オーラル・コミュニケーション授業の工夫
岡谷南高等学校 大久保純男
1.はじめに
このレポートは本校英語科の1、2年生に対する年間通して継続的に行っている総合的なオーラル
・コミュニケーションの授業形態である。与えられた教材ではなく、生徒の発表あるいはリサーチを利用
して授業を進めるという点で生徒の意欲を高め、また up-to-date な話題を扱うことにより問題意識を養
うことができたらと期待している。
2.英語科教育課程の概要
[1年] 英語Tの教科書(4単位)文法(3単位-20人編成) O・C(3単位―20人編成)
[2年] 英語の教科書、入試用演習(5単位)
英語表現--入試用英訳、パラグラフ・ライティング(2単位-20人編成)
外国事情(2単位-20人編成)
3.1年生のO・C授業
[3単位のうち平均2.5単位がこの形態。
2週間に1回くらいは英語圏よりの guest など ]
1学期:4時間を1termとし、topic を設定する。
最初の時間-vocabulary, expressions, listening (別紙資料)
2〜4時間--1時間に6〜7人の生徒がtopic について1分間の speech を行う。
その speech を題材にT−Tで授業(ひとつにつき5〜6分)
vocabulary, background,
questions:teachers→speaker teachers→listeners
listeners→speaker (ビデオによる資料映像)
*speech の質と topics
最初のうちは、 文法、表現、構成についてはあまり手をいれない。事前に質問を受
ける程度。public speaking に慣れさせる。原稿をそのまま読んでもよい。
この段階での topics は、 Hobbies, My family, Favorite recipe
次に基本的な構成の指導に入る。 Topic Sentence → Body → Clincher
Body の内容は理由、例、データ、比較、叙述など。 アウトラインの作成。
topics は How I like my city (town, village)、 The person I admire
The foreign country I want to visit most、 Extracurricular activities
The most impressive recent event
*listener→speaker の質問が too general にならない指導。
2学期:topics 生徒に選ばせる。比較文化、異文化的な価値感、社会問題、環境問題など。
教材ーJapan Times の水曜日、日曜日の opinion 欄の読者からの投稿。
副読本。昨年使ったもの:日米若者「異」見(三友社)
Cultural Difference (桐原) Only One Earth (桐原)
これらの教材を夏休みの課題と9月中の授業で扱い、それを参考にして3〜4分の
speechを作る。一人2回。11月の中旬に開催される岡谷市国際交流協会主催のスピーチ
コンテストに全員参加することを
前提に取り組む。(但し昨年は実際に参加したのは主催者の都合で5人)
授業方法は概ね1学期と同じ。但し、1時間に2〜3人。
指導目標:speaker 接続語句の使い方、同じ単語を避ける、洗練された語句、
より複雑な body、 アウトライン、
listener- note taking してQ−Aにそなえる。
evaluation の導入(研究中)。
3学期:グループごとの research と発表。昨年は、日本の伝統文化(祭り、衣食住、芸術など)に
ついて4〜5人のグループでリサーチを行い資料を作り授業で発表。
今年は何をどのような形式で行うか検討中。
4.2年生の外国事情
「外国事情」という科目設定であるが、1年次にやってきたものを基礎に
オーラル・コミュニケーション的な授業方法,を重視しながら、現在日本あるいは世界で起こって
いる事を題材に授業をおこなっている。「時事英語」と呼ぶほうがふさわしいかもしれない。
1学期:テキスト World Scope --People and Issues (桐原) 別紙参照
各課の Let's think で意見発表させる。(1年でやった発表方法と同じ)
2学期:次の(A)(B)を交替でおこなう。
(A)英語ニュースの利用--listening, 問題意識の向上
導入 ABC News から環境についてのレポートを集めた教材 Earth Watch を使用。
(別紙参照)
Today's Japan (NHK-BS1) で慣れ、ABC News (Peter Jennings) CBS News (Dan Rather) など一流のもの
に触れさせたい。
CNN International の週末の特別番組 Earth Matters (環境) Science and Technology (科学技術)
Diplomatic License (外交・国連) Travel Guide (旅行)などは興味の高い生徒にとって良い教材であ
り、ビデオにとって希望する生徒に与えたりもしている。(本校では 24時間 CNN International 受信設
備あり)
(B)時事問題を題材にスピーチ。
やり方は基本的に今までと同じ。
但し、アウトラインの指導を強化(sentence 禁止。50 words 以内。構成など)
英字新聞、TV News などから徹底的にリサーチさせる。
3学期:グループごとにテーマを選び、さらに深くリサーチして発表させようと思っている。
課題:英語表現 paragraph writing との tie-up