Harley-Davidson XL1200R SPORTSTER 1200 ROADSTER | |||||||
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SPECIFICATIONS | |||||||
全長(mm) | 2245 | ||||||
全幅(mm) | 930 | ||||||
全高(mm) | 1150 | ||||||
ホイールベース(mm) | 1520 | ||||||
最低地上高(mm) | 141 | ||||||
加重時シート高(mm) | 714 | ||||||
レイク(°)/トレール(mm) | 29.6/119.4 | ||||||
車両重量(kg) | 260 | ||||||
エンジン形式 | Evolution | ||||||
燃料供給方式 | インジェクション | ||||||
排気量(cc) | 1202 | ||||||
ボア×ストローク(mm) | 88.9×96.8 | ||||||
圧縮比 | 10:1 | ||||||
最大トルク | 88Nm/3,500rpm | ||||||
減速比 1/2/3/4/5速 | 2.65/1.89/1.41/1.17/1.00 | ||||||
フュエルタンク容量(L) | 17.0 | ||||||
燃費 ハイウエイ(km/L) | 23.3 | ||||||
燃費 市街地(km/L) | 19.2 | ||||||
フロントタイヤ | 100/90−19 57H | ||||||
リアタイヤ | 150/80−B16 71H | ||||||
フロントホイール | キャスト | ||||||
リアホイール | キャスト | ||||||
フロントブレーキ | ダブル | ||||||
リアブレーキ | タコメーター | ||||||
装備 | タコメーター | ||||||
発売年 | 2008年 | ||||||
価格 | 128万3000円 | ||||||
出会い | |||||||
FJR1300、TMAXという組み合わせはJAPANコンテンポラリー文化の合理性、効率性の恩恵を堪能させてくれる。プレゼンスが優れれば優れるほど物足りなさが沸き起こる。それは悲劇によってしか実存的喜びが想起されないように、無いもの強請りとなっていく。 切っ掛けはTMAXへのバージョンアップから、内燃機関の鼓動への憧れとして顕在化された。 大型自動二輪免許の取得後のファーストコンタクトはTX650だった。このバーチカルツインは鼓動と共に軽快な加速感を提供する。しかし、クラッチ、ミッションの重さ、高速での安定性の低さなどマイナスな側面も個性的だった。その後XJ750E、FJR1300+TMAXへと変遷し、鼓動回帰の台頭となった。500位のシングルから検討を始め決定打のないままたまたまハーレーショップで見掛けたXL1200Rに目が留まった。2009年モデルのXL1200Rはスポーツスターシリーズ最後の1200ロードスターという宿命を背負ったマシンだ。生粋のハーレーフリークではない、どちらかというとアンチハーレーファン側の立ち位置でよく言えばトラディショナル、悪く言えばノスタルジックなバイクの再評価という試みだ。端から中古で探し始め、始めて目にしたロードスターの黒に白(淡いクリーム色?)をアクセントとしたタンクデザインはヤマハのSRを想起させ、親しみを感じさせた。ステップ位置もオーソドックスな(シートより若干前より)バックでもフロントでもない中庸な位置に安心感を覚え、インジェクション、キャストホイール、ベルトドライブに好感を抱き、無転倒の美品の1200ロードスターを早々に購入を決定した。 車検1年付のロードスター購入時に一体式ETCのサービスを受け、オプションのパッセンジャーシーシーバー付きキャリアを取り付け、それに手持ちのGIVIのトップパニアを装着した。ハーレーフリークからすればGIVIのトップパニアは有り得ない、若しくは許せないチョイスかも知れないが、道具としてのバイクにラゲッジスペースは必需品。機能的にもトップパニアの有用性は譲れなかった。 |
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ライフスタイル | |||||||
1200ロードスターのファーストインプレッションは、数少ないバイク遍歴中最も近いのがヤマハのTW200Eだ。鼓動感と操りやすいパワーフィールというか、アンダーパワー故の使い切れるパワーと軽快なハンドリング。ちょど、TW200Eをスケールアップしたような印象をロードスターに感じた。そしてバイクになれるに従い意外にも信濃路のワインディングロードを駆け抜ける爽快感を最も印象的に演出してくれるロードスターの個性を発見した。 エンジンフィーリングはアイドリングではラバーマウントされたエボリューションは車体を揺らし、加速と共に心地よい鼓動を醸す。この鼓動感が80km/h+αまで演出するのは凄い。加速感はTX650とは趣の異なるマイルドさと軽快さを半々にした感じだ。コーナリングはFJR1300やTMAXなどのトラクション感とは異なり、先に書いたTW200Eのフィーリングに近いものだった。成れるととても自然にコーナリングができて実に楽しい。これは想定外の喜びだった。ワインディングロードは楽しい反面、高速では振動が酷く120km/h以上はまともに走れない。ツーリング帰りの高速で仲間の中でゆったり走るEさんに抜かれてしまったのはショックだった。 ロードスターは下道重視の日帰りツーリングや通勤以外の日常の足に活躍している。冬も路面さえ許せばバイクを乗り出す私に、他のバイクに装着しているグリップヒーターを車検を機に1200ロードスターにも装備した。 国産クルーザーが大型化する中、ロードスターはとてもコンパクトに見える。ハーレーダビッドソンが継承するクルーザーというカテゴリは、性能面では国産に譲るが一貫した美学は多くのファンを獲得し、ブランド化は他の追従を許さない。日本の交通行政上の制約下では充分なスペックとなにより感性に訴えるエモーショナルデザインは所有欲を満たしているのだと思う。私のバイクライフでの1200ロードスターの位置づけはメインディッシュではなくデザートな位置づけとなる。丁度茶道の薄茶的なふくよかな充足感を与えているのだと思う。 |
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