、振る舞い酒は定番といっていいでしょう。いろいろなイベントに行くと、鏡割りと称して樽酒を豪快にぶち割り、柄杓から升で酒を受けていただくのは何ともありがたいし、樽の木の香りが酒の香りとマッチして、本当に美味しくいただくことができますよね。(それって、酒飲みの私だけの感想でしょうか? 苦笑)
そういう意味では、新年というのはもっともおめでたい慶祝行事といえます。神社への初詣が欠かせないように、お屠蘇も絶対に欠かすことはできません(再笑)。もう15年も前になりますが、家族で正月旅行をした際、岡山県赤穂市のホテルのロビーに樽酒が置いてあり、宿泊客が自由に飲めるサービスがありました。さすがに家族が一緒だったので、それこそほんのお神酒程度たしなんだだけですが、旅先で思わぬ地酒がいただけるというのは、なかなかいい趣向だったのではないでしょうか。 |