断片(上の一連のレリーフとつながっていない。)
(9)
戦 闘 場 面
(部分拡大図)
(5) 野営
(8)
(7) 勝利の行進
(部分拡大図)
(4)
「河を渡る」と同じく、アシュールナシルパル二世によって作製され、ニムルドの北西宮殿を飾っていたレリーフである。
以上。
アッシリア人の役人が二輪戦車に乗って敵の騎兵のいくたりかを追っている。彼らはターバンを被って川に向っているように見える。
翼付きの円盤の中の神によって支援されているアシュールナシルパルは、二輪戦車攻撃を指揮し、川沿いを遡り、敵の町を囲む果樹園に到達する。敵の二輪戦車は、スポークが八本ある車を持つのですぐわかるが、彼の前で崩壊する。上部には敵兵が戦友を安全に助け上げようとしている。
アッシリアの二輪戦車が聖なる標識を掲げて攻撃し、敵の二輪戦車を圧倒する。ぶどうの樹が風景を示す。
アシュールナシルパルが翼のついた円盤のなかの神に伴われて、意気揚々と野営地に帰還する。一人の騎手が王のために予備の馬を連れて従っている。この勝利のシーンは左二枚のパネルとともに、両側の戦闘場面をあわせた続き物となっている。
複数の二輪戦車が、アッシリアの神の軍旗を立てて誇らしく野営地に帰ってくる。彼らの前面では、兵隊達が敵の頭部をキャッチボールにしている。一羽の禿鷲が一つの頭を持ち去っている。音楽家達がハープとタンバリンで祝っている。
(6) 勝利の行進
左に描かれているのは円形の防備された野営地の図式化された眺めである。従者達が食事の準備をしている。一方では、平たい帽子を被った一人の祭司が将来の占いをするために動物の内臓を検分している。中央では、王のテントの横で、馬たちが手入れをされ水を与えられている。右に描かれているのは、行進させられている捕虜達と、ライオンの皮を着て勝利を祝っている兵隊達である。
アッシリアの騎兵隊が敵を襲撃する。騎兵隊が比較的新しかったこの時代には、騎手はペアで乗っており、一人が弓を放ち、他のひとりが両方の馬の手綱をとった。
(3)
アッシリアの二輪戦車(複数)が戦いに加わる。これらの二つの二輪戦車は軍旗を携えている。多分、アダッドとネルガル神を象徴しているのであろう。場面は右と左に連続している。
(2)
(翻訳)
アシュールナシルパルが二輪戦車に乗って、敵歩兵を襲う。神が彼の前の空間に飛んでいて彼を支援している。神は矢をも放っている。戦闘は右方向に続く。
戦闘場面
アッシリア、865-860 BC頃
Nimrud、北西宮殿
アッシリア、865-860 BC頃
Nimrud、北西宮殿
(1)