重衡の入院日記 

 

 


1・15 入院日記1日目(正確には二日目)

…いやー参った。またも入院だもの。

一昨日の夜中(正式には14日早朝3ジゴロ)、急な腹痛に襲われ、暫く布団の中で悶々としていたところ、今度は吐き気、何度か戻す。そのうち熱も上がってきて、朝には39度を突破。コリャインフルエンザだなと思い、朝イチで日赤へ。

血や尿やレントゲンをとられ、「とりあえず点滴」と針を刺される。しかしとりあえずのハズがマルマル3時間も。横になっていて睡眠不足もあってぐーすかしていた僕でさえしんどかったのだから、待っていた母と(駆けつけてくれた)彼女には申し訳なかったように思う。その点滴の間に再々入院を言い渡される。なんとインフルエンザではなく、「腸閉塞」の疑い、とのこと、え、ええ…。

でもこの病人ばやりの季節。午後にならないとベッドが空かないとのことで、暫く他の部屋で待つことに。そして、やっと、入居()

以前の日赤からは雲泥の差。部屋も8階だしね。ところで診断のほうはというと、その後の検査でどうも語気は弱まり、「急性腸炎」とのこと。

でもおととい食べたカキが原因カモって…。

 

 

1・15 入院日記二日目。

 

2日目の朝を迎える。昨日は相当体も参っていたのか、昼は昼で寝て夜は夜でまた眠った。シゲヒラ本領だね。

ところで今回腎臓病とは関係ないものの、これがきっかけで再発、というのが怖いところらしい。それに気をつけて治療という事だけど、とりあえず昨日からの点滴はそのままでずーっと断食。腸が鈍っているのでそんなに腹が減ったように感じないのはいいが…。

そういえば、昨日入った部屋は特別室。4人部屋豪華版という感じで、ただし割高。

今日は普通の部屋が空いたとのことでそっちに移った。これは夏と同じパターン。

今はとりあえず体を休めている。入院もとりあえず2週間ぐらいと言われてるが、それもわかんないし、色々なことはぼちぼち考えていくことにしよう。

 

 

1・16 入院日記3日目。

 

2日目の夜はキツキツ。今回のメンツ()は9時の消灯に合わせてビシッと真っ暗になってしまう。

せめて誰かTVでも見ててくれれば衛星のNBAも見れたのに…。まあ寝れるだろうとベッドにもぐって目を閉じたが、やっと寝れたときは日付も変わっていただろう。しかも点滴の針はずっと刺さりっぱなしなので(今日の夜中12時まではとりあえず続くらしい)、体勢を変えるのももどかしい。いかんともしがたかった。

そうして迎えた日曜日。朝から「目がテン」「ゴーゴーファイブ」「ロボコン」「おじゃ魔女」「おそく起きた朝は…」「いいとも増刊号」「ピカイチ」とTVのフルコース。サンデー(の)モーニングのTVメニューはなかなか充実していて喜ばしいところ。

午後はしおりとあかりが来てくれた。数冊の雑誌の差し入れ。安静を命じられ、売店まで下ることもままならぬ僕にとって、これは天の助けか。

おかげで夕方はサッカーの雑誌でつぶれた。丁度読み終わりのときに笑点が始まったのでひと笑い。

…とここであくびを一つ。今日は眠れるだろうか?体を病院リズムに戻さなきゃ。

 

 

1・17 入院日記4日目。

 

昨日の夜はその前ほどは苦しまずに寝付けた。しかも夜中に点滴を抜いてもらったので、2日ぶりの針ナシの目覚め。そしたら外は真っ白!

朝から「あさ6」のサンちゃんをゆっくりと見る。気になっていた中田も少し気になっていた城もデビュー戦はゴールもアシストもなかったよう。次に期待か。

今日から食事も出るとのことだったが、どうも昼食からのよう。流石に少し腹が減ってくる…。

回診は会心!!今週中には退院できそう。

時折入る彼女からのベルをデレデレ眺めつつ衛星でやってる新規劇を見る。コテコテだが気楽に見流せた。

そして昼から待望の食事が!粥だけかと思ったらおかずも付いてきた。やっぱりこれは嬉しかった。

そして夕方には母君と祖母気味の来訪。心配していたらしいばあちゃんも僕が元気そうで安心した様子。

そしてついで(?)に禁断の(?)プレステを持ち込んでしまいました。ヒマツブシー。

 

 

1・18 入院日記5日目。

 

昨日は寝る時から針ナシで寝れたのだが、やはり9時就寝というリズムには簡単にはならない。11時くらいかなあ?寝たの。ちなみに夢にはスキー部。

ところで昨日の8時代は「月下の棋士」と「ヘイヘイヘイ」のスーパースランプと、見たいものが重なって迷っていたが、結局その時間に会社帰りのオヤジがきて、どちらにしてもアウト。

朝起きて、採血、採尿。これで退院を占うとのこと。

食事は今日も主食は粥。以前の日赤も食事は割と良かったが、今回は更にグレードアップしている!!

はやる気持ちを抑え、自分なりにゆっくりゆっくり食べる。でもまだお腹はゴロゴロ気味。依然として下り坂は続く。でも底打ち傾向か。

昼間は点滴しつつ、プレステのダビスタをする。大分資産も潤ってきた。ウホホイ。

そしてもう一つウホホイ。検査が悪くなかったので明日食事を常食(→普通食)に戻してみて、それで何もなければあさって退院でいいでしょう、とのこと。

ガンバレ、曙。

 

 

1・19 入院日記 6日目。

 

もう退院イブ。部屋の人たちともまあ打ち解けてはいて、割と駆け足に写るらしい退院決定に「若いっていいねぇー」といってくれる。まあね。

もう体はかなり普通。明日退院でその後2,3日自宅で休養すればよい、とは先生のオコトバ。休養、休養。

なんかずっと甘いパンを食べつづけていたせいもあって、昨日あたりから無性に甘味が恋しかった。で、今日担当の看護婦さんに「おやつ食ってもいいですかー?」と尋ねてみたところ、あっさりOKを頂く。うひゃーいと一個残しておいたチョコパイをパクリ。郭李。

ついでに見舞いに来たお母と売店に行ってカントリーマアムを買う。一個食べると後がとまらないので半分持ち帰ってもらう。が、やはり調子に乗る。

胃もびっくりするっちゅーねーん、とセルフツッコミをしながら、明日に向かって走る。(byエレカシ、ちょっと違う)

明日昼食って、やっと退院です、たい。鯛。

 

 

1・20 退院の日

 

そして迎えた退院の日。1月20日。

ある意味記念日にしたいわな。

朝いつも通り6時ちょっとに目覚めると、「おめざ」にカントリーマアムを頂く。が、あ、甘い。凄く甘く、のどが焼けるかと思った。ちょっと裏切られた。

昼食を頂いていざ退院。

病院の外に出ると、やっぱり外気は肌寒かった。

病室は快適だったけど、もういいや。

帰りの車の中で、おもいました。

 

入院日記(第3段)fin

 

 

 

 

エッセイ2000年編へ。