差出人: Takagi 送信日時: 2001年8月31日金曜日 21:18 宛先: Takagi 件名: 君待ち鳥 空のどこかは 色が違うなんて 不思議なことを 言う子なんだな 枯葉を踏むのも ためらっちゃうような すごく優しくて 臆病な子 走らされたら すぐ疲れちゃう だけど鳥となら どこまでも走れるの だから 頭のはるか上で鳴く 君待ち鳥に僕はなる 君がもしかしたらと見上げたら 空と雲と 僕のくちばし 枯れた木は土に 力を戻す 不思議な言葉に はっとした 僕のくちばしは 力が枯れたら もしかして海に 運ばれるかな 色が褪せると 人は言うけれど 褪せた色だって 力の結集なの だから 君の早足のその前 優雅に速く僕は飛ぶ ふと足を止めた靴紐に 搾り出した僕の色の羽根 だからどんなに突然飛んでも 優雅に飛べる鳥になる この優雅さで察してくれなきゃ 君待ち鳥 名乗る価値もない |