時はいつの頃か、紅南国皇宮の一角で在りし事。
燃えるような髪が文字通り怒髪天を突いた。
まるで巨人の如く宮内を徘徊する足音は、何部屋も隔てた柳宿の部屋にも響いた。
「あら?何かしら。……地震?」
この数瞬先に訪れる剣幕を知るわけもない彼は、裁縫の手を止め、ふいに戸のほうを仰ぎ見た。
……違うわね。……なんか近付いてくる?
規模こそ大きいものの、確かにそんな音だった。近付いてくる足音は、皇宮内で聞くにしてはあまりに不躾で乱暴であった。
言いようのない不安を覚え、裁縫道具を机上に置くとやや警戒しながら戸に歩み寄った。
そっと耳をあてる。
「奥のほうからね」
そう確認した時である。突然、その足音が激しさを増したと思った瞬間、
「このぉ〜!!ぬ り こ !!出てこいや !!」
どぉぉ んっ!!!
「きゃあっ!?」
戸と一緒に、いつものおちゃらけた顔のデフォルメ柳宿が内側に吹っ飛んだ。
「いったぁ〜……。た、翼宿ぃ!?」
「なんや柳宿、そこにおったんかい」
「……あんたが吹っ飛ばしたんでしょうが!!いきなり女性の部屋の戸を蹴破るなんて、いい神経してるじゃないの」
「どっ……!」
どこが女性の云々、言おうとして、何故か彼はやめた。
それは、柳宿にもわかったらしく小首を傾げる。いつものように一言多い彼に、
それと大義名分作って一発くらわせてやろうと構えていた柳宿は、半ば出鼻を挫かれた気分でつまずいた。
「こんなこと言っとる場合ちゃうねん!ちゃかすなやーもー!!」
「ちゃかした覚えはないけど、なんなのよ?何かあったの?あたしに用事?」
「用があるから来たんやろが!知らん言わせんで。さっさとあれ返したほうが身のためやで」
「……何を?」
「しらきるつもりか!?」
何言ってるのかしら、この子。
それにしても、突然人の部屋に侵入して来て、いきなりこの言い草もないわよね〜。
今に始まったこっちゃないけど、口が悪いったら……。
「しらきるつもりも何も、心当たりないんだからしょうがないでしょ!?
何があったか知らないけどね、いい加減にその口治さないと嫌われちゃうわよ」
「な!なんや!そっちが先にやったことやろ」
「だから、知らないわよ。あたしが何をしたってのよ?」
「あくまでしらきるつもりやな。まぁ、ええわ。すぐにわかるわ」
翼宿はそういうと、こともあろうに柳宿の部屋を散策し始めたではないか。
「ちょ、ちょっと!!何してるのよ!?」
「あれが見つかれば、もう言い訳はできへんで。黙って見とき」
「これが黙って見てられますか!急に人の部屋の戸を蹴破ったと思ったら、今度は何!?
いきなり来といて、謝るならまだしも人のひきだし漁らないでよ。酷いじゃない!」
「酷いのはどっちや!?俺の命より大事なもんをお前が っ」
逆上のあまり、翼宿は自分が机の下を探っていたことを一瞬忘れてしまっていたらしい。
ガツッ!ともゴンッ!とも取れる小刻みいい音が部屋に短く響いた。
「 ったぁ〜!!!」
「ほおら、罰が当たったのよ。……って、あぁ!?」
「ん?」
柳宿が指差した先の床には、先程の派手な振動で机の上から転げ落ち、見事に散漫した裁縫道具一式。
「あ……。あぁ、済まん。んなつもりは……」
頭を打った衝撃で熱が冷めたのか、翼宿は急にしおらしくなり謝った。
しかし、柳宿はそんな彼の脇をすり抜け、床に落ちていた何枚かの刺繍のついた布を大切そうに拾い上げた。
「……なんやそれ?」と、翼宿が訊く前に柳宿がキッと彼を睨んだ。
「人が夜なべして作った物を、こういうことする子はおしおきよ!!」
「え?わっ!!ぎゃ !!?」
世にも恐ろしい悲鳴はこの時、宮内全土に響き渡ったとか……。
ギリギリッ……!!
「ぬ、柳宿、や、やめれ……。腕折れる……!」
頭には明らかに、机にぶつけた時にはなかったたんこぶがいくつか、痛そうにじんじん赤く脈を打っていた。
「そろそろ懲りたかしら?」
「そ、そろそろも何も、もともとお前が……!」
「……あら?まだ締め足りないのかしら」
「う、うそです!もうやめてくださいっ」
冷や汗がどっと吹き出る。これ以上この怪力で締められたら、確実に腕の一本や二本いってしまうことだろう。
ぱっと解放された瞬間、痺れた右手を抱え柳宿からえらく距離をとったのも仕方の無いことだった。
柳宿はそんな彼を見てから、まるで興味無さそうな顔で裁縫道具を抱えたまま、寝台に腰掛けた。
裁縫道具を膝の上に乗せ、恨めしそうに部屋の隅からまるで狼のように「うぅ〜……」とうなる翼宿を改めて見た。
「そこにある戸、はめ直してくれるかしら」
「そんなんお前やったら朝飯前やろが」
「あんたがはずしたんでしょ!?」
「……」
翼宿は口を尖らせつつも、仕方なく戸を抱えて出入り口に立った。柳宿の言うことも最もだ。と彼も自覚していたのだ。
すねたように乱暴に直すのは、彼の意地といえばそうだった。
怒って蹴破った戸を、然るべき相手に指図されて自ら直しているのだ。意地でも張らないことには、なけなしのプライドが保てない。
「この蝶番は、あとで新しいのと変えなあかんわ。そこまで責任もてんで」
「ねぇ。そろそろ説明してくれてもいいんじゃない?」
「……」
「……そこでなんで黙るのよ」
「ほんまに……ほんまに知らんのか?お前やないんか?」
「だ・か・ら!説明しなさいっていってるでしょ!?これじゃ、らちが明かないわ。何か失くしたの?」
「失くしたんとちゃう!ゼッタイ誰かに盗られた思て……」
「何よそれ。じゃ、それがあたしだと思ったってわけ!?」
「そや……。あん時、それしか考えられんって思て。あれは、俺の命より大事なもんやから……たとえ柳宿でも許せん、て。
お前のことやから、冗談にしたっていきすぎやと思ったんや。俺のしたことは間違うとらん」
「ちょ、ちょっと、待ちなさい!……冗談じゃないわよ!そんなのはじめのところが間違ってりゃどうしようもないじゃないの。
あ、あたしじゃないわよ!冗談で人のもの盗るなんて子供っぽいこと、誰がするの!?」
「……ほんまにお前やなかったんやな」
「はじめから心当たりないって言ってるでしょ。……一体、何盗まれたってのよ?……あんたが命より大事にしてる物って」
「俺が命より大事にしとる物いうたらひとつしかあらへん」
「まさか」
翼宿は居心地悪そうに頬を掻いた。
「……鉄扇や」
そういえば彼の背中がいつになく寂しかったのを柳宿はこの時はじめて知った。
「せやから、済まなかったって何度も言うとるやろ?」
「だから、気にしてないわよ。同じこと何度もうるさいのよ、あんたって子は」
「……んなこと言うたかて、怒りのオーラ出しまくりやないか」
「なんか言ったかしら?」
「いいえ、なんも」
翼宿と柳宿は今、広い宮殿の中庭のひとつ、唯一池のある広い庭の石をその池に向かって渡っていた。
柳宿がずかずかと先を行き、翼宿がそれとはやや距離を置き、恐る恐るついていくという、つい先刻とまるで逆の情景であった。
「……だって、こともあろうにあたしに疑いかけられて、黙ってられますか!
あんただって、鉄扇盗った真犯人つきとめなきゃならないでしょ!?あたしが、協力するって言ってるのよ」
「それは有難いけど……お前、その真犯人見つけたらどないする気や?」
「そうね。まず二度と盗みなんて出来ないように、その身体をもって思い知らせてやるわ」
セリフと同時に柳宿の両手を結んだ胸元で、鈍い音が鳴ったが、翼宿は敢えてそれを聞かなかったことにした。
「それにしても、なんであんた、鉄扇盗んだのがあたしだと思ったわけ?」
「あぁ。それは、ほれ。ここにある木の上で昼寝しとったんじゃ」
「よく落ちなかったわね……」
「起きた時、なんか背中がいつもとちゃう思って、見たらなかったんや」
「それとあたしがどう結びつくってのよ」
「いいから聞けや。その後、驚いて辺り見回してみたんや。そしたら、お前がそこの渡り廊下慌てて渡っていくのが見えて……」
ドゴッ!!
「いったぁ〜!?何すんねん!!」
「そんだけでこのあたしを疑うなんて、冗談じゃないわよ!あの時は……確か、刺繍の色糸が無くなって、慌てて友達のところに借りに行ったのよ
あたし図案明確に描かないから、さっさか縫っちゃわないと忘れちゃうし」
「せやからって、殴るっちゅうのは……」
「何してるのだ?」
「どわぁ っ!!?」
「……そんなに驚くことないのだ」
「井宿、こんなところで何してるのよ、あんた」
「オイラ、いつもここで釣りしてるのだ」
「そういえば……」
いつか美朱と井宿が深刻そうに何か話していたのは、この池のほとりだったことを思い出した。
「こんなとこで魚釣れるんかい?」
「釣ることが目的じゃないのだ」
「さよか……」
いまいちよくわからないが、彼のつかみ所のない飄々とした態度は別段今に始まったことではない。
「そうだわ!井宿、翼宿のあのハリセンどこにあるか知らないかしら?」
「わっ!ばっ……!」
「何よ?」
翼宿の顔は赤面していた。柳宿が小声でとげを刺すと、今度は何も言わずにそっぽを向いた。
はは〜ん。大事な鉄扇をそうそう盗られたなんて知られるの恥ずかしいのねぇ。
「恥ずかしがってたって先には進めないわよ?」
「……」
ますますすねたようになるが、抵抗の意こそ見せないので、とりあえず柳宿は井宿に向き直った。
「翼宿の鉄扇、なくなったのだ?」
「そうなのよ。しかもこの子が言うには誰かに盗られたって言うじゃない。ほっとけなくてね」
自分が真っ先に疑われたということは敢えて伏せた。
井宿は記憶を探る仕種で、むむぅと腕を組んだ。
「オイラ、朝からずっとここにいたのだ。だから、翼宿がちょっと離れたところの木の上で昼寝してたのも知ってたのだ」
「それで?」
「翼宿が何か叫んで宮内に入っていく少し前に、オイラ……見たのだ」
「み!見たって誰をや!?犯人か!?」
翼宿が思わず興奮した声を上げると、柳宿が制し、反対に井宿を促した。
「誰を見たの?井宿」
そして、井宿は信じられないことを口走った。
「……確か張宿が何かを持って急いで走っていくのを、オイラ見てたのだ」
「まさかとは思うけど……あの子が、ねぇ……?」
「俺も信じられんわ、そんなん」
「あら、あたしのときはいともあっさり疑ってくれたわよね〜」
「それはお前の日頃の行いのせいじゃ」
「そうね!張宿はいい子だもの!」
「ど、どないしたんや?柳宿、ヘンやで」
「バカね。相手があの子じゃ、叩けないじゃない」
「そやな……って!俺はいいんかい!?」
「あんたや鬼宿は頑丈にできてるもの。ちょっとくらい叩いても平気でしょ」
「あのなぁ……」
そんなこんなで、井宿の言葉にやや疑念を抱きつつも、張宿のいる部屋の前まで来てしまっていた。
ふたりは、居心地悪そうにお互いの顔を見る。
「あんたが、開けなさいよ」
「なんでや。柳宿が先に行けや」
「なんであたしが行くのよ。もとはといえば、あんたが不用意にも木の上で昼寝なんてしているからこういうことになったんじゃない!?」
「はぁ!?それとこれとどういう関係があんねん!どこで昼寝しようと俺の自由やろ」
「あれ?何してるの?」
『!?』
固まった二人を見て、きょとんしたのは、
『美朱……』
「な、なになに?二人してこんなところで何してたの?」
「あ、いや、これは……そのぉ、やな……せやから……」
「……何混乱してるんだか、この子は。美朱こそどうしたの?鬼宿は一緒じゃないの?」
「うん。今ちょっと、ね。二人はもしかして張宿に用事?」
「え、えぇ。まあね」
「ふーん。でも、張宿は今、ここにはいないよ?」
「へ?なんでや」
「うん。私がお昼御飯食べてる時に張宿が来て、鬼宿とどっかいっちゃったのよ。私まだ食べたり無かったし、一緒に行くのはやめたんだけど」
「鬼宿と?……なんでまた」
「さぁ。あ!でも」
「でも、なんや?」
「張宿、ハリセン持ってたよ?翼宿の……だよね?」
「ぜぇ〜っっったい!あやしいで!!」
「そうよね。張宿だけだったらそんなでもないけど、たまちゃんが絡んでるとなると、いよいよって感じね」
「きっと、いや絶対たまが主犯や!張宿そそのかして、俺のことコケにしようとしとるんや!」
「頭っから疑ってかかるのもよくないけど、でも、鬼宿なら遠慮なく吹っ飛ばせるってものね」
「にしたって、あいつらどこ行ったんや、鬼宿の部屋にもおらんかったし」
「そうね。街に下りた……っていうのは考えにくいし」
「どうした?二人とも」
「おや、翼宿に柳宿とはなかなかない顔合わせだな」
「軫宿、星宿様!!」
「ちょーどええとこに来てくれたわ。なぁ、鬼宿と張宿知らんか?」
「鬼宿?……鬼宿なら、確か」
「知ってるんですか、星宿様」
「軫宿と渡り廊下のほうで話していたんだが、なにやら二人で翼宿、お前の部屋のほうへ行ったと思うが?会ってないのか?」
「なっ!なにぃ〜〜〜〜〜〜!!?」
「俺も見たから間違いないな。張宿もいたが、なんだか誰かを探しているような様子だったな」
「まさか、それって翼宿を?」
「さぁ。そこまではわからんが……」
「そういえば、張宿の持っていた鉄扇はお前のではないのか?翼宿」
星宿が固まってしまっていた翼宿に尋ねる。
「あらら……。灯台もと暗しってのはまさにこの事かしら。あんた昼寝の後自分の部屋行かなかったの?」
「あかん。俺、すっかり失念しとった。そうや、あいつのことやから、俺の部屋で嫌味がましく待ち受けとっても不思議やないやんけ」
かくて、二人は散々宮内をたらい回しの如く徘徊した後、当事者の部屋という最も近い場所に舞い戻ってくる羽目になったのである。
しかし、そこで待ち受けていたのは、なんとも意外な結末であることを当人はおろか、柳宿でさえ知るよしもなかった。
「たまぁ !!!」
どぉぉ んっ!!!
「うわぁっ!?」
まるで昼間柳宿の部屋で繰り広げられたことの再現のように、同じことが翼宿の部屋で繰り返された。
ただ違ったのは、確かに鉄扇がそこにあったことくらいか。
「たまぁ!おんどれ、人をコケにすんのも大概にせぇよ!!」
「翼宿さん!」
「張宿も張宿や!こんな奴の口車に乗せられおってからに」
「え?」
「ちょっと、翼宿。いきなりこれじゃ、あたしんときと変わんないじゃない」
「お、おい?何の話だよ。翼宿はともかく柳宿まで来て」
「はぁ!?この期におよんで、しらきるつもりか。お前は」
「だから!何の話だよって言ってんだよ!こっちはせっかくお前を待っててやったてのに」
「おーおー、ありがたいこっちゃな。そんなに俺をあざ笑いたいんか、おのれは」
「な!なんだよ、その言い草!!」
「ストーップ!!」
『……』
柳宿の一言で彼らの檄はひとまず鳴り止んだが、尚もお互い鋭い眼光で相手を睨みつける。
「こっちだって説明して欲しいわよ。一体なんでこんなことしたの?鬼宿」
「だから、知らないって言ってるだろ」
「……っの!!」
「あんたもすぐ怒らないの!」
「くっそぉ〜!あーもー!!なんでもええ、とにかく俺の鉄扇返せや!話はそれからや」
「あ、はい。翼宿さん、これ」
「お?おう……」
「あの……」
「なんや?張宿。言い訳なら聞かんで」
「ちょ、ちょっと、いくら腹立ってるからって、小さい子に当たること無いでしょ。怖がってるじゃない」
「……」
「何が言いたいの?張宿」
「あの……、翼宿さん」
「ん?」
「もう落とさないでくださいね。大事な鉄扇」
「……へ?」
「ですから、もう落としたらダメですよ。大切な物なんですから」
翼宿と柳宿が固まった目の前で鬼宿が、やれやれという顔で張宿に続いた。
「張宿が、俺のトコ来て翼宿知らないかって言うからさ、ここならそのうち帰ってくるんじゃないかって言ったんだよ」
「どこ探してもいなかったもので。早く届けてあげないと、とも思ったのですがここにいるほうが確実だったので」
「ちょ、ちょーまって。ってことは、何か?張宿は俺にこれ届けたろ思って……?」
「はい。驚きました。だって、中庭の大きめの木の下に落ちてたんですから。辺り見回しても、翼宿さんいなかったし。
きっと、なくなって困ってるだろうなって思って、急いで持って探しにいったんです。それで、美朱さんと鬼宿さんの所で……」
あとは鬼宿の言った通りの経緯だということだ。
……うそやろぉ!?
「……翼宿く〜ん?」
ギクッ
「ぬ、柳宿!?お、落ち着け、な?」
「なんだ?お前ら一体何があったんだよ?」
「何があったもなにも、この子こともあろうにこのあたしを疑ったのよ!鉄扇盗んだ犯人だって」
「ブハッ!な、なんだそれ!?ははは……!!」
「笑い事ちゃうわ!」
「そうね。鬼宿、あんたも笑ってる場合と違うわよ」
「へ?」
「張宿が鉄扇抱えて中庭から消えたって井宿に聞いて、今度は美朱に鬼宿、あんたが絡んでるって聞いて、
あんたがこの事件の首謀者だって決め付けたのよ」
「なんだと!?あー!それでお前さっきあんなこと言ってたのか!!」
「ちょ、ちょうまって!そら、誤解やで!!柳宿!お前かて一緒んなって鬼宿疑った仲やないか!?」
「どういう仲よ!さんざん人を疑って、あまつさえたらい回しにつき合わさせて、結局、何?昼寝の途中で誤って落っことした!?」
「うっ……!せ、せやから、その後誰かが持ってったことに変わりはないやん」
「盗られたって、あんた言ったじゃない」
「……ちっ。覚えとったか」
「鬼宿!」
「おう!柳宿」
「……へ?」
「翼宿、寝ぞう悪いのも、人の親切を仇で返すのも、大概にしろよ」
「んなこと言ったかて、日頃から疑われるような真似しとるお前らが悪いんやないか!」
「問答無用!!」
そう言うと、鬼宿は先に構えていた柳宿と調子を合わせるように構えた。
「せぇーの!!」
次の瞬間、
ドピュ ……ッッ!!
「どおぉぉぉ ……!!?」
紅南国の宮殿上空に綺麗な飛行跡の先に翼宿星がきらめいたとか……。
完
まず言わせて下さい。
私は翼宿が好きです!!わかってください!
決して嫌いでいぢめているわけではないのです!!
……ふぅ。
お待たせしました。妃芽さま!
7500HITの妃芽さまに捧げます。柳宿と翼宿のギャグ!で「犯人は誰だ!?」
……なぜ、こんな題名かというのはあまりつっ込まないで下さい(笑)
妃芽さまにはいくつかリクして頂いているのに、思えばこれが初めての貴殿への献上物になるわけで……。
あーんっ!!遅れました。ゴメンナサイ。他のリクも頑張らせていただきますので、どうかご容赦を><
ギャグリク嬉しいです。これからも宜しくお願いします。