差出人: Takagi
送信日時: 2000年8月27日日曜日 21:04
件名: 「凪さ。」<3>

 窓の外は鈴虫。朝からセミは鳴いてるし、昼間はトンボが空を泳いでいる。そして空が暗くなると鈴虫。季節が折り重なったような不思議な情緒。まだまだまだ暑いけれどぼちぼち秋の準備が始まるのかもしれない。

 この日記を書け(か?)なかった3日間、とっても突然で呆気に取られるしかない悲報が日本を駆けた。
・・・K−1戦士、アンディ・フグの急死。いつも見ているインターネットの掲示板の書き込みでこのニュースを知ったときには「おいおい、悪い冗談はやめろよ」という感じだったのだが、それが本当だと分かったら急に何かぽっかり欠けてしまったような淋しさに襲われた。
 僕はK−1は大好きだけど、別にフグのファンではなかった。むしろ最近明らかに年を取ってきた彼がどこまでやれるか見たい、という興味本位の部分もあったかもしれない。でも彼の持つ孤高の精神はK−1界にはまだまだ必要なものであったのは言わずと知れた事。彼がいなくなってしまっては「技・体」はあっても「心」がついてこないK−1になってしまう感さえする。尊敬されるべき崇高なスポーツマンを突然失ってしまったこの淋しさはアイルトン・セナの時とよく似ている気がする。
 本当に、冥福を祈りたい。

 金曜日は休みだったけれど、彼女と会っていた。秋に行く旅行の予約をした。10月の札幌と小樽を観光してくるぜベイベー。僕は北海道はまだ未体験なのでかなり楽しみ。でも某JTBで受付をしてくれた人がG・Wのトラベラーズ九州旅行の航空券やレンタカーの手配でお世話になった方だったので、「前は九州だったわね」と微笑まれてビックリ。よく覚えてるなあ。このメガネかぁ?

 そして昨日今日とバイト。昨日は意地で情を切って仕事を定時に切り上げて帰った。なぜならJリーグの祭典、たらみオールスターゲームの放送が7時からだったから。なんとかシャワーを浴びて7時にはテレビの前に座れて、オヤジとおかあと晩御飯のサザエのつぼ焼きを食べながらサッカー観戦。
 これがかなりのナイスゲームだった。特に光っていたのが名古屋グランパスエイトのストイコビッチ。J−WEST(西軍)の5ゴールすべてにからむ大大大活躍。昨日の彼は凄かった。とにかく格が違った。アナウンサーが連呼する「千両役者」という言葉が全然オーバーじゃなかったもん。とにかく昨日は彼のプレーに酔った幸せな夜だった。MVPの賞金100万円と車1台じゃ安すぎる。大して働きもしないで年棒が1億を超えるプロ野球選手がゴロゴロいるけどそんな奴らにはそんなに払わなくていいから、昨日の彼の輝きにこそもっと賞金を上げて欲しかった。まあ、お金の話じゃないけど。
 昨日は選手紹介のプロフィールの所にそれぞれの選手の子供の頃の夢が書いてあって、やっぱりダントツに「サッカー選手」が多かったんだけど、それぞれの憧れの選手はさまざまだったけど、10年、20年してのオールスターの「憧れの選手」のところには「ストイコビッチ」と書く子どもがたくさん出てくるんだろうな、と思ったらなんか幸せな気分になった。今年で引退するという話のストイコビッチだけどまだまだやって欲しいなあ。正直、思う。正直、もっと見たいもの。

 そして今日のバイトは朝からいきなり社員さんと配達に行かされた。といってもかなりいつもエロエロ話で盛り上がっている社員さんだし、しばらく店から離れられるのでかなりラッキーだった。配達先もちょっと遠かったし。
 朝からシモ話に花を咲かせながら配達トラックは行く。配達はちょっとアクシデントもあったけど無事に終わって(32型のテレビとテレビ台だった)帰ったらもうお昼の時間。「うっひゃー。もう半分終わったよー♪」と浮かれてしまったのが間違いだった。
 なんともそこからの長い事長い事。時間が全然過ぎない。やっぱり働く時の意識のもち方って不思議なもので、「まだまだ長いから時間の事は忘れよう」とか思うと意外とザクザクと時間は過ぎていってくれたりする。今日は完全に後者。しかも夕方になって妙に商品が売れ出し、定時には帰れなかった。でもザックリ帰った昨日の事もあるから今日はちょっと長めに残ったけどね。

 帰ってきたら珍しくヤクルト大勝。どうなってるの(笑)。



◇◇◇◇◇TAKAGISHI◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

         さあ、そろそろ五輪モードスイッチオン!

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