差出人: Takagi
送信日時: 2000年8月30日水曜日 21:23
件名: 愛の巣β<1>

 まったくもって、面白いぜ、人生ってのはヨオ。
 なんてふと書き出してみたけれど、たまにふとそんなコトを考えないか?今まであった幾多の出会いなんて振り返ってみたりするときに。
 色んな人がいて、僕を肯定して歓迎してくれる人、否定する人、色んな人がいて、だからこそ面白かったりする。そりゃ全部が全部肯定してくれたら楽かもしれないけれど、やっぱりそれじゃあ楽しくはない。ちょっと付き合いにくい人やすぐ会話が途切れちゃう人もいるから充実した時が引き立つのだ。素晴らしきかな、人生、ってドラマあったなあ。浅野温子だったっけ?
 とはいえ、なんで突然こんな話かというと、この前友人Higashiが25歳になったりして「オレ、もう四捨五入すると30だよー」なんてほざいてるのを聞いたり、昨日こっちに遊びにきた彼女との話の中で「あー、オイラって今24.5歳なんだ」なんて意味あるようなないようなことを思ったので、つい。

 ところで最近、「小説を書きたい欲」がちょろっと燃焼中。これは本当はホームページの中で連載小説みたいなのを書いてみようとずっと前から思っていて、でもずっと手をつけずじまいだったのがここにきてちょっと「書いてみようかなあ」と思ったりする瞬間が割と多くある、という感じなんだけど。
 とはいえ、その小説はタイトルも決まってたりする。『ドーン パープル』、明けの紫、だ。僕のもっとも好きな空の色。どうにでも転がるようで実はかなり前向きな可能性を秘めた色。まあ、その言葉を知ったのはユーミンのアルバムのタイトルなんだけどね。
 でも原案(?)は大学4年の時で、実は自分的には長編にしたいこの小説の各章のタイトルまで決めていたりしていたりする。そして主人公の名前も。登場人物の名前は、知り合いの名前をもじったものにしようと決めていて、何人かの名前は決めていたりする。ちなみに主人公の名前は「西場 貴起(にしば たかき)」。名字の西場は友達の名字から、名前の貴起は僕の名字から取ったものだ。ちなみにヒロインは「坂橋 えり子(さかはし えりこ)」まあこれももじった名前だけどね。
 実は僕はこの小説を「裏卒論」にしようとちょっと企んでいた。大学の日々におかえししようかなあ、と。でも卒業前の充実で書きそびれて今に至る。でも時々考えたりもしていた、「やっぱり書いてみようかな」って。今となれば療養期間にでも書いたら時間は充分割けたかもしれないけれど、それだとちょっと違うような気がする。こういう日々の中で書いてみないといけないような。
 ・・・と、書きながら本棚からその「原案」を記したレポート用紙を出してきて読んでみた。でも今になると友人の名前とかちょっと色あせたものもあって、練り直す必要もあるかなあと思う。もし「ワタクシをこんな名前で使って♪」という方がいたら高岸まで。参考にします。きっとこう書いても直ぐには書き出さないから。
 
 ちょっと執筆の秋にしようかなあと思うのでした。まあ、今日はちょっと日記という感じではなかったけど、24.5歳の戯言だと思ってね(笑)。でも書き出しだけちょっと署名のあとに載せてみる。高岸的になかなか気に入っているので。照れるけど(笑)。



◇◇◇◇◇TAKAGISHI◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

         シドニーは花粉症の季節だとか・・・

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    ドーン パープル

 1.プロローグ

 「また、電話するね」
 彼女の残したメモはあまりにも突然で、その”また”というのがいつなのか、さっぱり見当もつかなかった僕はただ、見覚えのある彼女の字たちを、ただ、ただ目で追っていることしかできなかった。