差出人: Takagi [Haruru@swm.root.or.jp]
送信日時: 2000年2月16日水曜日 23:11
件名:
げひら的観戦記(アジアカップ1次予選:VSブルネイ)
RESULT 9−0(得点経過:中山{カズ}、中山、中山{小野?}、カズ{平野}、中村、平野{中澤}、高原{中山}、澤登、高原{中村})
メンバー:川口、服部<CAP>、松田(→米山)、中澤、稲本、中村、小野、奥(→澤登)、平野、中山、カズ(→高原)
げひら的MIP:中山雅史。
今日の文章方針:今日は甘く。
勝った。というか最初の5分間いや4分間で決まった試合だった。げひら的MIPの中山隊長は電光ハットトリックももちろんだったが、カズと2人で「いいか、格下と戦うときはこういくんだ!」という気持ちを最初から強く見せてチームを引っ張ったその姿勢に対してかなり評価したい。
最初の4分間は特にツートップは神がかり的だった。僕はベテランの起用には少々否定的な意見だったのだが、こうもドーハ組に頑張られてしまっては、その観点も改めざるを得ない、という感じだ。高い位置で奪い取ってそのまま数的優位にたって(立てなくても勢いで)ゴールマウスへ一直線という攻めがたて続き、それがことごとく得点に結びつき、このままだと一体何点取れるのだろう、という勢いだった。2点目のカズのシュ−トをキーパーがはじいたところにつめて、ディフェンダーともつれながら押し込んだいかにも隊長らしいゴールは見ていても嬉しかった。この泥臭さが中山の真骨頂だと思っているから・・・。
そして今日はスタメンも前回の反省点が考慮されたようで、(もちろん伊東テルと望月の怪我もあったけど)ツートップもそうだが、サイドに平野(登録はFW)と一応奥。奥のところは状況に応じて俊輔や小野が入ってくるフレキシブルな中盤だった。そしてその両サイドの更に外から左の服部、右の中澤という両サイドバックがオーバーラップする。そのあたりももちろん試合前から攻撃意識は強くもつようにしていたと思うが、更にそれをベテランツートップが引き出したと思う。
特に中澤に至っては前過ぎるくらい前にまで出て行って、時としてFWになっていた。・・・ってことは4トップ?利き足である”頭”での得点は今日はなかったけれど、アシストが一つ記録されたので良かったでしょう。まあ3バックであそこまでの上がりはこの相手だからできるパフォーマンスだと思うけど、プレイのオプションがまた一つ増えたからいいだろう。
そして今日も光り、確実にワンゴールワンアシスト以上の縦横無尽の働きを見せてくれた俊輔。惜しい票差の準MIP。もう完全にチームの中盤は掌握してしまった感さえある。というか、誰よりも光っているし、のっている。前半ロスタイムのミドルシュートは今日のげひら的ベストゴールだ。見ていてスカッとした。あと1,2アシストは確実につくくらいのパスは出していたんだけどなあ。まあ、今の調子で行けば放っておいても自然と数字はついてきそうだから大丈夫か。いざとなったら自分でも決められるし。でもループ好きな俊輔のことだから多分今日一番悔しかったのはおそらく後半の浮かしきれなかったループシュートだと思う。(もしかしたらただのミスキックだったかも・・・)
そして今日のイナ。今日もややポジションを気にしてあまり攻撃には絡んでいかなかったが、今日は後ろへのパスも少なかったし、ミドルシュートも打った。そして何本も披露してくれた主に右へのロング(ミドル?)フィード。完全にディフェンスの裏をついて決定機につないだ。イナらしい視野の広さと随所に個人技も見られて、今日は及第点だと思う。ただやっぱりファンとしてはもっともっと、と欲張ってしまう。アシストが付いたらちょっと気分も違ったかもしれなかったけどね。決めて欲しかったなあ、イナのスルーパスからの高原。
小野もだんだん試合勘を取り戻しているんじゃないか。まだ俊輔に比べれば存在感がちょっと薄いけれど、ワンツーとかに絡んでいて攻撃の幅を広げている。もうちょっとじゃないかなあ。
ディフェンスは今日の試合ではわかんないな。まあ一瞬危ないシーンもあったけど、ある程度の上がる意識があって無失点だったから今日はよしとしましょう。もちろん能活も。
結果的にフォワードの選手は皆得点したし、2列目も点にからんだ。まあかなり外したけど。絶対量に比例して9点取れたのだからいいでしょう。取り方も多彩だったしね。割と。見ていて楽しめるサッカーだった。予選はこうでなきゃ。何度も裏を取り、また裏に放り込み、いいサッカーだったと思う。問題はもう少し相手のレベルが上がったときに中盤があれだけフレキシブルに動けるか、ということだろう。でも視野の広い選手が多いから大丈夫だと思うが・・・。今日のような陣形でメンバーがベストメンバーだったらかなりいけそうな気がしたけど・・・。
あと今日感じたのは「いい読みのディフェンスはいいオフェンスにつながる」ということ。そこで最重要になってくるのは、もちろん稲本潤一。どんどん伸びろ。イナ。
まあ、もちろん相手が”ちゃんと”攻めてきたから裏も取れたし、まだまだ格下のチーム。決定力に関してはもう少しあげていく必要があると思うけど、まあまあの結果だったと思う。
欲を言えば見たかったのは、高原のポストプレーと、平野の外からの服部のオーバーラップ。高原のポストはちょっと精度を欠いていたし(まあ、プレー数自体も少なかったが・・・)、平野は「自分で」という意識がちょっと強くて少し視野が狭まっていた感じを受けた。まあ、これはマカオ戦への課題かな。
日曜日のマカオ戦がまた楽しみになってきました。ガンバレトルシエジャパン!!
・・・ところで松田って結構男前?目が離せない。
