車は下り坂を 滑り落ちていく
エンジンブレーキの音 ライトの中の白線 ふと指をかんだら 視界がうるんできて 大きなまばたきをする
誰かが道連れにしたかった音楽を 僕らはともすれば引きづりだして 嬲っているのかもしれないね
ラジオは軽率に ルイ・アームストロングを流す
「ニッチモ サッチモ イカナイナア」 そして 道は 続く