ブロニカEC−TLは、絞り優先のAE機構をボディーに組み込んだ6×6のカメラです。電子制御シャッターですが、バルブはメカニカルで作動します。非常に使いやすいカメラでメインの機種として使用しています。
ゼンザノン40mmF4は、コントラストの高いレンズです。絞り開放ではやや周辺減光が目立ちます。
ニッコール40mmに比較して軽量なため、持ち運びには便利です。
ゼンザブロニカ EC-TL
ゼンザノン 40mm F4
ゼンザブロニカ S ブロニカ S2
コムラー50mm F3.5 ニッコール50mm F2.8
ブロニカ S2 ブロニカ EC
ゼンザノン 50mm F2.8 ニッコール 40mm F4
前述のS2と色違いのブラックです。共に後期型のS2Aです。発売当時は複写等の際に反射が無いことからブラックが優れていると思っていました。しかし最近のAFがブラックのプラスチックボデーを多用しているのを見るに付け、「クロームの方が好みかな」と思うようになってきました。
ECは、電子制御のフォーカルプレンシャッターを採用しています。このカメラはECーTLと異なりAE機構は装備されていません。また、バッテリーを外してシャッターを切りますと1/1000になってしまいます。星を撮るにはS2やEC−TLの方が優れているように思います。通常撮影におけるシャッタースピードの正確さ、内面反射の少なさから来る色乗りはECが最高かもしれません。
ゼンザノンの50mmは、シャープなレンズです。コントラストも高い方です。コンパクトなボデーにしては、周辺光量も豊富です。ただかなり乾いた描写をします。
ニッコールの40mmは広角には珍しく空のディテールを表現豊かに再現してくれます。開放で使用すると四隅は暗くなりますが、その落ち込みも情感豊かです。開放で使用したい超広角です。ただフィルター径の90mmはかなり稀で、一般撮影に多用するPLフィルターが装着しずらいのが欠点と言えば欠点でしょうか。
ブロニカEC−TLU ブロニカEC−TLU
ゼンザノン 80mm F2.4 ゼンザノン80mm F2.8
ブロニカEC−TLUは、EC−TLの後継機種であり従来のアナログ回路をデジタル回路とし、1/3のシャッタースピード設定を可能としている。しかし、実態はEC−TLのスペックダウン機のように思われる。シャッタースピードの表示が1/30〜1/1,000となり、従来の4S〜1/1,000に対し大幅に少なくなっている。一説には、優れたパーツの納入が不可能となり、EC−TLUが生まれたとも言われている。中判のカメラは絞り込んで被写界深度を稼ぐ場合も多く、そんな時には三脚を使用する。当然シャッタースピードはスローとなる。そのシャッタースピードが確認できないというのは、精神的に負担となる。もちろん絞りを開放にしてシャッタースピードを確認するのも一つの方法である。しかし、わざわざこのような方法を取ること自体が退化だと思う。製造年数を考えれば、EC-TLUの台数は少ない。ブロニカCと同様レアなカメラになるかも知れません。
フォーカルプレーンのブロニカの標準レンズには、ニッコール105mmF3.5 ゼンザノン100mmF2.8 コムラー100mmF2.8 ゼンザノン80mmF2.8 ゼンザノン80mmF2.4 ゼンザノン75mmF2.8 ニッコール75mmF2.8DX ニッコール75mmF2.8等が有る。どれが最も優れているかと言うと正直よくわからない。どれもそつない写りをする。シャープさではゼンザノン100mmと言う所だが、色乗りの良さでニッコール75mmDX(HC)を揚げようか。カメラ雑誌の診断ではあまり高い評価を得ていないレンズだが、どことなくいいんだよねー。
開放で星を点像に写すなら、やっぱりゼンザノン100mmとなる。ゼンザノン80mmF2.8はほとんどビオメターだし、8枚絞りの作りにもちょっと不安がある。中古は高いが、評判ほど良いレンズだろうか?F2.4はやや色が薄い気がする。たかが標準レンズされど標準レンズである。
ゼンザノン 40mm F4 ゼンザノンPE30mm F3.5
ブロニカETR−Cは、バック交換の出来ない廉価版。しかし、遮光板を必要としないカメラは、モルトの劣化もなければスリットからの光線漏れも無い。ETR系のバックスリット部の遮光用金属プレートの接着にはやや不安がある。不安なく使え、結果失敗が少ないことが一番重要なんですね。Simple
is best!ETR用MCゼンザノン40mmは、S2,EC用ゼンザノンと大差ないことから、同じレンズ系と思われます。
ゼンザノンPE30mmは、シャープな魚眼レンズです。開放でも結構使えます。ETR系のタイムは電池の消耗もなく使用できますが、レンズのタイム切り替えと、露出の開始終了が結構面倒です。フィルムを巻き上げレンズのモードレバーをAからTに切り替え、シャッターをリリーズ、閉じる際はモードレバーをAに戻すわけですが、暗闇でなおかつ電灯を使えない魚眼レンズの場合、手探りで全てをこなすには熟練を要します。
ブロニカETRsi ブロニカSQ
ゼンザノンPE45〜90mm
ゼンザノンPS 50mm 3.5
ブロニカ SQ-A ブロニカ SQ-Ai
ゼンザノンPS 40mm F4 ゼンザノンPS 35mm F3.5
ブロニカSQ-AmR SQ-AmRは、測量・測定用
ゼンザノンS 40mm F4
フィルムの直前のガラス板には縦横5つの座標が刻まれている。
ブロニカ GS-1 SQ&SQ-A
ゼンザノンPG50mm F4.5 ゼンザノンPS35mm
中版のズームは、何れもズーム比2倍程度のものが多く35mmの画角変化に慣れた目には物足りなく感じます。重いズームを持ち運ぶよりは、単レンズ2本の方が軽いかもしれません。ゼンザノンは45mm〜90mmとやや広角よりです。ゼンザノンは1:4.3の接写が可能です。風景を撮るにせよこの程度の接写能力は必要で、セコールの1.5mは物足りない気がします。
ETRsiは、レンズシャッターを使用していますのでストロボ全速同調します。昼の集合写真には重宝しています。ストロボのTTL調光の機能もありますが、こちらはあまり利用した事がありません。レンズシャッターであるが故にフィルムを巻かなければファインダーはブラックアウトしたままですし、レンズの交換も出来ません。レンズ交換の際、シャッターボタンに触れて一枚無駄にする事があります。ロックは面倒ですし、やや気を使うところです。ETRSiは、ETRSの改良型でストロボダイレクト測光やミラーアップ機構、バックの2重ロック等が付加されています。しかしこのミラーアップは複雑で、AEではシャッターが開いたままになってしまいます。まずフィルムを巻き上げ、AEファインダーをオートからマニュアルに切り替え、ミラーアップレバーを押し下げシャッターをリリーズ、ミラーアップレバーを元に戻し、その後で巻き上げの手順です。ついついミラーアップを戻す前に巻き上げてしまいますが、ミラーを戻すとフィルムを一枚無駄にしてしまいます。ミラーアップにこんなに神経を使うカメラはないと思います。ミラーアップはできるだけしない。これが失敗を防ぐ最良の方法かもしれません。使って気がつく問題点です。凝った造りの複雑な機構、何台ものカメラをとっかえひっかえ利用する方には、不向きかもしれません。昔のフォーカルプレーンの単純で確実な作動がいかに優れていたか、思い知らされます。
ブロニカSQは、6×6判のカメラで明るいファインダー、小型のボデーとあいまってなかなかの使い心地です。プラスチックボデーはやや安っぽい感じもしますが、中身が濃い割に軽いのが特徴です。SQには魚眼レンズが用意されています。6×6には魚眼レンズがよく似合う。ゼンザノンPS35mmは可も無く負荷もない魚眼レンズですが、PE30mmよりレアかもしれません。
ブロニカSQ−Aは、SQにミラーアップ機能を加えた物です。SQのレンズはSタイプとPSタイプがあり、性能もPSタイプが明らかに優れています。しかし、デザインはSタイプが好きだナー。特にゼンザノンS40mm F4は数あるブロニカのレンズの中で最も美しい形状をしていると思います。レンズに印された黄色い鉢巻がスペシャルな雰囲気を醸していますし、花型のフードも美しい。口径は魚眼レンズより一回り大きく、第2世代ブロニカの象徴です。
GS−1はブロニカ初の67で発売当初からTTLダイレクト測光を備え、当時の技術では最先端の機能を有していました。重量も軽く肩に掛けてフィールドを歩き回るには便利でした。結局大きなモデルチェンジもなく20年間製造されました。平成14年、タムロンはフィッシュアイレンズを用意することなく製造を中止しました。
レンズシャッターを有するレンズには、単体でチャージできるものと、ボデーに取り付けてチャージする物が有ります。一眼レフのレンズシャッター機の大半が後者を利用するもので、他のボデーや自作ボデーに装着した時には非常に使用しずらくなります。一歩譲ってレンズを外しチャージしたとしても、レリーズが出来ません。レンズにレリーズ用の工夫がされた物もありますが、ブロニカにはないのです。接写リングを改造したレリーズ装置を是非開発して欲しいと思います。もっともブロニカのフィルムカメラは全て製造中止になりましたので、今となっては望むべくも有りませんが・・・・・・。
ノリタ66 TTL ノリタ66
ノリタール 80mm F2 ノリタール 55mm F4
ノリタ66は、一時大変興味を持ったカメラでした。35mm一眼レフを大きくしたようなスタイルでとても使いやすそうに見えました。
最初の中判をブロニカにするかノリタにするかとても悩みました。結局ニッコールを使用するブロニカを購入しましたが、ノリタのスタイルと明るい標準レンズに最後まで魅力を感じていました。もしノリタ66が簡単なセミ判切り替えの機能を有していたらノリタを購入していたでしょう。セミ判で使用できないかメーカーに問い合わせたことを覚えています。ブロニカはバックを変えることでセミ判として使用できますが、やはり使い心地が良くない。ノリタ645が出たらノリタ光学の歴史も変わっていたかもしれません。
当時ファインダー交換により、内臓露出計を使用できるシステムが流行していました。ペンタックス67やニコンF、ミノルタX−1など巨大なTTLファインダーを用意していました。そんな中でもノリタのTTLファインダーは超巨大で、真に頭でっかちのガンダムでした。
ノリタールの55mmは大変素直なレンズで、開放から使用できます。まあ明るさもF4ですので良くてあたりまえですが。
特筆すべきは80mmF2で、マミヤM645のF1.9が開放で生地の無い描写をするのに比較して、結構しっかりした写りをします。
ノリタ光学ではブロニカのレンズも作っていましたが、値段に対してとても良い写りをしました。ノリタ66(645)もう一度リバイバルで発売されないかなー。
RB67 セコール37mm F4.5 RB67プロSG セコール127mm F3.8
マミヤRB67はレンズシャッターですので、自作カメラでの利用を考慮に入れ、購入しました。特に37mmは45で全周魚眼となります。描写性能では周辺の画像にやや甘く感じるところもありますが実用では問題ありません。早く45で使いたいよー。
RB67プロS セコール50mm F4.5 RB67プロS セコール500mm F8.0
RZ67 セコール37mm F4.5 RZ67 セコール100〜200mm F5.2
マミヤRZ67は、RB67を電子化したカメラです。RZのレンズはRB67に使用することはできませんが、RBのレンズはRZ67に使用することができます。そんな訳でRB67のレンズをそろえた方が合理的と思えますが、設計が新しいRZの方がシャープな気がします。
マミヤM645−1000S
セコール55mm〜110mm セコール24mmF4
マミヤM645−1000Sは、非常にシンプルな作りです。昔のブロニカの使用感に似ています。当初は最高シャッタースピード1/500でしたが、後には1/1000となり名称も1000Sに変わりました。6×6はウェストレベルファインダーが無理無く使用できますが、6×4.5は縦横を切り替えなければなりません。その為には、アイレベルのファインダーが必要になります。中判はウェストレベルで使用するものと思っていた私にとってプリズムファインダーの倍率の低さには、がっかりしました。しかし、35mmの延長感覚で使用できるM645は、中版の入門機として最適です。さらにM645、M645‐1000S共にバルブ使用時におけるバッテリーの消耗は、SuperやProTLに比較して、少ないように思えます。
フィルムバックの交換を可能にしたのがM645スーパーです。
M645やM645‐1000Sは、電子シャターのみで最悪電池が切れるとシャッターが開きっぱなしになる場合がありましたが、M645スーパーは機械式のシャッターを加え緊急の場合にも対処できるようになりました。しかしバルブの電気消費は相当なもので、M645スーパーを天体カメラとして利用することは、あまり現実的ではありません。ペンタックス67のように無電源改造できれば可能性も広がるのでしょうが、あまり聞いたことがありません。結局使い難いブロニカのセミ版を天体カメラとして利用するしかないのです。マミヤのセミ版はproTLになり、再度機械式シャッターは廃止されました。コンパクトなセミ版としてエポックメーキングなM645でありながら、私のマミヤ製品使用率の90%がプレスであることは、このような理由に起因しています。デザインも良く、カタログデータが卓越していても、いざという時に使えなくなる可能があれば、出番はありません。
マミヤM645 スーパー
セコール 80mm f1.9
マキナ67はプラウベル社の株を取得したドイ・インターナショナルが製造したカメラです。レンズはニッコールの80mm2.8でとても味わい深い写りをします。このレンズはブロニカのニッコール75mm2.8HCによく似た光学系をしています。私には写りもよく似ているように思えるのですが、あまりそのような話は聞かず、75mmHCよりも評判が良い。ブロニカと違い比較するカメラが無いからかなー。携帯時には折りたためる蛇腹カメラですので、手持ち撮影も容易です。マーシャルプレスは、マーシャル光学が製造したカメラですが、設計はマミヤ光機の間宮精一です。レンズは日本光学のニッコールが付いています。105mmF3.5のレンズは後にS2などのフォーカルプレーンブロニカ用のレンズに流用されたとも言われています。フィルムサイズは6×9用ですので、さぞかし重いかと思えば、ちょっと拍子抜けするくらいに軽い。片手で振り回せる重さです。このカメラにはフロントコンバージョンが用意されており、135mmF4.7と150mmF5.6があります。135mmF4.7の焦点距離は、微妙だなー。フロントコンバージョンはレンズの収差がでやすいため、あまり使用したことがありません。どうしても被写体の近くに足場を確保できない時用でしょうか。ニッコールを装備したマキナ67は後にマミヤで製造していましたし、マーシャルプレスにもニッコールが付いています。マミヤの創設者は柔軟性に富んだ考え方の持ち主なんですね。随所にマミヤらしさを感じることができます。
フジカGL690 フジカGM690U
EBCフジノン100mm F3.5 EBCフジノン90mm F3.5
キエフ60 キエフ645(キエフUSA)
ミール3(ソ連製)65mmF3.5 ミール26 45mmF3.5
ペンタコン 6TL サリュート C
フレクトゴン 50mm F4 ゾディアック 30mm F3.5
フレクトゴンは、東ドイツ製、ゾディアックはロシア製ですが、何れのレンズも独製のデッドコピーです。其の為なのか映りは非常にシャープです。
ディスタゴンの設計を模倣したゾディアックのレンズ構成はディスタゴンとは若干異なりますが、後発であるだけに良く考えて作られており、写りは本家を凌ぐとも劣りません。価格的にもディスタゴンの数十分の一の金額で手に入れることができますので、コストパフォーマンスは抜群です。
ペンタコンシックスには、兄弟機種と思われる西ドイツのエキザクタ、ロシア製のキエフ60等があります。エキザクタを使用した事は有りませんが、ペンタコン6とキエフ60では、ペンタコン6の方が操作感がスムースです。しかし、耐久性ではどうでしょうか。不具合の有るペンタコン6も何台か見てきました。それに対し、良く調整されたキエフ60は信頼感があります。(重いせいか?)私のキエフ60は、フィルムの巻きの強さによって駒間隔が変わる等不具合も有りますが、駒と駒が重複する程にはなりませんので良く使用するのはキエフ60です。
サリュートCは、ハッセルブラッドのコピーです。このカメラの絞りピンは、ハッセルのように引くタイプ、キエフ88のように押すタイプ両方に対応しています。機会があれば、旧ハッセルのレンズを使用してみたいと思います。
左 ミノルタコードオートマット(千代田光学)
ロッコール 75mmF3.5
右 ミノルタオートコード
ロッコール 75mmF3.5
ミノルタコードについて思うことは最も多く、思い入れが多いと評価を誤る。と、そんな事を思いながらあくまで個人的な感想だからいっかー。初めて使ったカメラは、実はオリンパスSIXでした。目測ピント合わせのカメラでしたが、とても良く写りました。次ぎが、ミノルタのSR7とミノルタコードだったと思います。当時、ニコンF2、キャノンF1等が発表されていましたが、何故か新型には興味を持ちませんでした。ミノルタコードは、祖父のカメラでした。ファインダーを覗いた時のすりガラスに映し出される美しい風景に感動したのを覚えています。一辺でウェストレベルの虜になりました。写真を撮る為の道具として使うことのたのしさを教えてくれたのもミノルタコードでした。この頃暗室を始めました。ロッコールで撮った風景は引き伸ばし用のフォーカスコープの視界の中で無限の解像力を見せつけました。その後いくつかの中判を使いましたが、その度にロッコールの描写と比べガッカリさせられました。未だにロッコールを超えるレンズにはめぐり合えません。透明にして繊細な描写。ミノルタコードロッコールの真骨頂です。大体最近のレンズは、気に入らない。新型AFの標準ズームは明らかに手抜きで周辺でピントが甘い。コンパクトカメラの望遠側は暗くて実用にほど遠い。スペックばかりで使えないレンズがあまりにも多いように思います。そして、壊れれば部品が無くて修理不能。このままでは、デジタルに席巻されてしまいます。(デジタルが嫌いと言うのではなく、デジタルと銀鉛とは異質な物だと考えています。)ミノルタコードのロッコールがある故に、ローライフレックスが買えない。20万もだしてロッコールほどに写らなければどうしよう。持つ事の喜びは、常に描写性能の卓越していることを前提としています。オートコードで写した写真は、ニコンやハッセルでは表現できない情感を写し出します。あるがままを写しながら、撮影者の心の動きを挿入する。そんなレンズがロッコールだと思います。美しい仕上げも所有欲を描き立てますが、基本はそこにはないのです。ミノルタオートコードは、ミノルタコードの後継機種です。レンズの写りに大差在りません。
マミヤフレックスC セコール80mm 2.8 マミヤフレックスC2 セコール80mm 3.7
マミヤ初のレンズ交換式2眼レフカメラ 大型三脚装着用に邪魔となる前足を外す
レンズ交換の際には、遮光板を上げる 距離目盛を設ける
繰り出しノブは一つだけ 繰り出しノブが2つになる
マミヤC220 セコール80mm 3.7
マミヤC22 セコール135mm 4.5
C22の後継機種 C33からセルフコッキングを省略
小型軽量化が施された パララックス表示を省略
ファインダースクリーンは固定式 巻き上げクランクからノブ式とする
マミヤC3 セコール55mm 4.5 マミヤC33 セコール 105mm 3.5
クランク巻き上げとする セルフコッキング
2重露光防止機構を加える パララックス自動補正
マミヤC330 セコール65mm 3.5 マミヤC330f セコールスーパー180mm 4.5
オートマット方式となる ワンタッチ式ピントフード採用
圧板を変えるだけで120と220の切り替え可能 繰り出しロックレバー追加
マミヤC330S セコールDS105mm 3.5 マミヤC330S 250mm 6.3
マミヤC330プロフェッショナルfのダイキャストボデーがプラスチック化される。シリーズ最終型となる。
2眼レフの魅力って何だろう。少ないシャッターショック。フォーカシングスクリーンに映し出される美しい映像。マミヤのCシリーズは、レンズ交換が可能です。レンズを交換することにより、1眼レフと同様拡大した画像も見ることができます。普通2眼レフのビューレンズはピントが合わせやすいように明るくても収差のあるものが多いのですが、マミヤCシリーズはビューレンズもテイキングレンズも同じ構成のレンズを使っています。これってとっても贅沢なことだと思います。C3型以降プロフェッショナルの名称がついていますが、正にプロの使用を意識したものです。同じ収差を持っているレンズはパラメンダーを利用してもピントのずれはありません。レンジファインダーカメラに望遠レンズを付けた場合、二重像合致のピント合わせは可能だとしても画像は拡大されませんので、恐ろしく精度は低下します。Cシリーズは拡大された画像でピントを合わせることができ、長時間露出中もファインダーはブラックアウトしません。Cシリーズのレンズは、とてもシャープで、落ち着いた発色をします。至れり尽くせりのカメラですが、重いことが最大のネックです。プラウベルマキナなどのレンジファインダーカメラはその軽さゆえ山岳写真にもスナップにも向いています。中判の一眼レフは重い交換レンズ故に車での移動が不可欠で、大型三脚と共に利用することで風景写真に威力を発揮しました。私の場合2眼レフは、レンジファインダーカメラと同じような利用方法が多かったように思います。それ故マミヤのCシリーズは妙に中途半端な立場となってしまいました。首から下げて散歩するには大きすぎるのです。私にとってあらゆるシチュエーションに対応するマミヤのCシリーズは、世界一贅沢で趣味性の高いカメラとなっています。
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