| 書 名 | リンガラ・コード | 
| サブジャンル | コンゴ動乱 | 
| コメント | 著者が寡作ゆえ、知る人ぞ知るといった作品だが、 まだ読んでいない人は幸せ。すぐに読むべし! | 
| 無責任評価 | ★★★★★★★★★☆ | 
| 書 名 | 砂の迷路 | 
| サブジャンル | カウンターテロ | 
| コメント | 「リンガラ・コード」とはうってかわってユーモアたっぷりの 巻き込まれ型国際テロ小説。スラップスティック調ながらそのおもしろさは抜群。ナイス! | 
| 無責任評価 | ★★★★★★★★★☆ | 
| 書 名 | ヒューマン・ファクター | 
| サブジャンル | 二重スパイ | 
| コメント | この重厚な味わいはもはや純文学。フィルビー事件を下敷きに、 人にとっての「裏切り」の意味を問い直す。読後の余韻はまさにグリーン。 | 
| 無責任評価 | ★★★★★★★★★☆ | 
| 書 名 | あるスパイの挫折 | 
| サブジャンル | 二重スパイ | 
| コメント | これが処女作?と思わせる重厚な仕上がりの作品。惜しむらくはやや欲張りすぎの内容。 もう少し刈り込んでも良かった。 | 
| 無責任評価 | ★★★★★★★★☆☆ | 
| 書 名 | 優雅な死に場所 | 
| サブジャンル | 国際謀略 | 
| コメント | プロヒューモ事件に題材を求めたと思われる作品。上質のフィルムノワールのような味わいが良い。 | 
| 無責任評価 | ★★★★★★★★☆☆ | 
| 書 名 | 昨日のスパイ | 
| サブジャンル | 二重スパイ | 
| コメント | ここまでの諸作で、後のバーナード・サムソンシリーズの登場人物達に結実する様々なキャラクターが 出揃った。第二次世界大戦当時のレジスタンス活動への郷愁が通底奏音となるあたりも後のシリーズへの影響がみてとれる。 | 
| 無責任評価 | ★★★★★★★★★☆ | 
| 書 名 | スパイストーリー | 
| サブジャンル | 巻き込まれ型スパイ | 
| コメント | 諜報の世界から足を洗ったはずの主人公が再び闇の世界に巻き込まれてゆく。 デイトンの諸作のなかで特に評価が高いわけではないが、私はこの作品が結構お気に入り。 | 
| 無責任評価 | ★★★★★★★★★☆ | 
| 書 名 | イプクレス・ファイル | 
| サブジャンル | 二重スパイ | 
| コメント | エスピオナージュの詩人、レン・デイトンの処女作。スパイ小説とチャンドラーの流れを汲む正統派ハードボイルドの融合。素晴らしい。満点。 | 
| 無責任評価 | ★★★★★★★★★★ | 
| 書 名 | ベルリンの葬送 | 
| サブジャンル | ベルリン物 | 
| コメント | 全篇を流れるペダンティズム、錯綜するプロット、余韻あるエンディング。これぞデイトン。 | 
| 無責任評価 | ★★★★★★★★★☆ | 
| 書 名 | 10億ドルの頭脳 | 
| サブジャンル | 私設情報機関 | 
| コメント | ディテールへのこだわりは相変わらずながら、デイトンにしてはストレートなストーリー展開でわかりやすい。 | 
| 無責任評価 | ★★★★★★★★★☆ | 
| 書 名 | ベルリン・ゲーム | 
| サブジャンル | バーナード・サムソン・シリーズ | 
| コメント | レン・デイトン渾身の大河スパイ小説バーナード・サムソン・シリーズ開幕。 | 
| 無責任評価 | ★★★★★★★★★☆ | 
| 書 名 | メキシコ・セット(上・下) | 
| サブジャンル | バーナード・サムソン・シリーズ | 
| コメント | バーナード・サムソン・シリーズ第二弾。前作を受けて舞台は拡がり、謎はさらに錯綜する。 | 
| 無責任評価 | ★★★★★★★★★☆ | 
| 書 名 | ロンドン・マッチ | 
| サブジャンル | バーナード・サムソン・シリーズ | 
| コメント | 前半三部作終結。「ヴィンター家の兄弟」を挟み、ストーリーは逆転の後半三部作へ。 | 
| 無責任評価 | ★★★★★★★★★☆ | 
| 書 名 | スパイ・フック | 
| サブジャンル | バーナード・サムソン・シリーズ | 
| コメント | 「ゲーム/セット/マッチ」に続く後半3部作第一弾。 妻フィオーナの亡命の真相をサムソンが追う。 | 
| 無責任評価 | ★★★★★★★★★☆ | 
| 書 名 | スパイ・ライン | 
| サブジャンル | バーナード・サムソン・シリーズ | 
| コメント | 自らも追われる身となったサムソン、一連の謎と混沌のまま物語りはついにクライマックスへ。 | 
| 無責任評価 | ★★★★★★★★★☆ | 
| 書 名 | スパイ・シンカー | 
| サブジャンル | バーナード・サムソン・シリーズ | 
| コメント | ル・カレのスマイリー物に匹敵する傑作シリーズついに完結。 前作までとは打って変わり、三人称小説として描かれる「シンカー作戦」の全貌。 視点を変えて浮き彫りにされるその真の姿には新たな驚きが満ちている。 | 
| 無責任評価 | ★★★★★★★★★☆ | 
| 書 名 | ジェイド・タイガーの影 | 
| サブジャンル | ハイド・オーブリー物 | 
| コメント | かなり昔の作品なのでオーブリーもハイドも元気一杯です。 おいおいそんなに盛り上げて大丈夫かい、 と心配になるテンションうなぎのぼりのトーマス節は この作品にもしっかり効いてます。 | 
| 無責任評価 | ★★★★★★★★☆☆ | 
| 書 名 | シブミ(上・下) | 
| サブジャンル | 暗殺者物 | 
| コメント | いささかオーバーデフォルメの敵方マザーカンパニーの描写等、多少不満が残るが、 全編のテーマとなる囲碁をはじめ、日本文化への深い理解と造詣は立派なもの。面白い。 | 
| 無責任評価 | ★★★★★★★★★☆ | 
| 書 名 | アイガー・サンクション | 
| サブジャンル | 暗殺者物 | 
| コメント | クリント・イーストウッド主演で映画化もされた作品。エスピオナージュに分類するのもためらわれるパロディ小説だが、 表の顔は大学教授にして世界的な登山家の暗殺者という主人公の設定は秀逸。 | 
| 無責任評価 | ★★★★★★★★☆☆ | 
| 書 名 | ルー・サンクション | 
| サブジャンル | 暗殺者物 | 
| コメント | 前作「アイガー・サンクション」のヘムロック教授が再び活躍。若干おふざけが過ぎるが、 「シブミ」で結実する魅力の原型は確立している。 | 
| 無責任評価 | ★★★★★★★★☆☆ | 
| 書 名 | スパイの誇り | 
| サブジャンル | ランクリン大尉物 | 
| コメント | 第一次世界大戦前の誕生間もない英国情報部の話と聞いて正直どうかと思ったが、 さすがはライアル、実におもしろい。 | 
| 無責任評価 | ★★★★★★★★☆☆ | 
| 書 名 | スリーパーにシグナルを送れ | 
| サブジャンル | ケネディ暗殺 | 
| コメント | ケネディ大統領暗殺の裏事情がテーマ。リテルお得意のユーモアを交えた語り口だが 意外に真相に近いかも。 | 
| 無責任評価 | ★★★★★★★☆☆☆ | 
| 書 名 | われらがゲーム | 
| サブジャンル | 民族紛争 | 
| コメント | ル・カレが模索する冷戦後のスパイ小説のもう一つの解答。 世界情勢の把握とその予測力の確かさを証明する佳作。 | 
| 無責任評価 | ★★★★★★★★☆☆ | 
| 書 名 | ナイト・マネージャー(上・下) | 
| サブジャンル | 武器密輸潜入捜査 | 
| コメント | 冷戦終結後のエスピオナージュの行方を指し示す解答のひとつ。 「リトル・ドラマー・ガール」と「パーフェクトスパイ」を足して2で割ったような 印象はあるが、パインの切ない生き様は泣かせる。秀作。 | 
| 無責任評価 | ★★★★★★★★☆☆ | 
| 書 名 | ロシアンハウス(上・下) | 
| サブジャンル | 対KGB | 
| コメント | スマイリーは出てこないけれど、狂言回しのハリーのキャラクタライズが秀逸。 主人公バーリーの姿には「スクールボーイ閣下」のジェリーがだぶる。味わい深し。 ル・カレの諸作の中でこの作品の評価はあまり高くないようだが私は結構好きだ。 | 
| 無責任評価 | ★★★★★★★★☆☆ | 
| 書 名 | 影の巡礼者 | 
| サブジャンル | スマイリー物 | 
| コメント | 老兵は死なず、消え行くのみ、スマイリーの静かなる退場に拍手を。 | 
| 無責任評価 | ★★★★★★★★☆☆ | 
| 書 名 | パーフェクトスパイ(上・下) | 
| サブジャンル | 二重スパイ | 
| 感 想 | 視点の切替えが煩雑でやや読みづらい感もあるが、 やっぱりル・カレは良い。ピムの父の造型も魅力的。 | 
| 無責任評価 | ★★★★★★★☆☆☆ |