ザザザー。いやドドドーと表現した方がいいのかもしれない。屋根をうつ雨、AM6時。この降り方は尋常ではないな、という音。6時半頃のそのそと起き出して、パソコンの電源を入れる。立ち上がるまでの間、外を眺めていた。
何かドリフのコントみたいな降り方。土砂降り寸前がずっと続いている。
届いたメールに返事など書いていると、ラジオ体操から帰ってきたおやじが、諏訪市の国道が浸水して通行止めになったとラジオの全国版のニュースで言っていると騒いでいる。
・・・どうもやんごとないらしい。まさか諏訪湖あふれないよなー。
そうしていると、妹のラジオが「コパ・アメリカ」と気になる一言を告げる。そのラジオのDJが「あれ、もう始まってるんですかねー」。あ、もう中継してるんじゃん、と思い、急いで階段を下(・・ろうとしてあ、激しい運動は・・と頭をよぎ)り、新聞を開くと7時から衛星放送でやっている。
朝食のクロワッサンと牛乳をテレビの部屋に持っていき、テレビをつける。もう試合は始まっていた。「日本VSペルー」。アウェーだし、厳しいだろうなと思ったが、まだゼロゼロだった。クロワッサンを出来るだけゆっくりと食べながら見ていると、なんと日本が一点先制した。名古屋の修行僧・呂比須。VIVA。そのあとは一枚上手のペルーに苦しめられながらも前半は一点リードのまま終了。外は相変わらずの大雨。その為あかりを送っていくことになった。
あかりが用意できるのを待って、玄関を開ける、と絶句。家の前の側溝があふれて、道の端の方が川になっているではないか。こんなの久しぶりに見た。やっぱやんごとないらしい。
高校までの道も、通行止めアリ、水浸しの道アリでなかなかの騒ぎだった。通っていった広い道にしても、轍に充分お釣りがくる程水がたまっていて、またも波を作りながら走る。
歩道を歩いている高校生達にしても朝から足びしょびしょだろうな、と思いつつカルディナを進ます。ああ、テストなのにブルーだね。
家に戻る途中でふと見た川が大分増水していた。濁りながら。
あーもう後半始まってんだろーな、と思いつつ帰宅。後半は案の定始まっていたがスコアは0−0のままだった。相変わらず攻められ続けているが、何とかしのいでいる。と思ったらついに同点にされ、そしてすぐさまもう一点の追加を許す。でも今までの日本代表ならここでもうギブアップ、というところだったが、そこで踏ん張って同点に追いついてくれた。結局その後一点取られて負けてしまったが、今日は二つもゴールシーンを見せてもらったし、次また頑張って欲しい。
ところで、今日は1999年おりかえしの日らしい。さっきラジオでそんなことを言っていた。1900年代のラストイヤーももう半分終わるのか。でもそのまた半分を病院で過ごしたって言うのも貴重な経験とも言えなくもない。でもそれよりもサッチー騒動の方が長かったっていうのはなんか悔しいなあ。まあべつにどうでもいいけれど。
一息ついてから駐車料を払うがてら髪を切りに美容室「フラワー」へ。この前染めて切ってもらったおねーさんにまたカットしてもらった。切ってもらってる間にも町の広報の放送があふれそうな川を警戒するように繰り返す。雨の話と山瀬まみの話なんかをしつつ、カット終了。サッパリ。
帰る道すがらは、近所のオバ様方に挨拶をしながら・・・。
<路線マニア>
僕が昔、鉄道マニアだったのは以前にもお話しした。幼い頃おばあちゃんの背中で国道を走る車の流れを見てても、ガソリンを運んでいるタンクローリーに妙にハシャいでいたらしい僕。そして駅に連れてってもらうようになると、いつも通りゆく電車を飽きずに眺めていたらしい。家にはスーパーレールもプラレールもあり、お爺ちゃんが電車の本をいっぱい買い与えてくれたせいもあって、自然に鉄道好きへの道を歩いていった。
世の中に鉄道マニアと呼ばれる人種は結構多いと思うが、その鉄道マニアの中にも実は分類がある。
おそらく一番目につきやすいのは「写真派」。よく道ばたの線路沿いで仰々しい三脚カメラを構える集団を目にしないだろうか?彼らが写真派。いかに美しい風景の中で、(出来れば珍しい車両を)いかに美しく写真に残すか、そう言ったことを何よりも愛する人たち。おそらく彼らの家の床の間なんかには額に入れたベストショットがでーんと居座っているのだろう。
そして最もマニアックなのは「模型派」。Nゲージと言われるレール幅9ミリの鉄道模型を見たことはないだろうか?まあ言ってみればプラレールの延長なのだが、ちゃんとレールに電流を流して走らせるので、速度調整もできるし、何両も同時に走らせることだって出来る。また、駅だとか踏切だとかは勿論、町並みを作ったり、山を作ったり、シリコンで川を作ったり、人や車の模型も商品であったりして、凝れば凝るほど、手間とお金をかければかけるほど、鉄道中心のヴァーチャル世界を作り上げることが出来るのだ。
これに関してはその際たるものが、お茶の水にある「交通博物館」の大パノラマワールド(←勝手に命名)であり、ガラス張りのジオラマの大パノラマに所狭しと敷かれたレールの上にレトロから最新までの列車の模型が並び、お姉さんのアナウンスに沿って、次々とそのパノラマ世界の中を走り回るのだ。もうそのショーは何回も見たが、ここ最近は行ってないのでまた行きたいなあ、と思う。
僕も鉄道模型に関しては一時期入門セットみたいな物は買ってみたが、幸か不幸か不器用であり、入門段階で足踏みしたまま模型ブームは去ったのだった。
あとのマニアの分類としては、実際に乗り歩く「旅派」(旧国鉄時代には国鉄全線約2万キロを完全制覇する”チャレンジ20,000キロ”という企画もあった)。時刻表のダイヤを見ながら仮想旅行をする「ヴァーチャル旅派」とか、あとは切符やらグッズ(テレカから廃線の線路の一部、または車両本体に至るまで)を収集する「コレクター」etc・・・といった感じだろうか。(切符に関しては一時期僕も大分集めた。今は自動改札化されているので集めるのはかなり難しい)
しかし、僕はそのどれでもなく、「路線マニア」であるのだ。新しい時刻表を開くとき、まず見るのは全国の路線図である。路線とは勿論、中央線が東京〜名古屋間であるように何線がどことどこを結ぶ、というもの。これに変化がないかまず確認するのだ。田舎では消えることも多いが、都会周辺の路線は結構延びていたりするもの。こういった物をチェックするのだ。
そして路線と言えば駅名。僕は勿論駅名を眺めるのも好きだし、昔は結構覚えてもいた。(中央東線松本→新宿間全部とか、新宿から小田急線の急行で藤沢に行くときの停車駅とか)。そうでなくても全国の駅名には「はげ」とか「のぞき」とか「おおぼけ」とか「うさ(ローマ字で書くとUSA」とか面白いものがいっぱいある。
そうはいっても路線マニアにしてはそれよりは特急○○がどことどこを結んでいるかが重要なわけで。だいたい全国の路線図の後にその図が載っていて、それを眺めながら「ふーん。ブルートレイン”はやぶさ”は東京と熊本を結んでいるのかー」などといつも感心していたのだ。特急によっては途中で行き先が分かれるものもあって、その切り離し駅(?)での切り離し作業なんかに思いを馳せてニヤニヤしていたものだ。
地下鉄の路線図(特に東京)も見ていて飽きない。新しい手帳の巻末なんかに東・名・阪の地下鉄の路線図なんかが載っていると思わずにやりとしてしまう。特に東京の地下鉄は路線もよく延びるし、今でも(南北線や12号線など)まだ発展中の物があり、「どこまで延びたかな」と眺めてみたりするのだ。
またそれだけでなく、大体の路線がJRや私鉄と相互乗り入れをしている。地上と地下の乗り入れ。何か不思議な魅力。僕はこの相互乗り入れなんかで列車が地上から地下へ潜る瞬間が何よりも好きなのだ。その瞬間は間違いなく子供に戻っている。だんだんあがってくる地上との境目を見ながら。そう、それで路線図に話を戻すと、この乗り入れにしてもどんどん延びていくのだ。それを見つけるのも何か楽しい。
そんなわけで僕は路線図マニアだ。いや、だったのかな。大分記憶も抜け落ちているが、それでも今でも路線図を前にすれば、ついつい引き込まれてしまうだろう。
その2次元のパラレルワールドに。
#########################
[セルフ観察記]:57.4kg、朝36度8分、通×
タカギ シゲヒラ
#########################