差出人: Takagi [Haruru@swm.root.or.jp]
送信日時: 2000年5月1日月曜日 15:01
件名:
げひら的観戦記(4・29清水エスパルスvs川崎フロンターレ)at
等々力競技場
<Result>2−0 得点者:斉藤、サントス(斉藤)
<メンバー>
安永 久保山
(→遠藤) (→平松)
アレックス 澤登〔CAP〕 市川
サントス 大榎
戸田 森岡 斉藤
真田
<げひら的MIP>凄い!得点からみまくりの斉藤。
<文章方針>クラブチームはかくありたい。という羨望。
打って変わってあまりにも素晴らしかった。エスパルスは。全てが。
横国のガンバの試合のショックをややひきづりながら、開始30分前ぐらいに等々力に足を踏み入れる。と、そこは予期せぬ光景が広がっていた。アウェー側のゴール裏はオレンジ一色!割と近いとはいえ沢山のエスパルスサポーターが既にメガホンをもって歌っていた。多分応援の練習を含めて。
対してフロンターレ側は完全にサポーターの人数では負けていて、どっちのホームだか気付くのはホーム側のみ気合いの入った選手紹介の時ぐらい。
あまりにもエスパルスの応援がまとまっていて、素晴らしいので自然とその中に入れる。座ったのはオレンジサンバ隊からはやや離れた2階席のコーナー近辺だったが、そんなことは、全く気にならず、自然に歌って応援モードに入っていた。
個人的には以前グリコ・カフェオレのCMソングにも使われた「オーレーオーレーオレオレ♪」という曲が好きだが、応援ソングのバリエーションも多いし、振り(?)もややこしいのがあるのに殆どのサポーターが当たり前の様に歌って踊っている。こういうサポーターを前にしては選手も下手なプレーはできないね。そういう意味でも(そうでなくても)このサポーターの存在はでかい。しかも羨ましい(涙)。拍手が起こるタイミングもやっぱり「通」っぽい。
試合が始まると、応援にも後押しされたエスパルスが完全に試合を握って進めていく。久々にコンビでスタメンの久保山と安永の通称「ヤスキヨコンビ」も精力的に動いてチャンスメイク。
その後ろのノボリは相変わらずうならせるボールタッチ&ボールさばき。うまい、というのは当たり前だけど、この人には天性のものを感じる。
しかし、エスパルスのオフェンスはアレックスと市川のおそらくJ最強のウイングコンビだろう。アレックスの華麗で豪快でスピーディーなドリブル。1対1で抜いてからディフェンダーを置き去りにしてセンタリングを上げられる左ウイングはこの人しか知らない。機を見れば中にぐわっと入っていってシュートも打つし。
そして右の市川。本当はやっぱりアレックス的な1対1を求めてしまうのだが、どうも彼の理想はアーリークロスらしい、それに最近は中に切れ込むプレーを心掛けているみたいなので、外を破るプレーはそんなに見られない。しかし、強引なまでに一直線なドリブルは思わず引き込まれる。トップスピードに達してしまったらファールでなければ止められない。下手な選手ならダイブと取られてしまうかもしれないくらい激しく吹っ飛んで転がるが、それもあのスピードゆえに許される。そしてそのいい位置から大抵アレックスの左足フリーキックが発射されるのだ。恐ろしい。
この試合もサイドを中心にエスパルスらしいオフェンスを次々に披露。もちろん森岡を中心としたスリーバック、後ろの真田、サントス、(テルがケガしたので)大榎の百戦錬磨のボランチコンビで組織的に守るディフェンスは洗練。もともとが皆代表クラスのプレーヤーだから、そのメンバーが組織で守れればもちろん強い。固い。高さのある選手はいなくても、危なげがない。
もとエスパルスのフロンターレの守備の要の西澤の好守もあって2点止まりだったけど、それでも固く2点とって無失点。斉藤は特にポジショニング感覚が冴えているのか1ゴール1アシスト。組織だってるチームは得てして何をやってもうまくいってしまうことが多い。全く危なげない試合だった。
もとエスパルスの「真のダイナモ」向島が出てきた時は嬉しかった。でもエスパルスサポも拍手してた。小さくても点は取れるんだ!と体で教えてくれた選手だったので、久しぶりの勇姿が嬉しかった。
