花の登山
奥霧ケ峰
2006・9・10
奥霧の秋
車山肩コロボックルヒュッテ→車山湿原→蝶々深山を左に見て→車山乗越→山彦谷南ノ耳(1838m)→山彦谷北ノ耳(1829m)までを往復しました。
霧ケ峰の裏通りといわれていますが、リンドウ、ウメバチソウ、マツムシソウ、ヤマラッキョウなど、多くの秋の花がむかえてくれました。
また、北ノ耳頂上からは、八島湿原、美ヶ原、遠くには浅間山そして、八ヶ岳、正面に蓼科山など素晴らしい姿を見せてくれ感激でした。
下には白樺湖も見え素晴らしい景色でした。途中から霧が峰監視ボランティアの方とご一緒でき、車山肩までいろんなお話も聞け二人の写真も撮って頂きました。草原の道を行くのですが、風に吹かれて、その気持ちがいいこと。
両方の耳は、遠くから見ると、まるで、かわいいトトロの耳みたいでした。秋の澄んだ空気とともに、いい景色を堪能できました。
蓼科山
サラシナショウマ
キツリフネ
ウメバチソウ
トリカブト
手塚宗求(てずか むねやす)さんのこと。
1931年松本市生まれ。日本山岳会員、スキー連盟指導員、エッセイストクラブ会員。
1956年、霧が峰車山肩に「ころぼっくる ひゅって」を創設し、霧が峰を訪れる人々に美味しいコーヒーをいれてくれます。
手塚さんの詩に、あの青葉城恋歌で知られている「さとうむねゆき」さんが、曲を付けた「きすげの歌」の碑も近くにあります。
この頃、ゆっこさんから、手塚さんの本を二冊貸していただいて、読んでみました。
「邂逅(かいこう)の山」「高原の花物語」です。
邂逅の山 邂逅と別離(よろこびと哀しみ)
生と死はいつも手をとりあっている。人と人との偶然や奇遇にも風にそよぐ樹々の葉のふれ合う音にも、いかなる現象にも深い意味がこめられているように思えてならないと書かれていました。
ころぼっくる周辺の写真とともに、家族の事や山の思い出が、目に浮かぶような文章で書かれていました。
高原の花物語
串田孫一さんが寄せた序文より
花の盛りが急に見たくなり、草原や林間の小鳥達のさえずりを聞きたくなり、時には湿原の蛙の叫びの中に座っていたくなって、私もこの霧が峰を何度となく訪れた。
しかし、手塚さんは、この山の訪問者でもなければ、飽きれば帰ってゆく滞在者でもない。
既に生涯の長い歳月を、そこで生活している山の人である。
花物語として取り上げられた植物は、共に四季と通じて深く付き合っている友達であり仲間である。
花物語に出てきた「オオヤマレンゲ」では、四人姉妹の話が載っていました。
ゆっこさんも、四人姉妹、この家族って、未来のゆっこさんの家族だったんじゃないかな〜〜〜なんてね。幻かな?
「ウラジロヨウラクツツジ」の花盗人を捕まえた話や、「コバイケイソウ」の花明かりで、夜道を迷いそうになった山人がこの花を目印に迷わずにすんだ話などいいお話ばかりでした。
近くにこんないすばらしい所があり幸せです。
これからも、いろいろな時期に花や樹々、風、風景に会いに行きたいと思いました。 reiko
シモツケソウの時期
丘の上に「ころぼっくるひゅって」が見える