夏がくれた

 夏の陽は夕立を連れてきて

 夕立は虹を連れてきた

 その虹が連れてきたひさかたぶりのキミの笑顔

 つられた僕の微笑みもやっぱり夏の陽が連れてきた

 きっと 夏が くれた

 

 ちょっと強めに手を引いて

 ゆっくり駆けあがった丘

 急に見えたどこまでも青しかない海

 あの水平線の向こうまで

 もしかしたら本気で願えば行けるかも

 その時は本気でそう思った

 そう思えた 

 

 あの強い陽をさえぎってもくれた

 木々の木の葉も次のため

 色を失い舞い落ちて

 舞い落ちて土に帰る

 

 「僕らも例え舞い落ちて

 土に帰るのが定めだとして

 その次にもめぐり合えるように

 できるなら 特別な 色で」

 

 「できるなら 特別な 色で」


◇◇◇◇◇TAKAGISHI◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
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