差出人: Takagi 送信日時: 2001年7月16日月曜日 22:46 件名: 肯定しすぎるオトコ、否定しすぎるオンナ(7・16の記) 梅雨明けの週明けは暴発から始まった。・・・ま、それは置いておいて。 本当に名実ともにおっととっと夏だぜ!になってしまった7月中旬、これからますます暑くなるのだったら人間達も平熱を高くして臨まないと皮膚の中と外の温度差がえらいことになりそうな気がする。細胞達も43度でぶっ壊れるなんて甘ちゃんジョニーなことは言ってられない。よね。 先週はまあ仕事もそこそこ好調だったこともあっておとなしくサクサクと日々を流していき、週末に備えた。なんせ上京♪なんせサッカー♪なんせ「みんなのいえ」♪日々は順調に金曜日、そして仕事も終わり、フライデーナイトに飛び出していこうとするセンパイ達に紛れて飛び出そうとしたら「オマエ、遊んでばっかじゃなくて仕事もしろよ」と激辛のイヤミを食らって胸がシュンとした。確かに顧客データベースを早急に家のパソコンで作れと命じられてはいたんだけど、ここの予定はず〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っと前から決まってたんだよねー。と食い下がっても良かったが、キザに言えば、優しさと小心でそれはせず、中途半端な笑顔で営業所を出て、それをまだ少しひきずりながら特急あずさに乗って新宿を目指す。喫煙車の自由席は酔っ払いもちらほら散りばめられていて、車窓を眺めながら飛び交う陽気なセリフにひとり呟きツッコミを入れていたらだんだん調子が戻ってきた。やっぱり僕のような恥知らずな小心者が落ち着くにはこういう軟禁状態の数時間が有効なのね。 甲府で予想外の人数が乗り込んできて少なくともおいらの車両は乗車率が110%前後まで膨れ上がったあずさは独特の喧騒と強引な冷気を乗せてひたすら都心に突っ込んでいった。 でも新宿到着PM9時6分。終着駅だというのに先を争って降りていく人々が落ち着いてから2泊分の荷物が詰まったバッグを肩からさげてホームに降り立・・・ってビックリ。なんて蒸し暑いんだ!東京!長野だったらこの時間は多少心地のいい風が吹きはじめる時間なのに!歩く前から汗がにじんでくる。「やっぱ東京格が違うよ」なんてちょっと筋違いの感心しながらも汗がダラダラ。しかもどこから集めてきたの?ってくらいのいつもながらの人だらけ。人が動いて流れる空気も生ぬるいどころか熱風だ。とっとと電車を乗り換え、妹アカリの住む駅へ向かう。そして電車を降りてアカリと合流。とりあえずバスに乗ってアカリの部屋に行き、荷物だけ置いて近くのファミレスに飯を食いに行き、「FAN」のヤイコを見ていたらさっさとアカリは寝てしまった。なのでおとなしく最近欠かさず見ている番組「debuya」を見てソファーに横になり、気付くと朝だった。といっても6時代というなかなかの早起きだったけれど、なんか予定のある休みの日のウキウキルーキーでそのままポンキッキーズを見たりしながら午前中はしばらくテレビを見たりうとうとしたりしていた。 そして昼前に部屋を出て、手加減ナシの太陽で更に磨きがかかっちゃった暑さに思いっきりうんざりしながらとりあえず駅に出て、ちょっとだけアカリに買い物に付き合ってもらって短パンを一枚買って、そのまま履いてアカリと別れ、なをき(仮称)や試合を一緒に見る友達の待ちあわせた新宿に向かう。 汗をかきかき待ち合わせのアルタ前にいくとちょうどなをき(仮称)も着いたところだった。もうひとりの友達がちょっと遅れるということだったのでとりあえずアルタの中に入ってサングラスのかけっこなどをやってるうちに友達到着。合流。それからまた合流になる他の友達を待つため、どこかでお茶しようと歩き出す。そうするとさすが選挙期間で自由連合から立候補していたらしい横浜銀蝿の「嵐」が演説をしていた。あらまあ銀蝿。なんとまあ銀蝿。フェアに頼むぜーと思いながら都会の響きを感じる紀伊国屋の前を通ってファーストフード屋へ。それぞれ涼をとっているうちにもう一人も合流。量の多いパスタ屋さんへ行って腹いっぱい食べて、いざ!と試合の行われる東京スタジアムへ京王線で向かった。 (なをき以外の)今回一緒に見るメンバーはガンバ大阪のスター選手、稲本潤一のオフィシャルホームページの掲示板、通称「イナボ」で知り合ったメンバーで、去年も何回も一緒に観戦させてもらったある意味なじみのみなさん。去年はほぼ毎日のようにイナボに書き込みしていたのでそのみんなとも毎日くらい会ってるような感じだったが、今はいろいろあってホームページも移転したりしていて多分みんなもうそこには参加していないと思うが、まあ去年できた縁の続きで今回もご一緒に、という感じ。他のみんなが女の子ばかりで男はおいらとなをき(仮称)だけなのがちょっとやらしいかなあと思うけど、たまたまおいら1人なのだから仕方ないかなあとも思う。まあそんな状況ってそんなにないからねえ(笑)。 試合開始は午後7時だったのでとりあえずスタジアム横のテラスのパラソルのあるテーブルを陣取ってアウェーながらもユニフォームを着込んでとりあえず水分を取る。そうしているうち仲間も増えてきて、開場時間となり、ゴール裏を陣取る。そうして段々キックオフが近づいてくるものの、やっぱり暑く、なをき(仮称)と二人でビールを飲みながら盛り上がっていたらキックオフの時点ではなかなかハイテンションに到達。 そして始まった試合は願ったりの展開。キックオフから10分も経たないうちに先制ゴール!大盛り上がりのガンバサポーター。とはいえ、ガンバの応援団は2つの派閥に完全に分かれていてそれぞれがそれぞれに応援しているのが悲しい所なんだけど、今回はたまたま近かったほうの応援に合わせながら、合い間にはもう一方にも合わせた。2つの派閥がひとつになるまで、あるいは足並みをそろえるまではどちらにも加わりたくはない。と思いつつ。 おっと、試合はそのまま1−0で進む。珍しく(?)ガンバの守備もなかなか組織的にできていて、こんなに危なげない試合を見るのっていつ以来だ?って感じ。おそらくガンバのユニフォームを着たイナ(←稲本ね)を見るのはしばらくおあずけになるのだろうが、そのイナも後半に自らを祝うかのように貴重な追加点のゴールを決めた。狂喜。乱舞。 そしてそのまま試合は終了。黄色い声援の中に「イナがんばれよー」の声を織り交ぜたりして、イナを僕なりに見送る。そうしてしばらく周囲の仲間達と勝利の余韻に浸ってから幸せな気分でスタジアムを出て帰路に着いた。一緒に見ていた仲間は感極まる子もいたし、あれだけみんなに愛されているイナなら絶対大丈夫だな、と安心し、でもこれでイナがイギリスに旅立ってしまったらガンバのファンが激減、なんてことがないといいなあと逆にちょっと心配にもなった。 駅までみんなで行って、なをき(仮称)宅に泊めてもらうおいらはみんなとは逆方向だったので、お別れをして、なをき(仮称)ともう1人の友達と電車に乗った。もちろん勝利のユニは着たままで♪余韻トークをしてるまにもう一人ともお別れの駅に到着し、なをき(仮称)と二人で更にしばらく電車に揺られ、なをき(仮称)宅に着く。ご両親とお話しながら日付が変わる間際の夕ご飯を頂き、シャワーで汗を流してさっぱりしてから互いを話しつつ睡眠にオチた。 そうしてゆっくり目覚めた日曜日もガラス窓の外は情け容赦ない陽射しが射している模様。ゆっくりと朝ご飯をごちそうになり、お礼を言ってなをき(仮称)宅を出てまた暑さにうんざりしながら電車でまたまた新宿へ。目的は映画「みんなのいえ」だったけど上映までしばらく時間があったので大学時代の友人カズちゃん(仮称)が働いているという靴屋へ。変わらないようで変わったような奴はクツを売っていた(当たり前か)。少しだけなら時間があるよ、とのことでアルタの裏でちょこっとだけしゃべった。ウフ。 そして電器屋をちょっと覗いてから映画館へ。隣の映画館の「AI」は行列ができていたのに「みんなのいえ」はそうでもなかった。でもやはりそこそこ席も埋まって上映開始。 早い話がみんなの色々な思いがぶつかりながら一軒の家を建てるまでの物語なんだけど、昔堅気の大工、田中邦衛と現代的なデザイナーの唐沢寿明のバトルが軸になるんだけど、もちろんコメディーなのでそこらじゅうで笑わせてもらったが、最後には人間ドラマにホロリとさせられそうになった。もし一軒家を建てるなら2階建てにトイレが3つあってもいいかなって思った♪ でもその家を建てる人たちはみんな本気。正しいか、正しくないかというよりも、本気。だからバトルにもなるし、ドラマになる。映画になる。 そう思って、僕はどれだけ本気なんだろうと問い掛けたりしてみた。 もちろん、人生のメインの部分ではその時その時に手を抜いているつもりは毛頭ないし、友にも恋人にも家族にも仕事にもそのつもりだ。 でも、なんか自分の中に「本気でやるならカッコいい結果を」みたいなものを望む部分もあるような気がする。本気出したら失敗しないぜ、みたいなカッコつけかたをしたいのかもしれない。そんな気もする。もちろん親友とか恋人とはその先の領域で力を抜いて付き合っていくのだけれど。 でも、幸いちょうどその映画を見る前の日に本気でサッカーを観戦した。もちろん結果は嬉しかったけど、とにかく体全部を使ってガンバの勝利、イナの活躍を祈った。正しいか、否かではなく、本気。 その本気と比べたら、もっと本気で挑んでもいいのかなって気になった。正しいかではなく、本気でぶつかる。最近の僕は斜めから物事を見ることにばかり夢中になっていたような気もする。まあ自分的にはそれも必要な要素だけれど。 ま、そうはいっても仕事にそこまでもっていきたくはないけれどね。何よりも本気で仕事に挑むようになったらきっと萎えてしまう。ここに関しては同率一位を決して越えてはいけないと思うのよね。 ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^ ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^ タクシー乗ってその上儲かるなんてねー。某外務省。 高岸 げひら ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^ ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^ |