自作の燃料電池で動く模型自動車

 作成した2連結燃料電池セルを直列につなぐと、ソーラーモーターは勢いよく回転する。この2個直列の燃料電池セルを自作の模型自動車に搭載した。
 下の図のように水素発生装置(A)と流量計(B)と燃料電池(C)をつないだところ燃料電池模型自動車が動いた。Aの水素発生装置に亜鉛と硫酸を入れ、Bの流量計の二股コックを開くと、亜鉛と硫酸が混ざって反応し、水素が発生する。その水素が、Cの燃料電池で反応し、水素を送ってから数秒後に模型自動車が動いた。ギア比を落としてあるため、ゆっくりではあるが安定した動き方だった。

 第2号車は、原料の亜鉛がなくなるまで41m進んだ。さらに軽量化して改良した第3号車は、新しい亜鉛にしたところ、ずっと走り続けていた。このとき速さ0.23km/hで走った。
 第4号車は、水素発生装置を小さくするなどの軽量化をした。いずれも亜鉛がある限り、動き続けた。以下に第4号車の写真を示す。 
今回作成した燃料電池自動車に搭載した2連結燃料電池ユニットの特性を見るために、電流ー電圧特性を測定した。実験は、燃料電池セルに可変抵抗器をつなぎ、燃料電池に燃料ガスを送りながら抵抗値を変え、その都度電流・電圧を測定し、値をプロットしたものである。
 この電流電圧曲線を以下に示す。
 このグラフからモーターを動かすのに十分な電力が得られることが分かった。
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