『結婚』 俺、実は結婚してたんだよねー。 って突然言ったらビックリするでしょうか?しました? ・・・ま、あくまで心の中での話なんですけどねー。 本当に心から好きだった子がいて、付き合っていました。そして突然別れが降って来て、受け入れざるを得なかったのが3年前。そしてそれからの3年の間でいろいろなことをしたりしながら至ったのは、「俺はあの子と結婚していたんだろうな」という考えの境地。ま、これはもちろん戸籍上のことではなく、意識の問題で、しかも相手もそう思っていたかなんてわからない。でも付き合っていた当時は本当に、(こうひとまとめにしちゃうのは失礼なまとめ方だし、実際はなったたことないからどんなもんなのか、分からないが、)そんじょそこらの若夫婦よりはわかりあってた、いや、解り合おうとしあっていたし、それは以前も今も美化ではなくてそう思う。とはいいながら結局「離婚」してしまったのも事実。でも仮に別れるのにもし現実の離婚届が必要だったならもしかして別れなかったかもしれないけどね・・・ってたらればはヤメヤメ!!(笑)。 というわけで私心情的にはバツイチです。だから現実では「前回の結婚」に負けず劣らないようないい結婚をしたい。「前回の離婚を踏まえて」本当に60代になってもチャーミークリーンを凌ぐくらいの勢いのバカップルでいられるくらい、ガシッと心で結びつけた相手と、本当に生き死にを共にしたい、というのが今の結婚の理想の大黒柱と言えるかしらね。 ・・・うん、結婚の理想。そうだ、俺は人にいつどんな結婚をしたいかと問われると、ほぼ必ず「大恋愛の末に30までに結婚」と答えていた。まあ30という歳は、前回も書いたとおり、俺的内面成人の(はずの)歳で、やっぱそのへんまでには家庭は持ちたいよなーっていうのは昔からうっすらと思っていた。そして、できれば時間をかけて恋愛をして、ある程度の結婚シュミレーションをしてみた上で、満を持して結婚生活に突入して行くって形がげひ的理想だったんだよねえ。まあもちろん結婚するのは他人とな訳だからたとえ何年大恋愛してようが、夫婦、という関係にならなければおそらく見えてこないものも良かれ悪しかれ沢山あるとは思うが、それでもやっぱりおふたりは長くに渡る大恋愛の末に結婚されました!なんて披露宴で言って欲しいじゃない。・・・つまるところそれに憧れてるだけだったりして(自嘲気味の笑)。 しかし、ハタチだそこらの時は永遠と錯覚するくらい時間があると思えた30までの時間が、なんだかんだとドタバタ喜劇を繰り返すうちにいつのまにか残りは2年強になってしまった。そこでげひらは考えた。リミットを伸ばそうか、それとも質的に大恋愛をしようか、と(笑)。でもそんななかで家庭を持つ友達もだんだん増える中で、出会ってそれほど時間は経たずに、でももう何年来のふたり?って思ってしまうくらいの想い想われ結びつき方を僕に教えてくれながら結婚した友人も何組も見て、そもそも自分の中での「大恋愛」というものの意義付けが揺らいでもきた。それはいい揺らぎ方で。「大」という字は物理的な時間の大きさだけではなく、内面的な恋愛の質の大きさのことも意味するんだなって。そしてまたそんな「出会った時にビビッときました」的なカップルを見ていると、やっぱり俺にだって自分を磨いていくこと、アッケラカンと生きていたいという自分の基本スタンスを貫くことをし続けていけば、きっと運命のヨメサンとめぐり合うことができる!と自信を持てるようになってきた。だから、ぶっちゃけ、今は30までというリミットはあまり考えていません。 そりゃあ昔っから(ホントに小学生くらいから)結婚願望は相当強かったし、子供も欲しいと思っていた。俺がここまで築き上げてきた誰でもないこのポリシーや哲学と、同じ視線で対峙して、受け継ぐか、それを反面教師とした新しい考えを持ってくれるような子供は育てたいし。それは例えば相手が見付かれば、今すぐだっていい。もちろん「大恋愛」は経ないといけないけれど。 でもそういう俺のいわば根っこの部分と少なくとも向かい合ってわかろうとしてくれる相手と人生を歩いていきたいわけで、でもなかなか恋愛したいなあと思う相手でも、例えこっちが相手の事をわかろうと試行錯誤しているのに、向こうはこっちのことはわかろうとはしてくれない(誤解は招きたくないので補足しておきますが、僕は女心に関しては相当察しが悪いってことは自負してるので、この表現も自分の察しの悪さ分を相当差し引いたものなのです)という悲しいすれ違いが実際多かったりもした。だからこう言い切ってしまうのはちょっと乱暴かもしれないけれど、わかろうとする気持ちのない人にいくらわかってもらおうとしても、それは結局は無駄なものとなってしまうってこと。もちろんそのケースケースで自らは「無駄だったんだ」と学び悟れるので、哲学的に言えば本質的には無駄ではないけれど、僕は、僕のことをわかろうとしてくれない人とは少なくとも、恋人(配偶者)・親友にはなることはできないと思う。だからこそ、僕は(生理的に合わない人も一応含めて)対峙した人をわかろうとすることは必ずするようにしています。これだけは自慢できると思う。っていうかこれも基本スタンスだと思うけれど。 ちょっと話がズレかけたけど、これは言いたかった事なので。だから最近は「どんな相手と結婚したい?」という質問には「ツッコミの上手い人」と答えるようにしているんだよね。まあ芸人も色々な種類がいるから一概には言えないかもしれないが、僕の解釈として、いいツッコミってのは、よく相手をわかろうとすることから始まると思うんだよね。だから自分的には言い得て妙だと思うのだけど。ま、ただ単に僕の喋りには誰も拾わない(もしくは拾いたがらない)こまかーいボケがところどころにサブリミナルされているってこともあるけどね。片っ端からあっさり流されると実は悲しいので(笑)。 と、いうわけで、結婚はしたいです。でも俺が、もっとわかってあげたいともちろん思い、相手も俺のことをわかってくれようとしてるんだって明らかに感じることができたらその人と。それは何才のことなのかわからないし、もしかしたら部屋とワイシャツとたわしに看取られて独身の(心理的にはバツイチの)まま息を引き取るかもしれない。でもそれはしょーがない。でもマジメに結婚したいから、これからもマジメに恋愛するだろし、わかろうとする努力は繰り返すだろうね。 ま、結論を言えば、俺はいつか結婚したいぜ、ってことで。 では、次回は『ヒップホップラップ』でお送りします。 ★━━━・・・‥★━━━・・・‥★━━━・・・‥★━━━・・・‥ 高岸 げひら ☆:::::★:::::☆☆:::::★:::::☆☆:::::★:::::☆☆:::::★:::::☆☆:::::★:::::☆ |