差出人: Takagi Shigehira 件名 : 6月9日 〜♪人生は 束の間の祭り〜 日時 : 1999年6月13日 14:22  今日もいい天気。おまけに大安。ホントに梅雨なのかい!!と思ってしまう。 昨日の夜は「古畑」を見てから、10時くらいに寝ようと思っていたのだが、少し暑 かったせいもあってすぐには寝付けず、薄暗い中でCDウォークマンを引っぱり出し、 爆風の「青春王」という、高校時代に出たアルバムを聞いていたが、そのうちに睡魔 がチョロチョロするようになってきて、かろうじてウォークマンだけを片づけ、眠り に落ちていった。  そういえば、ここのところまた眠りのスタイルが変わってきて、どうも僕の身体は あまのじゃくなのかなあ、と思ってしまう。5時には目覚める「ジジイ化」現象を、 電話でもメールでも、宣伝しまくっていたら、6じくらいまでは寝ているようになっ てしまった。今朝にしても、検温の看護婦さんの声にふわっと目覚めてみると、(・ ・といっても、最近僕はあまりに熱が出ないため、検温は昼前のみとなっているの で、下手をすると朝は声さえかけられなくなっている・・)もう6時半だった。が ばっと起きてみる。 洗顔・寝癖直し・うがいの朝イチセットをこなし、”7時のメールチェック”に向け てパソコンを立ち上げる。ヒューンという音が響いた。ここ数日かごぶさたの人に向 けて、短めの文章を作ってから、エレベーターで下へ、いつもながら売店が開店準備 をしている。軽く挨拶。パソコンを公衆電話につなぐと、2通のメールが届いた。部 屋に戻って、じっくりと読むことにした。  届いたメッセージを読んでいると、看護婦さんがやってきた。あ、そうだ。今日は 「一日血糖」。毎食の食前30分・食後2時間の計6回。耳たぶにチクッと針を刺 し、血糖値を測定する日なのだ。 一日血糖は入院してから4回目くらいになるだろうか。いつも血を採るとき(・・と いっても本当にチクッと刺す程度・・)「ちょっと痛いですよー」と脅かされるのだ が、ちっとも痛くない。それでも今朝は少し血の”出”が悪かったらしく、耳たぶか ら何とか絞り出して、何とか測った。専用のハンディサイズの機械があって、その 先っちょに血をつけると20秒程度で結果がデジタル表示される・・・ピッピッピッ (約20秒)・・・96だった。先生には200を越えなければOKと言われているの で、上々の滑り出しだ。あとは食後にどれだけ上がるかどうかだ。  ところで、「心臓に針」の話のアオキさん。退院が今日の午後に正式決定。それは 昨日の午後に決まった。オウチに帰れるアオキさん、本当に嬉しそう。正直、もう ちょっと早く退院できるかなあ、と読んでいたのだが、アオキさん担当の先生が「も う少し」「もう少し(様子を見て・・)」と繰り返すうち、いつしか入院して一ヶ月 近くが経過していたのだった。この「もう少し」の法則(?)は、特に高齢の方に対 して多く見られ、患者としては、非常にもどかしいよう。  ともかく退院はおめでたい。少々淋しいが。まあ同じ町内の方だし、外来で顔を合 わせることもあろう。今日は大安なのだから・・・。  そんな思いを抱きつつ、今日もパソコンカタカタの日。追いつくまでエッセイはお 休み。最近カタカタしすぎて肩こってきた。妙な入院病だ。 ***************************           ハカセタロウが音感なかったら?       S311号室より         たかぎ しげひら ***************************