差出人: Takagi 送信日時: 2000年7月21日金曜日 11:09 件名: You Know?<3> 僕の通っていた山梨県の某大学に「富士山に登らないバカ、2度登るバカ」という格言(?)があった。登らないってのもなんだけど、何度も登るものではないということだろう。現に僕も一度だけ登ったし。本当は2回登ってバカの称号を得る予定だったが、2回目は少し前に足の靭帯を切ってしまい、そのせいもあって断念し、結果的に一度となったというわけ。 ちょっと前置きしてしまったが、なんと諏訪湖で泳ぐバカ・・・。なんと僕のすぐ身近なところにそんな方がいらっしゃった。まあ僕の家にきたことがある人はなんとなく見当がついているかもしれない。そう、それはウチのオヤジ。 諏訪湖が汚いというのは全国的にも周知の事実だと思う。教科書なんかにも汚染の問題で琵琶湖や霞ヶ浦なんかと肩を並べて載っていたからねえ。まあほとりに住む(といっても車で10分はかかるけど)者としてはあまり誇らしい事ではないが、夏にもなると湖面がアオコ(藻の一種、キレイではない)で緑色に染まり、好ましくない匂いを放つ。汚れの成分が沈殿するという冬場にはまだましだが、昔よりも下水道などが整備されてキレイになってきたとはいうもののオイラは泳ぐ気にはならない。 格言ついで(?)に言うと諏訪には「諏訪湖美人」という言葉がある。アオコで緑に染まった諏訪湖も遠目で見ればなかなか鮮やかなエメラルドグリーン。転じて「遠目で見ればイイオンナ」というのを諏訪湖美人という。まあ今のヤングは使わないけどね。「ヤング」も使わないけどね。 閑話休題(「それはさておき」と読むらしい。何かの本にあった)、その諏訪湖の浄化への願いを込めて、とかで10年前くらいまで、「諏訪湖横断水泳大会」というのが毎年催されていた。誰が敢えて汚い淡水を泳ごうかという家族の冷たい目を押し切って毎年出場していた元湘南ボーイがいる。言わずもがな、ウチのオヤジだ・・・。でも物好きもいるもので県外の高校の水泳部とかも参加して、意外と参加人数は多かったように覚えている。 まあ「横断」といっても本当に横断するわけではなく、沖まで船に乗っていってそこで飛び込んで岸までの数キロを泳ぐ、というもの、当時小学校高学年か中学生だったおいらも家族とその船には乗って汚い湖で泳ぐ物好きたちに声援を送っていた。よくやるなあ、と思いつつも。 でもその水泳大会は普通のそれとはゴールシーンが違う。ゴールのヨットハーバーまで泳ぎ着いた参加者を待っているのはバケツの水。そう、アオコで体はなんとも緑色。とりあえずバケツの水をかぶってそれを落としてから、近くの体育館で本格的にシャワーを浴びて、それから表彰式。まあ異色の大会だね。 でもさすがに年々参加者は減ったらしく、10年ぐらい前の大会を最後に打ち切りになっていた。毎年この時期になるとオヤジは「そういえば水泳大会の時期だよなあ」とつぶやいていたが、無視されていた。 それがなんと今年復活。岸をスタート、ゴールとして距離も短くして、再び開催されるとのこと。躍り上がったのはオヤジ。早速参加申し込みの電話をかけていた。家族ももう放牧状態だ。 でも昨日は僕はバイトだったので帰ってきて話を聞いたらちょっとビックリした。なんと主催の諏訪市の市長が泳いだらしい。しかもこの復活した物好き大会に県内マスコミはかなり興味津々だったようで、各(県内の)民放のカメラやヘリもきてなかなかにぎやかだったらしい。しかもマスコミのうち数社は若い記者に体験レポート(つまり参加)させたようで、なかなか水泳大会も様変わりしたというものか?でもオヤジは会社が休みではなかったので「映らないようにした」ようだが(笑)。 でも水は前回のときよりもはるかにキレイだったし、前回までのように沖までは出なかったようなのでこの猛暑もあって水温も高く、「全然平気だった」とは親父の弁。ついでに「水の味はちょっと渋かった」・・・ぐげー。 それでも70歳を超えて参加しているおじいちゃんもいたとかで、刺激を受けていたようだった。まあ止める気もないけれど、オヤジの物好きはしばらくは続くのだろうなあ。と思った。 ◇◇◇◇◇TAKAGISHI◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ シラク大統領って相撲好きだったのね。 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇GEHIRA◇◇◇◇◇◇◇ |