燃料電池の性能
作成した燃料電池
作成したセルをホフマン型電気分解装置の気体発生口とウレタンチューブで結び、水を電気分解させて発生させた水素と酸素を燃料電池に導入した。モーターに接続して気体を導入すると、しばらくしてモーターが回転し始め、気体を導入する限り回転し続けた。
電圧の経時変化を下図に示す。多少ばらつきがあるのは、気体の供給が一定しないためと考えられる。学園祭では、朝の9時から午後4時まで連続してモーターを回転させることが出来た。
白金の量
活性炭に担持させる白金は、高価なためにできる限り少ない量 で効率が上がることが望ましい。実用化されている燃料電池に使われている白金は、炭素(カーボンブラック)に対して40〜60%にもなる(1)。そこで、触媒を作る際の塩化白金酸の量を変えて電極を作り、できた燃料電池の性能(起電力)を比べる実験を行った。
図より、活性炭に対して5%以上の白金があれば効率は変わらないことが分かった。これは、実用化されているものに比べると少ない量だが、カーボンブラックより粒径の大きい活性炭を使ったために白金の担持量が減ったことによると考えられる。
触媒量
カーボンペーパーに貼りつける白金担持活性炭触媒の量を変えて電極を作り、性能(起電力)を比べた。
10cm2のカーボンペーパーに貼りつける白金触媒は、0.1gで十分であった。0.2gになると、触媒が厚くなりすぎて、はがれやすくなってしまう
参考文献
(1)TRIGGER 7月号、日本工業新聞社(2000)